次へのバトン
日々を過ごす中でちょっとしたイラつきに遭遇することはよくある。
例えばトイレットペーパーが切れている時だ。完全に芯だけの状態でホルダーに残ったままのを見るとイラッとするのはもちろんあと数センチ、芯にへばりついている申し訳程度のなんにも使えねぇ捨てるしか道がない紙を見ると余計に腹立つ。
なんだかその芯は前の人からの「あとは頼む!」というバトンに見えてきてしまう。いやリレーのアンカーじゃねぇよ。
そんな前の人からの負のバトンを受け取り、ため息をつきながらトイレットペーパーを補充する。私は負のバトンは回さないと心に決めながら。