小説『プリン』(随時更新かもね)
午後八時五十七分、僕は半額になった菓子パンを手に取って、か細い声のおばさんに、会計をしてもらい、外へと出た。
そういえば、店に入るときに、なにやら怪しげなおじさんがいたなぁ。髪の毛はボサボサで、どこかイライラしていそうで、まるで刃物でも持っているんじゃないかと思ったけれど、まさか自分がそんな場面に出くわすとも思わない。僕はそのおじさんが少し怖かったから、歩く速度を遅くして、店へと入った。
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