だから優秀な若手エースが辞めていく。「古い文化の職場」で起きている1つのことを見て「考える力」を鍛える
今回も、引用した記事を元に「自分事にしていく訓練」をしていきたい。
この方法を通じて、参加者(読者)は記事に書かれた具体的なビジネス内容やマーケティング戦略、マネジメント論などの知見を得ながら、現場で実際に結果を出している著名人や有識者たちの経験をアナロジー思考によって自分ごとに変換していく。
自分の活動に当てはめて考えることで、考える力を鍛えることができる。考える力には様々な要素が複合的に関連づけられているが、この訓練は特にアナロジー思考を効果的に鍛えていくために行う。
一般的によくある話だが、あなたはこれを見て自分自身の活動にどのように当てはめるだろうか?
まず、「味の素」を「自分の活動名」に脳内変換しながら読む。
「次世代」を「後輩」「メンバー」「新入生」など自分の活動に際して、あなたよりもその活動に関わる日が浅い人や新しい人に脳内変換し、その人たちの顔を思い浮かべたりながら読む。
「出世ルート」をあなたの活動の中で「〇〇優勝」「〇〇合格」「〇〇成功」など、優れた業績や成果に繋がるように脳内変換しながら読む。
このようにして、再度巻き戻って読んでみよう。
ここの箇所はどうだろうか?
例えば「優秀な△△氏は、当時は硬直的なメンバーの育成制度と運用を続けていた〇〇活動の運営に「夢」を感じられなくなり、その後、〇〇活動をやめてしまいました。△△氏は、のちに別のジャンルで成功者になるような人物が〇〇活動をやめてしまうのは、」などというふうに脳内変換しながら読んでみよう。
ここの箇所はいかがだろうか?
上記してきたように、自分自身と類似する要素を自分自身の活動に使用するキーワードに変換して考えてみていただきたい。
「キャリア面接」というキーワードは「理想とする将来像も含めて長期的な視点で考えていくものを一緒に考えていく」というふうにも変更できる。
では、2つの要素に分解してみよう。
「キャリア」とは
辞書的には「履歴、進路」「職業 職位」を指すが、日本ではもっと広くカジュアルな用語として用いる。
最近は、就職・出世・現在の仕事等の点や結果を指す言葉ではなく、活動に関わる「継続的なプロセス(過程)」とか、活動にまつわる「生き方」なども包括的に表現されるが、「未来」という事が共通している。
よって、キャリアという言葉にとらわれずに、「将来」とか「長期的」とかいうふうに入れ替えてみて、あなたの活動にピッタリな表現をそこに当てはめてみよう。
「面接」とは
「能力や経歴、人柄などを調べるために直接その人にあうこと」指すことが多いだろう。日本ではもっと仕事のための面接やオーディションなどで用いる言葉としてイメージが定着しているはずだが、「直接話す」という事が共通点だ。
記事の文脈上もあれこれ一方的に聞く面接ではなく、将来の変革のために直接対話するということをされている。これらは組織の変革に必要な事の一つと言えるだろう。
こうして要素を分解して共通項を見出して自分ごとに当てはめると、いろんな見え方ができるはずだ。
よって「理想とする将来像も含めて長期的な視点で考えていくものを一緒に考えていく対話」というふうにも変更できる。
この箇所は自分自身の活動に対してヒントとして捉える事ができるかもしれない。「社員」とか「人事」とかいう言葉にとらわれずに、そこから自分にピッタリなニュアンスを見出して、自分なりの文章に変容させてみよう。
ここでは会社というスケールは40年を基準としている。
ここでは、
3年で退職するわけだから、40年のうち3年で辞める場合、そのパーセンテージを計算するには、3年を40年で割った値に100を掛ける。数式で表すと以下のようになる。
3/40×100 = 7.5%
つまり、40年のうち3年で辞めると、全体の7.5%の期間を勤めたことになる。よって、あなたの活動の全体の7.5%にあたる期間で辞めていく人たちの割合を指していると考えてもよい。
ここは、経営者としての自己を律する考え方の一つが書かれている。自分自身の考え方の参考にするもよし、自分自身の立場に落とし込む方法や、自分自身の立場には合わない考え方の場合、他者理解に努めるような類推の仕方もある。
ここでは、
・ワカモノは誰か
・バカモノは誰か
・ヨソノモは誰か
を考えてみよう。
大抵はワカモノ=新入りや自分よりも若い人であり、バカモノとはあなたの活動に主体的にのめり込んでいる真剣な人を表し、ヨソモノとは「馬鹿者」協力してくれる人を指す。
私も昔は「筋肉馬鹿」というアダ名で呼ばれていた。これは何も蔑視する言葉ではなかったようで、ある種の尊敬が込められていた愛称のようなものだった。要するに、他人が真似できないような事や他人がやらないような事を突き詰めてやってしまえる人のことである。そして、そんなバカモノには大抵ヨソノモである協力者が現れるものである。
ここで最後の箇所だったが、今回の記事の趣旨は掴んでいただけただろうか?
ぜひ、他の記事を読むときも、
このようにアナロジー思考によって自分ごとに変換してみましょう。
記事内容を自分の活動に当てはめて考えることで、考える力の中でも特にアナロジー思考を効果的に鍛えることができるはずだ。
このようにして鍛えた考える力を用いて、技術鍛錬と身体鍛錬に応用を加えていく。