注目されるダンス医学
昨今,ダンスは注目されています.
学校教育では,ダンスが必修化され
オリンピックでは,ブレイキンが正式種目になり
これからますます競技人口は増えていくと予想されます.
ダンスや,バレエ,社交ダンスといった心の運動を伴うもの
(何をいっているんでしょうか?),
表現するものというのはこれからも残り続けるものだと信じています.
これらと同様に,ダンス医学も注目されています.
あまりなじみのない方がたくさんいるかと思いますが,
International association for dance medicine and science や
日本ダンス医科学研究会をはじめ
(もちろん私はこの2つの学会の会員です),
ダンス医科学に関連する学会や活動を行っている団体は数多くあります.
何点か項目にわけて,紹介していきます.
①ダンサーのため
どなたでもわかるように,競技人口が増えればそれだけダンス傷害の数は増えるはず!ダンサーの傷害予防や,治療,トレーニングや栄養指導等,医療関係者やトレーナーが果たせる役割は多々あります.海外バレエ学校やバレエ団にはPhysio roomがありますので,納得です.
②病気をもった方のため
パーキンソン病(PD)のためのダンスクラスがあり,精神面に関してエビデンスのある成果を挙げていたり
脳血管疾患の方を対象にダンスをリハビリとして行わせた結果,運動機能の改善が見られたという発表もあります
このほかにもたくさんの報告例があり,効果の差はあれど,
精神面に関しても,運動機能の面に関しても,
効果的だったと示している報告があります.
このような内容に関しても今後事例を紹介していきたいと思います.
③高齢者のため
日本は超高齢社会に突入しましたね…医療費は高騰し,若者は少ないのに,それを負担しなくてはいけません.健康寿命が亡くなる時と一致してくれたらよいんだけどなぁと考えている人も多いかと思います.そんな時こそ私はダンスの可能性を信じたい...!です.
これは文献探してはいないですけど,
健康体操やリズム体操だったりしている人は元気がいいですし,
社交ダンスやバレエをされているご高齢の方は本当に姿勢が良い.
高齢者にありがちな円背が見られない.むしろスマホいじりすぎの若者の方が,姿勢悪い.
楽しみながら運動可能で,負荷調整も可能なので高齢者にはちょうど良いかと思います.
今回はダンサーのための医療というよりもダンスが医療に役立つこと
を紹介してみました.
今後もこの3つの柱で主に紹介していくかと思いますので,ぜひ見ていただけると幸いです.
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