グレコは結構5mmです

サム・グレコのことではなくギターのトラスロッドの話をしています。だいたい六角穴が付いていて、L型の六角レンチもしくはハンドルの付いた丁度いい長さの専用工具で回すことになると思います。古いフェンダーなんかだと大きなマイナスネジだったりもするらしいです。

この六角穴のサイズがグレコだと結構5mmです。5mmのレンチで回せるよということです。なぜこんな言い方をするかというとネジのサイズとレンチのサイズがあるからで、ここではレンチのサイズを言っていますよということです。

六角レンチはヨーロッパだとアーレンキーとか、単純にキーとか呼ばれていますね。どこ発祥なんだろう。おもしろいのは日本でも自転車競技の人なんかこの呼び方をしたりします。何か経緯がありますよね絶対。

で、何が言いたいのかというと古いフェルナンデスはどうやらインチネジです。たぶん3/16インチ(じゅうろくぶんのさんいんち)とかです。サウンドハウスでトラスロッド用とおぼしきレンチをいくつか調べてみたら4mm、5mm、3/16インチといったラインナップなので間違いなさそうです。

ちなみに3/16インチはメートル法にすると4.7mmぐらいです。わかりますか?

4mm

4.7mm

5mm

です。ネックの太さにそれほど差がないのだから近い寸法になるのは当然ですが、なんというか「統一できないの?」と言いたい気持ちを抑えられません。いわゆるシロウトゴロシな部分ですよこれ。

なまじ3/16インチの六角穴に4mmのレンチが掛かるもんだから回しちゃって、力をこめたらゴリッと変形させちゃう事件がエレキギター登場から数十年の間で星の数ほど起きているんじゃないですかね。めっちゃわかりますもん。絶対やる。

ネジ頭がナメた時に流した涙の数だけ人は成長できるといいます。私がいま勝手に考えたんですけど。しかしいまこうして糧になっているワケですから、弓ノコの刃を折って短くしたやつで焼き付いた上に十字のつぶれたネジ頭をコリコリコリコリと削ってマイナスドライバーで打撃して回して「よかった〜(泣)」なんていう経験も無駄ではなかったということです。報われました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?