お前が別版…?

フッ…まさかな

ごあいさつ

どうも、拓海です。
本日10月17日、休暇だったんですけども
先日まで話題沸騰していたTBS 日曜劇場「VIVANT」が
U-NEXT独占配信してたので
思い付きで再生したら全10話見てしましました。

現在日付が変わり深夜2時。
明日は仕事なので本来ならばすぐに就寝すべきなんだが
この凄まじいインプットに対して
アウトプット欲(文章化したい思い)が強すぎて
今キーボードを叩いている。

お察しの通りここから先はドラマの隅から隅まで
視聴済みである事を前提とした
拝領ゼロのネタバレ感想書き殴り記事となりますので
これから視聴予定のある方はよくお考えになってから
読み進めることを強くお勧めします。

軽い作品紹介

ドラマは広大な砂漠には到底不釣り合いなスーツをまとった男が
荷物もラクダも人も連れずに歩いてるシーンから始まる。

日本の商社に勤める彼は、自社で多額の誤送金問題が発生し、
送金先である海外まで返金依頼の交渉をしに来たのだが
”大きな渦”に巻き込まれて行く事となります。

送金先のさらに送金先へとお金を追っていきますが、
行きついた先は建設会社の皮を被ったテロ組織。
組織のボスは主人公・乃木にこう問いかけます。
「お前がヴィヴァンなのか?」

実力者俳優、大集合

本作の主演は「リーガル・ハイ」「半沢直樹」などでも
主役を務め軒並みヒットに導く演技の天才:堺雅人さん。
私はそもそもあまりドラマを見ないので
例に挙げた二作は未視聴なのだがそれでもわかる。この人は天才だと。

今作では二重人格(?)でもあるし、表は商社マン・裏では諜報部員という
役に役を重ねるような難しいキャラクターであるのにも関わらず
素人目に見ても「うわ、空気が変わった」と演出抜きで感じさせる
オーラや迫力のある人だなと思いました。

他にも二階堂ふみ、阿部寛、役所広司、二宮和也…etc
全員主役級じゃんっていう役者さんばかりで本当に豪華でしたね。

「VIVANT」って何?

タイトルでもあり、第1話で印象強く残るキーワード「VIVANT」
1話ではその意味が明かされることはなく
「えー!ヴィヴァンって何なの!?」
と作品にぐっと入り込ませる作りになってます。

2話でやっとテキストとして「VIVANT」が出され
自衛隊の秘密諜報部隊「別班」を指す言葉であることに辿り着きます。
別班はほぼ都市伝説みたいな認識で、
作中だけでなく現実でもウソか本当か囁かれてる話らしい。

どんどん広がるスケール感

冒頭から砂漠な時点でスケール感は凄いのだけど
パズルピースの真実が一つ分かる度に額縁が一回り大きくなる感覚。
「ここから伏線だったのかよw」と
思わずニヤッとさせられる予想の先を行く展開。
テーマ曲と共に全てが明かされる瞬間のゾクゾク感はたまらんかった。

テーマが深い

どんなドラマにも作品を通して
視聴者に向けて伝えたいテーマが存在すると思っているが
「VIVANT」を見ていて私が感じたのは家族愛だった。

諜報部隊やら公安やらハッカーなどが出てくるので
痛快なスパイ行為、戦闘、頭脳戦を想像してしまうし
勿論それも楽しみの一つではあるが、
物語が進むに連れ作中でも「愛ってなんだ」みたいな
道徳的な話も出てくる。

乃木は幼い時に異国の地で両親と生き別れ
以後「愛情」をまともに受ける事無く
別班に身を置き裏の世界で生きてきた。
(かといって冷徹だったり機械人間という訳ではない)
そしてずっと心に秘めていた思い
「父母に会いたい。会って愛されたい」
これがね~~~もっと違う立場で出会ってたら…とも思うけど
お互いにこの立場じゃなかったら
生きて会う事は二度と無かったかもしれない事を考えると
運命ってつれぇ~~~~と終盤は胸が苦しくなりながら見てた。

好きなところを書き殴り

まずは全話見た後なので後ろの方から遡って書いてしまうけど
やっと会えて、共に認め尊敬し合い、念願の愛情をくれた父を
自分の手で殺めなければならない乃木。
運命~~~~~~~~!!どうしてこうなったんだ!!
父の怒りや憎しみ聞いてたら乃木の方が最後人質にされてた
父の元上司を撃ちたいだろうにそこはやはり国家を守る立場だから
理性が強いのなんの…
ここテント組の銃には弾が入ってなかったって聞いて泣いた。

主人公の父 ノゴーン・ベキは
登場当初は極悪非道かと思ったし、
組織の幹部が集まる会議で横領を企んでた二名への
制裁を全員に見せしめする所は怖かった。
でも本当の顔は凄く優しい父であると知っていくうちに
ベキ~~(´;ω;`)と最期は涙なしには見られなかった。

気付かぬうちにベキが「皆の父」になっていたと知った時
(チンギスをはじめ現バルカ警察職員が皆ベキの運営してる
孤児院や養護施設出身者が多い話)
うわぁ…と言葉にならない悲しみ?辛み?を噛み締めた。
テント解散で「ありがとう」というベキも
組員・間接的に世話になった警察官が
頭を下げベキに敬意を払うシーンは感動しちゃったな。
ベキと共にチンギスの好感度も後半に連れて上がっていった。

ドラムは今や色んなバラエティなどに出演するほど
マスコットの様な立ち位置で大人気だけど
最初あの体格だったので相当腕っぷしのいい傭兵
みたいな役柄かと思ったらめちゃめちゃ有能な支援キャラで
警察気絶させる所と金に目がない爺さんを締め上げる以外
力を行使する所がなかったのは好感だった。
あと顔かわいいよね。登場するたびにセリフ無いのに癒される。

思い出した!テントとの直接交渉出来るって状態になって
別班が集合する所!あそこめっちゃにやにやしたわ。
公安の尾行きっと気付いてるんだろうけど、
そんなのお構いなく終結できるように
元から各々似たような業種のビジネスマンやってて
ほぉ~~~~うめぇ~~~ってなった。

別班つながりで松坂桃李演じる黒須くんも良かったなぁ
主人公乃木とは同僚だけど先輩として慕ってる感じの方が強くて
父親に会いたいってだけの個人的感情で仲間と国を裏切った事への
失望と絶望と悔しさからの雄叫びしびれたわ。
(多分気迫でどうにかならんかっていう抵抗の意味もあったと思う)
そして真相を知って乃木の胸ぐら掴みに行くけど
ちゃんと理性が勝って、怒りを鎮めてからの
「何年見てきたと思ってるんですか」イケメン…好き

まだまだあるけどとりあえずここまで。
私がここも覚えとこう、残しておこうと思ったら追記する。

U-NEXT民は見て。他サービスは配信待って。

久しぶりに人に薦めたい作品に出会えて凄く充実した休日になりましたね。
父くらいしか身近にドラマ見る人いないんで
同じ熱量でお話しできる人いないんですけど
今はこうして壁打ち出来るサービスがあって本当に良かった。

どうやら続編の計画があるという噂なので
もし決まれば再放送なんかもされるかも?
その時でも遅くないので是非一人でも多くの人に
「VIVANT」見てほしいなと思いました。



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