指す将順位戦7th 振り返り 前半戦①
皆さんこんにちは~、動点Pです。最近は朝晩少しづつ涼しくなってきて、夜には虫の声も聞こえてきて秋の訪れを感じる今日この頃です。
さて、前置きもそこそこにして指す将順位戦の話に移っていこうと思います。これを書いている時点(8月28日)で第6局が終わる予定で、この第7期指す将順位戦も折り返しとなります。参加されている皆さんは星勘定について色々と考え始める頃ではないでしょうか?今回は前半戦6局の簡単な振り返りと自分が所属しているB級3組の展望について書いていきたいと思います。
第1局~第3局 苦しいスタート
第1局 VS ルルーさん
今期は前期とは半数が違ったメンバーになっていて、自分の対局相手も半数近くが初手合いとなります。今期の開幕局のお相手であるルルーさんも初手合いでした。24で棋譜を見てみたところ、四間飛車党かな?という感じでした。ただ、棋譜が一局だけでサンプル数としては微妙なので、大きく振り飛車党であろうというイメージで、自分のいつもの対振りでいこうと準備していました。
棋譜は上のサイトで観れます。戦型は本命のミレニアム対四間飛車の形で△5四歩型でよくある形になりましたが、中盤の折衝で仕掛けに正しく応じることができず劣勢に。その後もうまく粘ることができずに負けてしまいました。本局のキーポイントはこの局面!
この、ルルーさんから△5五歩と仕掛けられた局面がポイントの局面だったと思います。本譜は▲同歩と取ってしまったため、△4五歩と突かれて飛車のコビンを狙われる展開になってしまって、その後は防戦一方となりチャンスのない展開になってしまいました。最善は▲2四歩で、△同歩と取らせてから本譜のように▲5五歩と手を戻せば、△4五歩に▲2四角と行けるので、その進行が良かったと思います。
指す順の開幕局は残念ながら負けてしまいましたが、まだまだこれからという気持ちでいこうと感じていました。
第2局 VS naokiさん
第2局のお相手はnaokiさんでした。第1局に引き続いて初手合いのお相手で、TLでお見かけした感じでは序盤が詳しい感じで相居飛車になるかな?というイメージでした。なので、何かしら特段の準備をしていたわけではなくて、普段通りの感じで対局しようと思っていました。それでは棋譜をどうぞ。
いや~、完敗だった気がしますね。構想がお上手だったと思います。序盤から時間を使われていたので、変わったパターンで来るのかな?と思いましたが、実際三間飛車の出だしにされました。こちらは左美濃に構えましたが、naokiさんは右銀を早めに繰り出してきて袖飛車に振り直されました。感想戦でこの構えを近々のレーティング戦でやってたと確かおっしゃられてたので、そこはリサーチ不足でした。中盤は受け身の展開で苦しかったですが、ポイントとなった局面はこちら。
中盤でnaokiさんから銀交換を挑まれた局面。本譜は8六の歩取りを嫌って直ぐに▲7七銀と指しましたが、これはよろしくない手で△6四角がいい手でした。▲3七銀でも▲3七桂でも△4五桂が嫌な手で、飛車を動かして受けようとしてもどこかに銀を打たれてしまいます。ここでは、▲4六歩が良かった様です。一応、8六の歩はとられてもそこで受けたりすればいいので、先に飛車のコビンを緩和しておくのが適切だったようです。本譜は、しまいには飛車を捕獲されて投了となり、開幕2連敗となってしまいました。
第3局 VS k2lowさん
開幕2連敗と苦しい立ち上がりになってしまって、この第3局を迎えることになりました。お相手のk2lowさんは前期も当たった方で、生粋の四間飛車党の方です。なので、こちらの戦型選択としては慣れてるミレニアムを中心に、前期の対局も踏まえて準備していました。それでは、対局の棋譜はこちら。
何とか一勝目を挙げることができました。戦型は予想通り、k2lowさんの四間飛車に対してこちらはミレニアムに構えました。前期は三間飛車への変化を警戒して、早めに3六の歩を突きましたが、今回は4一銀型でやや怪しい構えだったので、とりあえずで▲3六歩としました。その後も後手の4一銀型がずっと続いたので、ミレニアムを外してほとんどやらないですが左美濃を採用しました。
その後は先手、後手ともに高美濃に組み替えて居飛車の銀は3七に、振り飛車の銀が4四銀に行ったところで▲2四歩からの開戦となりました。△6五歩からの反撃がやや意外で少しは良くなったのかな?と思った中盤での局面がポイントの局面でした。
ポイントの局面は、6三に居た金を5三に寄って銀取りを受けつつ金取りにされた局面です。単に▲6五歩や▲6七歩でもいいんですが、やや味気ないです。先手を取るなら▲6三歩から3連打でもいいんですが、歩切れなのがややネック。そこで本譜は▲6四歩としました。△同金は銀がただなので取るなら△同飛ですが、そこで▲6七歩とでもしておけば▲6五桂が残っていていいと思います。あるいは金取りを放置して▲1一龍でもいいですね。なので、この歩は取れないだろうという感じで、それなら打って得だろうなという感じでした。その後は、少しぐだったりもしましたがなんとか勝つことができました。
このように、指す順の開幕3連戦は1勝2敗と苦しいスタートになってしまいましたが、まだ2敗という気持ちで頑張っていこうと思っていました。このあと、中盤にかけての3連戦はどうなるのか?次回の振り返りをお楽しみに。それでは~