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大豆戸町の話
こんにちは。
僕は血統こそ愛媛県と高知県のハーフではあるが、生後1年くらいから今に至るまでずっと横浜市に在住しており、港町・横濱のシティボーイを25年間やらせてもらっている。
高校に入学するまでは、ほとんど港北区の大豆戸町という所に住んでいた。(1年くらいだけ、大豆戸町じゃないところに住んでいた時期もあったりするけど)
今回は、そんな超マイナーな大豆戸町についての話をします。
大豆戸町(まめどちょう)は、横浜市港北区の住所であり、JR新横浜駅、東急東横線の菊名駅と大倉山駅の3駅の間くらいにある。
ちょうど町の真ん中辺りを東海道新幹線と環状2号線が貫き、西側を太尾新道という道がかすめている。
大体この道路を境に、
・環状2号の北側エリア(大倉山駅)
・環状2号の南側エリア(菊名駅)
・太尾新道の西側エリア(新横浜駅)
と言った具合に生活圏と中心となる駅が分かれている。大豆戸町には15000人ほどが住んでいるらしく、そこそこ人が密集した地域である。
区役所や警察署、消防署や税務署なども所在し、港北区の行政の中心地と言っても過言ではないだろう。
僕は大豆戸町にある大豆戸小学校に通っていたのだが、北側の正門(大倉山駅エリア)と南側の裏門(新横浜・菊名エリア)でコミュニティが分かれており、エリア間での放課後の交流は意外に小学校時代は少なかったのではないかと思う。僕は裏門側の人間だった。
あと、飛地が存在しており、「大豆戸交差点」というの地名がついた交差点がここに存在する。
子供の頃、「大豆戸町の中心(=大豆戸小学校)とちょっと離れてるのに、大豆戸交差点って名前なんだ〜」とか思っていたが、歴とした大豆戸町の一部であった。というか、港北区役所もあるので、中心はむしろ飛地側の方だ。大豆戸小学校に通っていたからって、傲慢だ。
ところで、「大豆戸」と書いて「まめど」と読ませる少々トリッキーな地名なのだが、このルーツはどこにあるのだろうか。
横浜市のトリビアだったり地元ニュースをよく取り上げている「はまれぽ.com」というサイトがあるのだが、これによると「真間処」が転じて「まめど」になったとある。
「真間処」とはどうやら「くぼ地」を意味するらしい。確かに大豆戸町の周りには大倉山や菊名の山などが存在し、西側には鶴見川が流れており、山と川に挟まれた窪地のような地形であると分かる。
前に載せた地図とほぼ同範囲の標高地図を見るとより分かりやすい。
鶴見川は昔から暴れ川であり、しょっちゅう洪水が起こっていたことも考えると、窪地説が正しいように思われる。
ちなみに、鶴見川は堤防工事と遊水池の整備により最近は洪水が滅多になくなった。少し前の台風19号襲来の際、日産スタジアム地上レベルにある遊水池が水でパンパンになっていたことが記憶に新しい。
他にも、大豆を神社に奉納していたから「大豆戸」になった、という説もあるが、ダイズはどちらかというと水捌けの良い土地で栽培される傾向があるようで、新横浜や小机の辺りは、新横浜駅が完成するまでほぼ沼地のような状態だったことを踏まえると、個人的には「真間処」説を推したい。
知らない人にとっては「どこだよ!」という話だったかと思うが、大豆戸町に縁のある人も、縁のない人も、少し大豆戸町のことに興味を持っていただけると嬉しい。便利で良いとこです。あと治安がいい。
それじゃ。