映画 ビックフィッシュを通して
2003年の作品ということは22年前、当時18歳か。誰と見たのかは忘れてしまったけど当時の恋人かな。
あの時はあまりわからなかったことが四十路になってみるとまた感じ方が変わるなぁと。
人の子の親になる、親の老いを目の当たりににする
そういうライフステージに立った中で見ると、すごくわかる。
主人公は現実主義の記者。妊娠中の妻とくらしていたところに父親の病状がよくないと知らせが入る。
父親とは絶縁状態だった。理由は、父親がするほら話。本当じゃないくせに、嘘のような誇張した話をする。それも全く現実じみてないような。子供の頃は自然だったものの、歳を重ねるにつれ、それが受け入れがたくなって離れた。
でもそれは父親の愛だったんだよなー。
それをいろんな人に父親の話を聞いて初めて気づく主人公。
事実を彩る虚構で華やかな世界になっていく。
エンドロール近くで、産まれた自分の子供に自分の父と同じように声掛けしていた。
受け継がれていく愛の形。
映画の良いところって、その時だけじゃなくて、歳を重ねてからとか、一緒に見る人でも感じるものが変わることなのかな。とも思う。
若い頃に良い映画や本に触れたことが財産になるのだな。
人付き合いは、今ほど上手くなかったけど、それそれで良かったんだなぁと思える。
#映画 #ビッグフィッシュ #忘備録