DQ3ハックロム「KMix_IC」の感想
この記事ではハックロムの基礎知識や導入方法、ROMの吸出しなどは一切解説しません(分かっている前提で書いてます)。
コメント欄で質問されてもお答えしませんのでご了承下さい。
また、この感想記事はかなり辛口です。
「本当に遊んだのか?」と思われるかもしれませんが赤き月のボスまで撃破済みです。
KMixの配布場所
KMix_ICの配布場所
感想
基本的にはKMixのままなので攻略チャートなどはそちらを参照すれば問題無い。
IC独自の特筆すべき点はオープニングの性格診断が無くなったぐらいで9割ぐらいはKMixへの相乗りだと思って頂ければ良い。
逆に言うとそれぐらいしか特徴点が無いのも問題。
「百合」と言っても基本的に主人公は蚊帳の外だし、仲間と何かあるわけでもない。
それこそノアニールぐらいまでは「はい」「いいえ」で反応が変わったりしているが結局は他人のストーリーを間借りしているので広げようがなかったのかどうかもわからないが途中から明らかに力尽きている感もある(終盤のリムルダールで思い出したかのように「百合」が出てくる)。
NPCの反応も「あら~」「嬉しいですわ~♡」などいわゆる「男が好きな百合」「百合って書いとけば釣れるでしょ」ぐらいの雰囲気しかない。
選択肢で好意を持ってくれるような反応をしてくれるがこれっきりでエンディングとかで誰かと結婚したりもしない。
2パターンのエンディング(通常通りのクリアと真ゾーマ撃破時のクリア)があるがこれもKMixそのまま。
後半には「結婚して~」と語りかけてくるNPCがアリアハンにいるがこいつはこいつで夢とはいえ何でゾーマのことを知ってるんだと気になって仕方ない。
一応、バハラタで黒コショウを売っているグプタ・タニアやポルトガのカルロス・サブリナ、リムルダールで待ち合わせをしているカップルが女性2人になっていたりするぐらい(アリアハンの王女もメイドと雑にくっつく)。
百合を独自要素と打ち出すその割にエリックとオリビアは原作通り男女2人組とはっきり言って中途半端であり、百合要素を楽しみにしていると間違いなく面食らうので期待しない方が良い。
むしろストーリーや一部を除いたサブクエストはKMixのままでICの百合要素が足を引っ張ってすらいるので他人のハックロムに導入するぐらいなら自分で1から組んだ方が良いと思う。
また、もう1つの売りである「ディスク制」だがこれもはっきり言って区切る必要があったのかと思った。
データなどの都合ではあるのだろうがいまいち「拡張されている!」という楽しみが個人の視点では感じられなかった。
ストーリーもディスク1がポルトガで船獲得まで、ディスク2がガイアの剣を火口に投げ入れるまで、ディスク3がゾーマ撃破まで、ディスク4がその後の世界と区切られてはいるもののそこまで喧伝するほどか?と感じる。
これだったらディスク2部制の方でも十分でしょう。
その次の売りであるKMixにはないボス戦の導入。
特にディスク1の最後の最後、船を貰って乗ろうとすると謎のNPCが。
「案内してくれるのかな?」と思ったら急に「お前を地獄に突き落としてやる~!」みたいなテンションで襲い掛かってきたので笑ってしまった。
もうちょっとドラマチックに襲い掛かってきてほしい、船壊そうとするとか。
キャラクターのカラーパレットも気になる。
特にカンダタ子分は「そういう色の化け物」ぐらいのグロテスクさがかなり気になった。
モンスターのチップもあるならそっち併用しても良かったんじゃないかなぁ…?
気が向いたら更新します。
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