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【日記】こうして上海の夜は更けていった。
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12月31日の夜
上海に着いた。トランジットで一泊する予定だった。しかしトランジットで空港から出たことがない私は手続きの仕方が分からず、にも関わらずなんも調べず空港に着いてしまったためちょっと焦った。携帯のプランで、一日だけ中国で使えるプランを買ってあったのだが、どうやらそれもネットに繋がってないと利用開始出来ないようで必死でWiFiを探した(利用プランの意味あんのかそれ。日本で利用開始しておけば良かったのか、いまだに正解がわからん)。やっとWiFiに接続し、どうやらTemporary Entryがキーワードらしいと分かったので、係の人にそう伝えると割とスムーズにいった。いや、あっちはどうしようこの人て感じでちょっと困ってたが、絶対大丈夫という謎の自信があったので私は待つだけだった。
ともかく、送迎バス付きのホテルを頼んでいたのでバスの時間までスタバで時間をつぶし、バスでホテルに向かった(バスの待ち合わせ場所で最初に会った人にこのホテルですって言ったら、ウチだって感じで乗せられて、しかも乗客は1人だったので若干不安だった)。
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部屋に着いたのは10時くらいで流石に夜ご飯を食べる元気もなかったので、お風呂に入ってすぐ寝た。おそらく0時に外から爆竹が鳴る音が聞こえて、中国でも一応新正月も祝うんだなあとか思いながら寝た。こうして新年を、なんの縁もない上海で迎えた。
1月1日
せっかく朝食付きのホテルを取ったのだからと、頑張って朝起きてレストランに。
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デザートおいしそーとか思いながら席に着いたところで、どうやら右手にさらに食べ物が並んでいることに気づく。そんなん聞いてないよ…でも行くしかないじゃん?そうして追加で取ってきたのがこれ。
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包子がたくさん!スープも、麺と具材を選んでおじさんに渡すと、茹でて作ってくれた。このゾーン知ってたらこっちをメインに据えたのに…!結局全体で見るとこんな感じに。
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完全に2人分の量である。奥の席に誰かが来ないとおかしい。バイキングの恐ろしい罠にハマってしまい、私は必死で食べ物を胃に詰め込むしかなかった。時間もなかった。そんな極限状態で、今この時間に食べ切ることは不可能だと悟った私は、汁物やおかずだけたべ、パンや包子は持ち帰ることに決めた。せっかくのホカホカの包子には未練があったが仕方がない。こうして機内でのおやつを大量に獲得した。
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お昼すぎのフライトだったので街を観光する余裕はなく、ホテルのバスに乗って空港に向かう。せっかく来たのに朝食しか楽しめなくてとても残念だった。空港に着いても特にやることも無いのでベンチでずっと眠っていた。
┈┈┈┈ ︎フライト中 ┈┈┈┈ ︎✈︎✈
機内は当然ながらほぼロシア人と中国人しかおらず、私も中国語で話しかけられてたけど申し訳なくなりながら英語でヌードルプリーズとか言ってた。
あと、こんなにガラガラでも飛行機って飛ぶんだと思った。6席に1人くらいの割合。横には誰もいないので、窓際だけどトイレにも行きやすいしシートも自由に倒せるという、かなり快適な空の旅だった。まあ長かったけど。
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最初にでてきた機内食の、台湾カステラみたいなデザートが、歴代の機内食のデザートの中で1番美味しかった。ハムは凍ってシャリシャリしてた。
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めっちゃ綺麗な夕日やった。太陽は西に沈んでいくけど私達も西に飛んでいくので、この時間が1時間くらい続いて、ずっと眺めていた。太陽を追いかけているみたいだった。なあんか、なんも考えたくなかった。行きの飛行機で途中まで読んだオリガ・モリソヴナを最後まで読んで、寝て、朝食の包子を食べて、また寝て…。
こんな感じで、なんも気持ちが新たになることもなくダラダラと正月を過ごしたのだった。