ゴジラ-1.0 感想

こんにちは!動点Pです。
今回は「ゴジラ-1.0」を観に行ったので見ながら感じたことを率直に書いていこうと思います。観た人は「わかるな~」なんて思いながら、映画の中身を思い出したりして読んで楽しんでいただけると嬉しいです。

注意!
ネタバレありです!Twitterの方には書いていましたが念のために


まずは全体を通して

全体としては普通に面白かったと思います。前作?である「シン・ゴジラ」と比べてどちらが良かったかと言われると悩みますが、自分がエヴァ好きなのもあって、若干「シン・ゴジラ」の方が好きかもって気はしますね。まあ、映画一般が好きな人にとっては今作の方が良いのかもしれません。
物語の流れとしてはシンプルだったと思います。序盤でゴジラによってトラウマを負った主人公が平穏な暮らしに戻れたかと思いきや、その平穏をまたゴジラによって壊される。そのトラウマをゴジラを倒すことで乗り越えていく、そんな感じでしたかね。それに加えて、戦後すぐという今回の時代設定の中で、主人公が生き残った特攻兵、また機雷除去の仕事に就くといった形でストーリーに絡められている、というような形でした。これまではなかった時代設定だそうですが(多分)、作っているのが「永遠のゼロ」などを手掛けた山崎貴監督ということで、そのあたりも慣れていたのかもしれません。

今回のゴジラ

今回のゴジラはまず、大戸島の伝承として島で出現します。自分はゴジラ作品に疎かったので調べるまでは気づきませんでしたが、大戸島というのはゴジラが始まった当初から「呉爾羅」として伝承が伝わっているという設定なんですね。「シン・ゴジラ」でもそんな伝承たしかあったな~?と思い、調べてみてわかりました。その時に分かったことなんですが、大戸島が実際に舞台になるのは「ゴジラ(1954年)」以来、約69年ぶりになるそうです。過去の作品については、「シン・ゴジラ」以外見ていないのでいつかは見てみたいものです。
さて、話を今作のゴジラに戻すわけですが、前作同様?だんだん大きくなっていく感じでしたね。サンプル数がn=2なので何とも言えないですが、ゴジラっていうのはだんだん大きくなるものなんでしょうか…前作と異なるのはリアリティー感というか、そこにいるって感じが前作よりもあった気はします。これを強く感じたのは、一番最初の場面ですね。暗さというのと、まだゴジラが10m台だったのもあって、生物としてまだリアル感があって恐怖感もあり、そう感じたと思います。
前作と異なっていた点としては、熱線を放つ前に息を吸うような動作があったことでしょうか。「シン・ゴジラ」では後ろから徐々に発射動作として紫のやつが来て、最初は火炎放射みたいなやつから光線になっていく感じだったと思います。今回は、尻尾からどんどん青いやつが出てきて、熱線を放つ手前でタメの動作が挟まっていた気がします。またしても、n=2となってしまうのですが、こうして違った形がみられるのは面白かったです。

戦後とのバランス感

さて、今回の時代設定は戦後すぐというわけですが、これまでにはなかった(多分)ということで、やや意外感はありました。素人感覚ではなぜなかったのだろうかと思います。戦争、特攻兵、原爆(クロスロード作戦あるいはゴジラの熱線及び黒い雨)と、この時代を扱う上ではよくあるものを扱っていた印象でしたが、これらをストーリーの中にある程度は無理なく組み込めていたのではないかと思います。これは「永遠のゼロ」などを描いた山崎貴監督であったからなのかもしれません。
とはいえ、まったく無理がないと言えばウソなわけで、今回のゴジラ討伐のための作戦、「海神わだつみ作戦」もフロンガスでスーパーキャビテーション的なものを起こして深海へと引きずり込んでいるのかな?と思いましたが、なかなか現実的なのかなぁなんて振り返りながら思いました苦笑。流体系なら軽く計算でもしたんでしょうが、あいにくそうではないのでやめときました。まあ、そんなことを言って、野暮だと言われればおしまいですが笑。
ともあれ、ある程度の時代考証はなされている訳でしょうから、普通に見る分にはよくできていて、ゴジラのストーリーと戦後の空気感をミックスできていたのかなという感じでした。やや性急に思う人もいたのでしょうが、映画という限られた時間の中では、まあ仕方ないよねってところでしょう。

物語として

最初にも書きましたが、ストーリーの展開としては王道的な流れであったとは思います。主人公が何かをきっかけに大きな傷、トラウマを抱える。一度はそこから抜け出せるように見えるが、再び絶望へと落とされる。それでも何とかトラウマを克服しようとする。
今作品に当てはめてみると、特攻兵として、またゴジラからトラウマを残された主人公。ある出会いから少しずつ幸せになっていきますが、心にはそのトラウマがずっと残ったまま。そして、再びゴジラによって絶望に落とされるわけですが、そのゴジラを倒すことでその苦しみから解放される。そんな感じでしょうか。
流れとしてはわかりやすく、スッと理解できた気がします。「シン・ゴジラ」よりも感覚的にはゆったりしていて、普通の人?には「シン・ゴジラ」よりもその点で良いかもしれません。

艦船に戦闘機はやっぱりロマン!

戦後すぐの作品という訳で、第二次大戦中の様々なモノが登場しました。一般的な男性と同じくらいには(?)、自分も艦船や戦闘機といったものにはロマンを感じるわけですが、今回登場したものは割とレアだったように思います。震電や四式中戦車といったものは試作機のみで、そういったものが登場しているのは珍しい気がします。
艦船としては、重巡「高雄」に駆逐艦「雪風」、「響」、「夕風」、「欅」が登場しました。高雄はゴジラ迎撃のために武装はあったものの、駆逐艦は武装解除のためにそういったものは一切ありませんでした。観ているときは意識してなかったですが、幸運艦である「雪風」がいたなら勝ち確でしたね()。
戦闘機では、海神作戦で大きな役割を果たした「震電」がフィーチャーされるわけですが、よくよく見るとあれで飛ぶんだなーって思いでしたね。あとは、最高で400ノット(≒740km/h)というのに驚きました。第二次大戦中の飛行機はもうちょい遅いと勝手に思っていたのですが、末期のものとなるとそのレベルなんでしょうか。プロペラ機としては、限界レベルなのか、そんなことも気になりました。
ミリオタという訳ではないので、リアルさについてはなんとも言えないですが、迫力としてはかなりのものがあったように思いました。

おわりに

ここまでさらっと感想を書いてきたわけですが、なんにせよ面白かったです。もう一度機会があれば観に行きたいかもしれません。
細かく言えばまだまだ書きたい気もしますが、感想なのでこんなもんで良いでしょう。ここまで読んでくださってありがとうございました!


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