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銀行店舗にVMD?デジタルとフィジカルを融合させた「体験できるVMD」

人通りの多い路面店のファサードをVMD化して商品をディスプレイしている店舗は街で多く見られます。最近では大型LEDを使って映像を流している店舗も多くなりました。しかし、銀行店舗となると、住宅ローンや相続サービスのタレントやアニメキャラが写った紙のポスターが貼られるくらいで積極的にユーザーを店内に興味喚起して誘導するVMDは見たことはありません。今回は、そのような一般の銀行店舗の概念とは違う”銀行らしくない銀行”、ユーザーを積極的に店内に誘引するために一風変わったVMDを作った、スルガ銀行たまプラーザ支店の事例を紹介します。

敷居の高い銀行に気軽に来れるための仕掛け

店舗のあるたまプラーザは多くのファミリー層が住むエリア。銀行店舗は駅にあるショッピングモールの中にあり、ショッピングのついでに家族で気軽に来れる銀行をコンセプトに考えました。しかし、敷居の高いイメージのある銀行。インテリア・デザインをオシャレで親しみのあるファミリー向けにするだけでは入ってみたいと思わせるUXとしては不十分です。もっと積極的に来たいと思えるコンテンツ開発が必要でした。しかもそのコンテンツが外から見えて集客の仕掛け(VMD)にもなること。その2つが融合されていることが必要と考えました。

デジタルとフィジカルの体験型コンテンツを空間に融合

ターゲットがファミリーなので天井の高い空間を利用して、店舗内にKIDS WALLという名前の高い壁を大通り側に見えるように立て、その壁を使って複数の体験コンテンツを作りました。

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体験を見せることをテーマとして、2種類のコンテンツを企画しました。

1. ユーザーが創作した作品を見せる
2. 楽しそうに遊んでいる様子を見せる

そしてできたのが、磁石のパーツを組み合わせて壁にいろんなカタチを作れる創作コーナー、iPadで絵が描けるiPadコーナー、小さな穴のような部屋で読書ができるコーナーなどです。


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天井が高く、縦長の店舗空間を建築的な手法で活かし、iPadを使ったデジタルコンテンツとフィジカルに体験できるコーナーを1つの空間に融合したのもこのVMDの特徴です。

ユーザー体験を見せるVMDで興味喚起、店舗に誘引

オープンするとたくさんの子供を連れたファミリー層が訪れました。そして子供たちは繰り返し来て遊んでくれました。また、その様子を外から見て興味を持ち、更に多くのユーザーが訪問しました。銀行とは思わず、カフェだと思って来たユーザーもいたそうです。

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スルガ銀行たまプラーザ支店のVMDはデジタルとフィジカルのUXを建築的・空間的にどう融合させて見せるか?ということがポイントでした。

私達はこれからも、こうしたデジタルとフィジカルが真に融合されたUXを使った先進的な事例を作り皆様に発表して行きたいと思います!

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