見出し画像

あなたも魚博士!AI図鑑アプリ「LINNE LENS」体験!

こんにちは!都内の水族館はほぼ制覇している横山です。
緊急事態宣言が出てエンターテインメント施設に行きづらい日々が続いてますね。
水族館や美術館が大好きな私にとっては辛いご時世になりました。
しかし、平日は比較的空いていたり、時間帯でのチケットを発売している施設もあるので、少しづつ日常を取り戻している気がしています。
さて、今回ご紹介するのはAI図鑑アプリ「LINNE LENS」です。
この魚の種類なんだろう?展示パネルをみてもわからない…といったことありませんか?このアプリはカメラをかざすだけで魚の種類が表示されるんです!お魚好きにはダウンロードしてもらいたい一品ですね!
この記事では、アプリの楽しみ方、もっとこうなって欲しいなといった考察などをお伝えしたいと思います!

画像2

引用元:https://lens.linne.ai/ja/

LINNE LENSとは?

一言で言うと「AI図鑑アプリ」です。
知りたい動物や魚にアプリを起動した状態でカメラを向けると、AIが分析し名前を表示します。詳細ではWikipediaの説明、分布、絶滅危険度を確認できます。

画像4


また水族館と連携していると水族館スタッフのコメントが閲覧できます。

画像3


今回は連携しているサンシャイン水族館でアプリを使ったので、コメントが閲覧できました!スタッフならではの目線からの紹介は面白いですね。
なにより黒ベースのUIがシンプルでカッコよく、使ってみたくなるようなデザインをしていますね。
電波がなくても使えるため、ダイビング時にも使えますよ!

自分が閲覧した魚は図鑑として記録されるので後からゆっくり見ることができます。
コンプリート目指して、是非様々な施設で使用してみてはいかがでしょうか?

アプリのターゲットを考える

実際に使ってみて一番最初に思ったのは「ターゲットはどこ?」ということです。
私はずっと水族館を学習施設として子供をターゲットにして作られたアプリだと思っていました。
しかし実際使用すると、説明文は難しい漢字や言い回しが頻繁に使われており、小さい子供は読めないのでは?と感じました。

画像5

これでは子供にとって魚の名前が表示されるだけのアプリになってしまいます。
最初は楽しい、もっとみたいと思わせる仕組みでいいと思いますが、さらに興味を持って魚を詳しく知りたい!となったとき詳細が読めず、興味が削がれてしまう可能性があります。
分布図でもタップして国名が出るわけではないので、このアプリのターゲットはある程度漢字が読め、地理を把握している大人に向けてのものかなと感じました。

画像6


こちらは実際にサンシャイン水族館が置いているLINNE LENSのパネルになります。オールターゲットのような感じがしますが、水族館がアピールしている層とアプリの層が若干ずれているのでは…?
特にサンシャインは水族館の中では学習に力を入れている場所でもあり、アプリを使用して幅広い層に魚の魅力を伝えたいと考え施策を打っている施設です。
アプリのターゲットが偏っててはあまり強い施策にはならないように感じました。

LINNE LENSの課題

 UI面では実際使ってみるとわかるのですが「名前を確認しにくい」というのがあります。
なぜなら魚は結構早いスピードで泳いでいます。カメラを横切った際に一瞬名前が出るのですが、反応しているうちにタップしないと名前はすぐに消えてしまうので、反射速度が鈍い私には大変な仕様でした…。
何より、アプリの機能に対して説明がないため、一個一個タップしてこれは何かな?と確認しており、私は最後まで「分類ツリー」の使い方も意味もよくわからない悲しい事件が起こりました…。
同行した元水族館スタッフから詳しい説明を受けないと、意味が理解できないものだったので、玄人向けの機能なのかもしれませんね。

またLINNE LENSは無料版が存在します。
私は最初無料版を使っていたのですが、無料版は一日10種しか閲覧できない。という制限がかかっています。かなりわかりにくく、10種見終わると突然有料版への誘導が出るため、興が削がれてしまいます。

画像7

なによりサンシャイン水族館のようなスタッフのコメントが入っているものだと、いっぱいみてもらいたい思いもあるでしょう。ですがアプリ側が10種という制限を設けてしまっているため、伝わりにくくなっています。
それならば最初から有料版でいいのでは?と思ってしまいます。

画像8

LINNE LENSをもっと楽しく使うには

今まで色々と厳しいことを言いましたが、ここからは楽しく使うためにアプリをどう変更したらいいのか、考えていきます。
大元のターゲットの部分ですが
・玄人・大人だけではなく子供も簡単に使えるようにする
特に玄人は自分で魚の種類がわかると思うので、水族館に訪れる子供も狙ってもいいかと思います。
・子供と大人でアプリ内で切り替えができる
・説明文を簡易的する。漢字や英語にはルビを振る
などすれば一つのアプリで両方の層が楽しむことができますよね。

次にUI面
・生き物は動くということをもっと認識して作る
例えばカメラに映る時だけ動物の動きを遅く表示する、画面をタップしたらその映像で止まる。とすれば、簡単に魚の名前を認識でき、気になれば詳細を閲覧できます。焦ってカメラで魚を追いかけなくても済みますね。

そして、課金の部分ですが、
・連携している水族館では無料版の制限を30種まで増やす
・無料版では制限がかかり、課金が必要なことを最初にわかりやすく伝える
の二つがあるといいのではと思います。
連携している水族館はもっとコメントを見てもらいたい!
ユーザー側はそのアプリの有用性がわかるまでは課金したくない。
という気持ちがあります。ならば、アプリの制限を緩くしユーザーが有用性を理解できるようにしてあげれば課金に結びつくのでは?と感じます。
水族館スタッフの言葉や実際の魚と見比べながら学習し、かつ楽しんでいるお子様を見れば、もっとみたい!となったときに課金をしてあげたいという気持ちになりやすいでしょう。

私はこの「LINNE LENS」は水族館や動物園にとって救世主になると考えています。
カワスイが実施していますが、魚の説明をデジタルにし、水族館内では一切展示パネルなどを出さないすっきりとした展示をしています。展示パネルなどを多く出すと館内はごちゃついた印象を持ってしまいますよね。
展示パネルの中にはいない魚も水槽内にいることから、「LINNE LENS」をDLしていれば全種見ることができますよね。
また展示パネルと見比べて「えっ、ほんとにこれ?」といったもやっとした感情も払拭できます。
欲を言えばスマートグラスなどで、実際の視界に説明が映し出される。などがあると、周囲も確認できますし、水族館にせっかくきたのにスマホだけを見ていることがなくなるので嬉しいですね。

LINNE LENSの考察いかがでしたでしょうか。
今後もっとアップデートされて素敵なアプリになっていくと期待しています。
子供も大人も楽しめる、そんな図鑑アプリになって欲しいですね。
ちょっとした小話ですが、LINNE LENSを人に向けると面白いコメントが見れますよ。
是非お試しくださいね!

画像1



いいなと思ったら応援しよう!