どの版で『風が吹くとき』を読む?
はじめに
レイモンド・ブリックス著『風が吹くとき』。実際に手にとって読んでみようと決心。図書館にて小林忠夫版、さくまゆみこ版の2種類を読んだ。内容の解説は他筆者がやっているし、感想も他筆者と似たり寄ったりのものしか書けない。(こわいという印象)
ただ訳者が違うので、文も違ってくるので印象も若干(?)違ってくる。
現在、小林忠夫版、さくまゆみこ版、原作版/映画版、映画日本語版(大島渚版)の四つに分類される(異論があるのは認める。映画版を見る勇気はとても湧かない)
未視聴の方は以下、箇条書きにしたものを参考にされたい。
小林忠夫版
最初のページから訳されている。
セリフは角張った印象。
あとがきがある。
題名の由来となったマザーグースの解説。
終盤のセリフで語られている聖書のことばの解説。
終盤のセリフで語られているテニスンの詩『軽騎兵の突撃』の解説。
さくまゆみこ版
最初のページは英文のまま。
次ページから訳される
小林版とくらべて訳文はやさしい印象。
あとがきはない。
原作版/映画版
筆者未見。
自分で訳せる自由がある。
アニメーション化。
映画日本語版(大島渚版)
筆者未見。
筆者は予告編のみ視聴。
アニメーション化。
日本語版は大島渚監督が責任編集。
登場人物のジム役を俳優の森繁久彌が担当。
登場人物のヒルダ役を俳優の加藤治子が担当。
<参考文献>
『風が吹くとき』 レイモンド・ブリッグス 小林忠夫訳 篠崎書林 1983
『風が吹くとき』 レイモンド・ブリッグス さくまゆみこ訳 あすなろ書房1998