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2025年2月時点での「オンライン診療バイト」の現状とその中で稼ぐための戦略【医師バイト】

オンライン診療を取り巻く環境で言いますと、「コロナ禍」である2019年から2022年までの緊急事態宣言とまん延防止等重点措置期間に一役脚光を浴びるようになりましたが、新型コロナが5類移行になった2023年で一つの節目を迎えました。

コロナ禍真っ只中の時は、某有名IT企業などもオンライン診療クリニックに参入しており、「すわ、黒船来航か!こりゃあ日本の医療も変わるぜよ」などと思ったものですが、求人数もさほど増えていない(というより、以降、さっぱり求人を見かけなくなった)現状を考えますと、やはりそうやすやすと事業拡大できるほどやさしくはないのかな、と感じさせます。

コロナ禍の収束により、オンライン診療バイト事情は以下のような変化があったように思います。

患者側の意識の変化

満員電車ですらマスクをしない人たちが増えた現在、「受診控え」があったころと比べると環境は大きく変化し、「オンラインクリニックを受診」するという選択が患者さん側に「もはやない」ということになりつつあるのかもしれません。

検査もできず、できるのは「問診」「視診」のみ。薬も郵送であるため、若干のタイムラグがある。このあたりのオンライン診療のデメリットが、対面診療の障壁が消えて「すぐ立ち寄れる、近所の閑散としたクリニックにちょいと受診すればいい」ということになったということではないでしょうか。

メリットの一つである「利便性」についても、やたら問診票を書かされ、使いにくいビデオ通話ツールを指定されて、決まった予約時間に診療を受けなければいけないといったことで、そのメリットが半減しているような状況になってしまっています。

さらに言えば、オンラインクリニックにつきまとう「胡散臭さ」というのがどこまでも払拭できずにいる点も、「あまり流行らない」原因の一つになっているように思います。

実際、受診している患者さんの中には、「本当に医者なの?」と懐疑的な態度の人も一定数いますし、特にAGA治療などでの自由診療では「薬はちゃんとしたしたものなんだろうね」ということをやんわりと聞いてくる人もいます。

だからこそ「オンライン診療か、対面診療か」という選択の土俵にすら上がれていない、というのがオンライン診療の実情になっているように思います。

では、この患者側の意識の変化によって、クリニック側にどのような変化が見られているのか。そして、自宅でのオンライン診療バイトを求める医師側としては、どのような戦略を立てるべきなのか。その点について、以下で書いてみたいと思います。

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