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ご挨拶

2020年3月1日


初めまして

 私は、軒先ブックマーケット「本まっち柏」を主催している本活倶楽部の代表を務める所英明と申します。(本活倶楽部は、柏市の公益団体として登録されている市民活動団体です)

 年に一度〜二度程度、主に柏市柏三丁目界隈(いわゆるウラカシ)において、古本のフリーマーケットのイベント「本まっち柏」を開催させて頂いております。その際に、何度も実際に軒先等をお貸し頂いて大変お世話になっているお店等の皆様に、あるいは、柏三丁目界隈の通りがその半日だけ古本屋街の様になっているのをご覧になったことがあり、あれは何だろう? とあるいは疑問に思われていたかも知れない地域にお住まいの皆様に、ご挨拶だけでもさせて頂ければ、ということでこの文章をしたためております。

 というのもまず第一に、これまでの当倶楽部の活動に対するお力添え等について改めて御礼申し上げたいと考えたからです。あるいは、時にはご迷惑をおかけしたりもした中で、曲がりなりにも活動を継続できていることの感謝をお伝えしたい、と考えたからです。
 第二に、そのような当倶楽部のメンバーの気持ちを、何らかの形でお伝えする、ということを今までちゃんと出来ていなかったのではないか、という反省もあったからです。

 当倶楽部の活動も2011年の秋からと考えますと、もうすぐ10周年を迎えることになります。このような活動としては、それなりに長く続けてこれたものと多少の感慨もあります。
 柏神社や、東口駅前通りで開催される手づくりての市に参加したり、近年では、「あっちこっちで本まっち」と称して、ダブルデッキ上や、江戸川大学の学園祭、運河いい朝市、柏の葉の駆け出し横丁ほかにお邪魔してみたりと、それなりに活動の幅も拡がってきましたが、私たちがホームグラウンドとして、いつも戻ってくる場所として考えているのは柏三丁目です。

 「柏を本の街に」というのが、当初からの私たちの合言葉でした。
 ですが正直、本離れが言われる世相の中では、実際にはその目標には決して近づいているとは思いません。
 「人と本と街が出会う」というのは、本まっち柏の告知チラシで、私たちが決まり文句のように使っているコピーです。ある意味で、誠にささやかですが、私たちが目標と考えていることが、この言葉の中に確かにこもっていると思います。その実現にはほど遠いとしても。

 一方、市内の本好きの方々はもちろん、市外からも、このイベントを楽しみに訪れて下さる方々が確かにいらっしゃいます。
 もちろん、正直それほど集客力のあるイベントとは申せません。野外イベントであるため、天候にも左右されます。
 時に、我々の不手際や配慮不足などから、軒先等をお借りしているお店等(私たちは、私たちの中だけでその方々を“大家さん”と実は呼んでいます)にご迷惑をおかけし、時にお叱りを受けたこともありました。
 10年弱の間には、少しずつ当倶楽部メンバーの入れ替わりもありましたが、実動人数は大体10名弱で、僅かな出店料を原資に、ささやかに、でも楽しみながら活動してきました。

 勝手ながら、もうすぐ10年、ということで、御礼と感謝と反省を述べさせて頂く機会とさせて頂きました。
 10年経ったからと言っても、本活倶楽部として今後何か大きな目標や、ホームグラウンドの(と勝手に思っている)柏三丁目に何か貢献ができるのかどうかというと、確たることは申し上げられません。が、少なくとも今しばらくは、この活動を継続し、少しずつでも新しいことにチャレンジし、年に一度でも二度でも、柏三丁目界隈が少しでも賑わい…というか、単純に、古着屋さんや、飲食店、美容室などの間に挟まって、軒先をお借りした一日古本屋さんたちが店を広げ、道ゆく人々が思い思いに立ち止まり、本を手にとってお喋りしている、…というような光景を眺める幸福を味わいたい、そんな光景を消してしまいたくはない。そう思っています。

 申し訳ありません。
 最後は結局、我田引水のような話になってしまいましたが、今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(来たる4月19日に開催予定の、軒先ブックマーケット「本まっち柏」のチラシと共に、開催予定地域のお店ほか地域の方々に持っていった、あるいはこれから持っていく予定の「挨拶文」)
 


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