僕の紡ぎ出す創世記
今年は龍年だからか
後悔を断つ心構えでさまざまな
モノゴトに向き合う日々が続いている。
そんな龍年に我が国の神話と、
太古より存続すると主張する大国のモノガタリ
を起草してしまった。以下モノガタリ◎
かつて世界を股にかける大国には三頭の龍が
生息していた。
この龍の色は赤青黄色であり
それぞれには主人もいた。
赤龍には女媧、青龍には伏犧、黄龍には禹王が
が、この三龍が彼の国を離れるのに至る
できごとが、彼の国では続いていたのである。
それは、武による争いだ。
この武による争いに耐えられず赤龍、青龍が
彼の国を飛び出した。
そしてそれを追おうと黄龍が彼の国を飛び立とう
とした時、この龍の主が、術により黄龍を
彼の国の大地へと封印したのである。
その封印の所作が、禹歩反閇と呼ばれる作法で
現在は蹴鞠や能楽に残っている。
そしてその所作で黄龍は黄河へと姿を変え
彼の国に留まり続けている。
さて、では逃げた赤龍と青龍は何処にいるのか?
彼らはこの地の神話に主が登場する中で
北へ頭を向ける青龍として
南へ頭を向ける青龍として
この地に今も留まり続けているのである。
これが彼の国とこの地の古のモノガタリ
赤龍青龍黄龍神話である◎