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「プペルバスストーリー」普通の人が無謀なチャレンジに挑む話で終始ドキドキしっぱなしだった。

いやー、びっくりした。こんなにも苦労してたとは?

今回紹介する本はこちらです。

プペルバスとは、お笑い芸人のキングコング西野さんが描いた絵本の世界をラッピングしたバスです。外側だけはなく、中は光る絵本展がすぐ開催できるようになっているようです。

プペルバスの話はなんとなく知ってましたが、ちゃんとした会社なり、ある程度お金を持った人が運営しているのかと思ったら全然違うんです。作者の山口さんは大阪で整骨院を運営する治療家だそうです。本当に普通の人が全国の子供達に光る絵本展を届けたい、特に病院や施設の子供達に届けたいという想いだけで立ち上げた企画です。この本はプペルバスを作り、それを全国に展開していくために、作者が動いてきた顛末になります。

はじまりは光る絵本展

光る絵本展って絵本のパネルを展示するだけではなくて、裏側からLEDの光を当てて、絵を光らせたものです。これはいろんなところで行われているだけでなく、パリのエッフェル塔でも行われたこともあります。

さらに、東京タワーでも

この他にも、全国各地で行われています。実はこの光る絵本展はクラウドファンディングのリターンにも出されていたりして、個人が開催することも可能になっています。個人で開催できることを知った作者は、個展をやりたくなってキングコング西野さんに直談判して開催できる権利をものにします。その理由は、なんか面白そう と。そんなノリで開催できそうな目処などないのに突っ走ったそうです。

その後も、必死の努力でボランティアを募ったり、クラファンを立ち上げて開催費用を集めたりと走り回るんです。その様子もとても面白いですが、これはまだ序の口です。

プペルバスを光る絵本展開催直前に思いつく

光る絵本展は山口さんの必死の努力によりなんとか開催に漕ぎつけるんですが、会場の設営はボランティアスタッフにより自前でやろうという話になり、徹夜で設営したそうです。それはそれで文化祭のようなノリで楽しかったようですが、徹夜明けのボーッとした頭で閃いちゃったらしいんですね。

「このまま個展会場にタイヤをつけて走れたらめちゃくちゃええやん。設営も楽やから光る絵本展開催したこともない人でも主催しやすいやろうし、何よりどこでも開催できるやん」

プペルバスストーリーより

そして、そこからプペルバスを作るために山口さんが奔走するわけです。すごいと思うと同時にようやるなと思いましたね。全国に「プペルバス全国会議」という支援者が集まる会議を開催したとありますが、10何人かの会議のために全国をとびまわったそうです。

プペルバスのために奔走するのは山口さんの過去が影響

山口さんには実は悲しい過去がありました。自分の子どもを病気のせいで生後間も無くして亡くしたという過去です。それでどうしてこんなに一生懸命になれるのかよくわかりました。悲しい過去なんですが、暗くなりすぎずに話す姿勢は心うたれます。ぜひ次の動画を見てください。

最後に

想いは大事だけど、もっと大事なのは行動。それも少しぐらいの困難にもへこたれないハートが大事だということに気づかされました。でも、ここまでは流石にできないなぁ。

実は作者の山口さんは2022年になって、山口修平のエンタメお届け屋さんというファンクラブを立ち上げたそうです。このファンクラブに入ると、Facebookグループで山口さんのリアルタイムのドタバタぶりを共有できます。


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