マスを意識することをやめて、ニッチに生きる!廃墟景観シンポジウム
こんにちは、サカモトです。
今回は毎週月曜日と木曜日の2回投稿しています。今回は月曜日の記事となります。
さて、マスとかニッチとか、ちょっと意識高い感じですよね。自分でこの言葉を使っていて面映いです。ほんとに。
しかし、そろそろ、ビジネスマンとして成長すべきときと思うのですよね。だから、あえてそんなことを言ってみました。
それはどんなことかといえば、ただ単に廃墟景観シンポジウムに行ってきて、感じた話です。なんでそうなるのか、それはおいおい話していきます。
それでは、廃墟景観シンポジウムのようすを書いていきます。廃墟景観シンポジウムは廃墟の愛好家たちが集まって廃墟ついて語るイベントです。
廃墟景観シンポジウム Vol.3 ~戦争遺構が今、語るもの~ -
当日のスケジュールはこちら
ポイントは午前中に廃墟跡である鹿島海軍航空跡の見学です。この廃墟跡の特徴は、単独の建物だけでなく、戦前の海軍の建物群が広範囲にのこされていることでしょう。一つや2つではないのです。
自動車整備場
ここが集合場所でした。見学時には気づきませんでしたが、シンポジウムで話があったところによると、半地下の部屋があるそうです。
本庁舎の跡
本庁舎の中では、廃墟にちなんだ写真などのアートの展示がされてました。
中の階段も味がありましたね。
その他にも、ボイラー室跡
そして、自力発電所跡などもありました。
中は、当然ながら、廃墟そのもの!
その他にも
軽油庫跡なども見学しました。実はこの軽油庫、土日の見学会のときだけ、特別に中を見学できるそうです。
このような廃墟をこれでもかと見たあとに、今度は場所を移して、シンポジウムでした。それだからか、シンポジウムの話の理解にかなり役立ちました。
そのシンポジウムはとても濃ゆくて、登壇者は廃墟を10000箇所以上回った方とかのとてつもないマニアックな方が出てきての対談でした。
中には、佐世保市の商工観光課の方もいて、その方はなんでも佐世保市内の針尾送信所という戦前に建築された無線の送信施設があって、その建築物を保存するのに尽力した方だそうです。
この施設を残すのは大変で、市の内部を説得するのにかなり手間取った話などが印象的でした。当時、こんなのを残して、見に来る人はいるのかと言われたそうですが、累計で何万人もの人が訪れる施設になっているそうです。
それともう一つ、午前中に見学した海軍施設の跡地は国から公園用地として払い下げられ、その時は更地にして、フットサル場にする予定だったとか。
なんともびっくりです。しかし、まあ、多くの人にとっては、廃墟なんて汚くて、気味悪くて無用の長物ですからね。
それを残そうなんて、もの好きしかいないわけです。しかし、思うことは、古さって壊したら終わりです。もう再現することはできません。
フットサル場なんていくらでも似たような施設は作れますが、古い廃墟って再現できないわけです。なので、本当に危ないところでしたね。
ここで、タイトルに戻るんです。マスとかニッチとか表現しましたが、それって、多くの人にとってどう感じるかというより、少しの人しか興味はないけど、その人の熱量が高い場合はそっちの方を優先したほうがいいよねということです。
今回の話で、人数の話をしてませんでしたが、めちゃくちゃ人はいました。多分、午前中の見学会は50人はくだらないし、午後のシンポジウムは200人だったそうです。
すみません、このイベントに参加する前は、マニアのイベントでほとんど人はいないかと思ってましたが、舐めてましたね。
廃墟って、人が呼べるんだと思い知りました。行ってみてよかったです。
このイベントに参加したのは友人に誘われたからなんです。(友人はスタッフとして働いてました)
あとですね、シンポジウムの第三部は、あの「映像研には手を出すな」の作者の大童さん講演会でした。
大童さんは、風景などはすみっコの、ここに人は行けるのかなみたいな箇所をこだわると話されてました。だから、大童さんの絵に魅入られるのかと妙に納得感がありました。これも一つのニッチですね。
イベント終わりに、大童さんにサインを書いてもらいました。家宝にします。
以上、タイトルは大きいけど、要は廃墟景観シンポジウムが思ったより楽しかったよと言う話でした。
今日も最後まで読んでくれてありがとう。