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【ふしぎ旅】新潟の蛇にまつわるところ

  2025年は巳年ということで蛇を祀る宮城県岩沼市の金蛇水神社は大混雑らしい。

金蛇水神社

 私も一度訪れたことがあるが、かなり辺鄙な所にあり、あの場所にそんなに訪れるのかとも思った。
 
 だが、新潟県長岡市の高龍神社もかなり混みあうことで有名だが、こちらはさらに山奥と言ってもいいところにある。

高龍神社

 龍という名前であるから、もちろん龍神様を祀っており辰年であった2024年は大混雑だった。龍神様のお使いが白蛇ということで、今年も混雑しているようだ。

高龍神社 蛇紋石

 新潟の蛇にまつわる神社と言えば、新潟市の白山神社の境内にある「蛇松神社」がある。
江戸時代に洪水でおぼれていた白蛇を白山神社の神主が助けたところ、白山神社の守り神となり、蛇を助けて上にのせた松の木の表皮はまるで蛇の鱗のような模様であり現在に残る。

蛇松神社

 蛇なので金運アップの神様として知られる。白山神社の本殿脇の細いトンネルをくぐっていく分かりづらい場所にあり、なかなか初めて訪れる人は迷うと思うが、今年は巳年ということもあり案内も目立つようだし、特別なお守りも販売していた。

 この蛇、もともとは同じく新潟県五泉市の霊峰白山の山奥に住む夫婦の大蛇であったという。

 あまりにも悪さをするものだから、白山の麓にある慈光寺の傑堂能勝禅師により説き伏せられたと言われており、山を下りた大蛇の一方が日本海を目指すが白山神社で息絶え、通った道のりは滝谷川、能代川、小阿賀野川へとなった。これらの川は文字通りくねくねと蛇行しており氾濫しやすかった。

大蛇が枕にしていたと言われる石

 もう一方は、先ほど紹介した高龍神社のご神体となったという伝説が残っている。

 さて新潟県の大蛇伝説というと関川村の大蛇の話だろう。
 大里峠の大蛇の話だろう。
 大蛇によって村を沈めるほどの大水害にあいそうだった村は座頭と村の人々により退治されたという伝説だ。

 現在、同村で行われる「大したもん蛇まつり」はこの伝説と、1967年にこの地域一帯を襲った羽越水害への鎮魂をモチーフに1988年から開催されている。

 他、場所自体は知られてはいるが、大蛇伝説が残るというところでは、新潟市の「七面大明神教化の岩穴」がある。

 新潟の方には「日蓮岩屋」と言った方が伝わるだろうか。
 この岩屋には、七匹の毒蛇が棲み、あちらこちらに迷惑をかけていたが、日蓮聖人の法力で退治され、後に法華経を守護する神となったという伝説が残る。
 なので本来聖地であるべきところなのだが、毒蛇の伝説と、薄暗い岩屋、海岸が近く、若者が集まりやすいと肝試しにはもってこいの場所であるため、そのような扱いがされているのは残念なことである。

 地味ながらも、新潟市の婆池も大蛇伝説が残る。

 業突張りな姑が嫁が味噌を勝手に嫁に使われたくないと大蛇に姿を変え、味噌蔵に現れたが、逆に嫁に退治されたという話だが、姑は大蛇になった浅ましい自分が恥ずかしくなり、そのまま池の主となったが、さらにその池が狭くなったために、近くの信濃川に移りすんだという話である
 
 他、小千谷の郡殿の池なども、池の主が龍神とも大蛇とも言われている。

 新潟県内には池や川など水に関連した場所が多いので自然と龍神や、大蛇伝説が多くなる。
 紹介しきれない蛇にまつわる地域も数多くある。開運スポット、パワースポットも多くあるので、ぜひ訪れてほしいし、あまり知られていない所があった教えてほしい。

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武@ニイガタ
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