仕事なしWebデザイナーからココナラで累積売上723万になるまでの軌跡 〜後編〜
前回前編では、わたしのデザイナーとしての紆余曲折をお伝えしました。
今回は、その続きのお話。
前編みてないよって方は、そちらも読んでいただけると嬉しいです。
前回は、WEBデザイナーの流行で存在かき消され気味だけど、実はDPTデザイナーって激アツなのよという話をしつつ、わたしのココナラでの直近販売グラフもスクショで公開しました。
WEBデザイナー目指して頑張って、やっと人に見せても恥ずかしくないものは作れるようになったけど、肝心要の仕事の取り方がわからない人、頑張ってるのに誰も振り向いてくれなくて心折れそうな人、案件探しに疲れて、時給の仕事に戻るしかないかと諦めかけている人。はい全部過去の私です。
現状ちょっと前の私のように、頬杖つきながらため息つきながら、大量の案件が載ったクラウドソーシングのページをスクロール。マウスで腱鞘炎になりそう、いやもう既になってる人。そんな人に届けば良いなと、本業の合間にわたしの勝手な思いも含めたヒントをぶちまけるべく、NOTEを書いていくことを決めました。
そんな前置きはほどほどに、では後半スタートです。
実はWEBデザインより仕事が取りやすいDPTデザイン
前半記事の最後に、仕事が取りやすいと書きました。
超個人の肌感で恐縮ですが、WEBデザインより圧倒的に仕事が取りやすいのがDPT。それはWebからDPTに参入してすぐもそう感じたし、今も継続でそう。
私の数年前。
Webデザイナーになって、そろそろ仕事取りにいってみるか!と意気込んでみたところで、ランサーズ・クラウドワークスでは泣かず飛ばず、ココナラではチラホラ。なんでココナラはチラホラ受注できたのかといえば、理由は明白で、圧倒的低単価でやってたから。ただそれだけ。
その上コーディングは外注なわけで、つらい赤字運営だった経験も、ちゃんとあります。
それでも「実績積んでいれば私だって・・!」とか、「今は下積みの時期だ・・」なんて自分に言い聞かせえたりと、とにかく必死でした当時は。
今もわたしのココナラ出品ページには、ワンチャンあるかもってことで、DPT系のサービスと並んでLP作ります系の出品はしています。
(しとるんかい)
恥ずかしい話かもしれないですが隠さず言ってしまえば、LPの見積相談はめったに来なくて、3−4ヶ月に1度あるかないかくらい。せつない。
現状もそんなんだから、もし私が未だに、前編で話したTさんとの出会いがなかったら、きっと今でもあの頃と同じことを繰り返していただろうし、もしかしたらパート、バイトの時給仕事に戻っていた可能性も高いわけで。
だって私自身、Webデザイナーになったころでも、DPTの世界があるなんて知らなかった。
オフラインのデザイン(Web以外のデザイン)は日頃から見てるのに、「デザイナーはWeb!!」という謎の固定概念があって、自分からDPTに移行することは絶対になかったと思うから。
私は運が良かった。ほんとうに。(Tさんありがとう)
DPTで大切なこと
厳密な数値指定があることも少なくないので、作業する上で正確さはもちろん大切です。
そしてもうひとつ大切にしてるのは、納期のスピード感。早く納品する、ということですね。
はい、当たり前の話でつまらないので別の話をしましょう。
Web(オンライン)もDPT(オフライン)もデザインを両方やってみて、WEBより大事だと気づいたことは、クライアントへの説明力。
WEBデザインは、クライアントとの希望と制作側の解釈に相違があった場合、コミュニケーションで希望を再確認して修正すればOK。
どうせならミスなく進めたいけれど、そこは人間だもの。仕方ない。
誰にだってミスはあるし、聞き漏れることもあるかも知れないし、デザインの言語化ってほんとにむずくて(またいずれ話します)、感覚や好みもあるからすれ違うことも多いし、真摯・丁寧に対応すれば、怒られることもありません。(怒られなければよいという話ではないけれど)
DPTの制作物は、データは印刷して「モノ」が出来上がってきてしまうので、データを納品したあとは、取り消しがきかない。
修正は再発注を意味するので、そう、ミスは許されない。
出来あがってきたものが思ってたのと違う・・となれば、それは大変。
私も最初の頃は勉強しながらだったので、当然ミスもありました。
怒られたこともありました。
そんな中で学んだのが、しっかり説明力を鍛えることの大切さ。
やり取りをする中で、クライアントが何にこだわっているのかがわかります。それを見落とさないこと。しっかり向き合って、説明すること。
クライアントさんは、チラシでも名刺でも、ステッカーでも看板でもなんでも、入稿してカタチになって届くことをそれはそれは楽しみにしています。
楽しみにしていた分、ミスがあったときのダメージは大きい。
ミスじゃなくても思ったのと違うとなれば、こちらのミスでこちらの責任。
期待して発注してくれた大切なクライアントさんをがっかりさせることになってしまうので、説明は本当に大事だなと思います。
ココナラもそうだけど、オンラインで受注したら、そのあとは文字のやり取りです。
伝えると伝わるは違う。
だから常日頃から、わかりやすく伝わる文章を意識してるし、常にいろんな説明の定型文を更新しています。
これがめっちゃ大事。
逆に、思い通りのものが手元に届いたら、思い通りの素敵な◯◯が届きました!って報告してくれます。
その時は本当に、嬉しくなるんですよね。
Webにはなかった感動が、DPTにはあった!!
わたしはWEBデザインを作っている時は、こういう感動は得られなかった。
オンラインは目では見えるけど触れることはできない。
オフラインのDPTは、出来上がったときのその感動がたまりません。
今は私。紙が大好きで。
こんな雰囲気にするにはどんな紙を使うか。
どんな加工をするか、どんな加工があるか。
めちゃくちゃおもしろくて深くて、紙マニアと化しました。
クライアントさんと、これは?これは?と話す時間が本当に大好きです。
今はココナラ(DPT)を軸に、いろいろやってて何屋かわかりません。
でも、今が一番楽しくて、今がいちばん幸せ。DPTさいこーです。
苦悩中Webデザイナーのあなたへ
Webデザイナーとして生きるのが幸せな人もいると思う。それはそれで素晴らしいし、最高だし、正直うらやましいところもある。だってカッコイイもん。響きが良い。
でも私みたいに、ある程度できるようになったのに、うまくいかずにため息がクセになってる「苦悩Webデザイナー」も多いのではないでしょうか。
デザインをつくるって、素敵なシゴト。
Webであれ紙であれ、クライアントの想いをカタチにするデザイナーの仕事は、天職ってこういうことかなと思えるくらい、最高の仕事。本気で。
Webデザインでうまくいかなかったら、私みたいにDPTデザインならうまくいくかも知れない。私はそうだったから。
今モヤモヤしてる状況なら、一度視野を広げてみても良いかも知れまへん。
WebからDPTの移行は、遠回りしたようで、実は近道だったかもしれない。
最近そう思います。
Webデザイナーの世界を知って憧れ、目指せたからデザインの楽しさを知った。
WebデザイナーよりもDPTデザイナーを先に知ってたとしたら、最初から目指したかと言ったら可能性ゼロな気がするし。イメージはWebデザイナーに完敗感あるし、古い感じすらあるし。(めっちゃディスるやん)
でもほんまに、ほんまに最高の世界やから。
苦悩Webデザイナーにひとりでも多く、DPTデザインの世界を知ってほしいと切に願う、今日このごろです。
そろそろ後編も終わります。
明日からは「Webデザイナーになって仕事がなかなか取れない過去の私」に向けていろんな記事を書いていこうと思います。
なにかしらあなたのヒントになれば、これ幸い。
読んでくれてありがとう。(きす)