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#3 『未来になれなかったあの夜に』

 こんにちは。世界は俺を待っている、どらさんです。
2019年11月21日。俺にとっては、にわかだとしてもamazarashiを愛する俺にとっては、歓喜せざるを得ない、待ちに待っていた日です。

 『未来になれなかった全ての夜に』というLIVE Blu-ray&DVDが発売されたのは知ってました。この時から新曲があるんじゃないかなんて思ってました。それを確信に変えてくれたのは、amazonの商品説明のところに見たことのない曲名が書いてあったからです。
 『未来になれなかったあの夜に』
 見た瞬間、心躍りました。さよならごっこの次の新曲。やはりタイトルはamazarashiらしいものでしたね。
 それから暫く日が経ち、プレミア公開の通知が届きました。プレミア公開は11月20日。それまでめっちゃ楽しみでした。

 プレミア公開待機画面でプレミア公開が始まるのをずっと待ってました。プレミア公開では視聴者がコメントをライブのように流すことができるのですが、「amazarashiで特に好きな曲はなんですか?」とか「楽しみ!」だとか皆で話しながら待っていました。

まえがき

 MVでは横浜流星、杉野遥亮、泉沢祐希、柄本時生といった豪華な面々が出演していました。どうやら、横浜流星さんはamazarashiのライブに訪れるamazarashiファンらしいです。いいですね、amazarahsiのことが好きな俳優が出演ってこっちまで誇らしいというか嬉しいというか。
 ですが、違和感を感じないわけじゃありません。プレミア公開のコメントでも流れていたんですが、正直amazarashiらしくないMV。悪い意味でいってるわけじゃありません。言い方を変えれば新鮮といったほうがいいでしょうか。だからこそ、不安というか心配というかこれまでのamazarashiのイメージを崩す作品になっているんじゃないかなんて思ったときもありました。
 そんな考えを秋田ひろむと出演陣は吹き飛ばしてくれました。今回のMVは、秋田ひろむの過去の話を題材に作られているものらしく、それを出演陣の方々は、あたかも自分らの話であるかのように再現してくれていたんです。さすが俳優!って感じです。
 MVを見ているときに「おっ?」ってなったときもあります。
 MVの冒頭部分、歌詞を書いているであろう男の机の上にはタバコの「セブンスター」が置いてあります。ここです。amazarashiの曲を旅するように聴いていた人は気付いているかもしれません。これは、『ひろ』という曲に繋がってるんです。

お前の好きだったセブンスターを 吸うのも肩身が狭くなったし

 秋田ひろむの過去の話を題材にしてるだけ、過去の曲ともつながっている部分があってこの瞬間だけでもかなり感動しましたね。

 過去の話を題材にしてても、俺たちに希望を与えてくれる文章が一つひとつあります。その文章に綴られる言の葉一つひとつを力強く、歌うことができるのがamazarashi、秋田ひろむの素晴らしさだと思っています。

未来になれなかったあの夜に

 ここまでは1200文字。実はまえがきです。ここから詳しく『未来になれなかったあの夜に』の感想を書きたいと思います。

なじられたなら怒ってもいいよ
一人で泣けば誰にもバレないよ
そんな夜達に「ほら見たろ?」って
無駄じゃなかったと抱きしめたいよ

 『未来になれなかった夜たち』にこれまでの経験は無駄ではなかったんだよって言い伝える。俺たちが味わってきた挫折や苦痛の一つひとつは決して無駄ではなかったと教えてくれるように感じました。

醜い君が罵られたなら
醜いままで恨みを晴らして
足りない君が馬鹿にされたなら
足りないままで幸福になって

 これも好きな歌詞ですね。バカにされてもバカにされたままで、自分は自分のままでいいんだって。いろんな曲で教えてくれたこの『希望』は新曲でもあり続けてました。

 正直な話、amazarashiが言いたいことを理解するとか歌詞の本当の意味を理解するなんて難しいことだと思います。だけど、何となく秋田ひろむが力強く歌うことで何かと心に響いてくるんです。綺麗な言葉ではない、常識的な歌詞ではない、だからこそそれなりの良さが見えてくるんです。秋田ひろむあってこそのamazarashiですね。カバーじゃ表れることはないと思います。
(カバーにはカバーの良さがあるんだけどもw)
 とりあえず、そんなamazarashiの良さを再確認させてくれた曲でした。

 すごいまとまりのない記事になってしまった気がします。「なんか言いたいことはわかる」って感じで理解してもらえればうれしいです。

終わり

 そういえばamazarashiの名前の由来って、「日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、僕らは雨曝しだが"それでも"というところを歌いたい」から名付けられたらしいです。
 今後、時折降りかかるであろう"雨"に苦しんだ時に、俺はamazarashiが助けてくれると信じてamazarashiを好きで居たい。
 そして思いたい。悲しみや苦しみでまみれた人生を雨の中立ち上がり救ってくれるそのヒーローはamazarashiなんだって。

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