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MWM「ヒストリック・パウパー」振り返り①

どうも。Doukenです。
MWMが終わりました。同イベントの振り返りをやっていきたいと思います。
総評と各デッキごとの勝率と感想を述べていきます。
私事なのですが、このあいだ私はPCを買い替えたのですが、新しいPCにUntapped ggを導入するのを忘れたままイベントを走ってしまいました。
こなした試合数と負けた相手のアーキタイプをメモしていたので、勝率は割り出せているのですが、なにぶん手計算なので実際の数字とズレが生じている可能性があります。ご了承ください。




総評

まず前提として≪頭蓋槌≫がリーガルのままだったことを語らないといけない。
個人的にはこのカードはダメ寄りだと思っているけど、「本家パウパーで使うことが出来ないのでここで使ってください」という公式からのメッセージなのだろう。

このカードを採用しているアーキタイプは主に2つ。
このnoteでも紹介した黒赤親和。
そしてもう1つが本家パウパーにも存在するアーキ、グリクシス親和だ。

グリクシス親和は3色デッキなので、12枚のブリッジランドと青と黒のファクトランド合わせて20枚のファクトランドを採用することが出来る。
そのため、ファクト生物を並べなくても≪頭蓋槌≫のパワーを確保することが出来る。
グリクシス親和とはイベントで何度も対戦したが、採用されているクリーチャーは≪マイアの処罰者≫と≪刷新された使い魔≫のみというパターンが一番多かった。(それ以外ではせいぜい≪大霊堂のスカージ≫くらいか)
除去された場合は≪血の泉≫で墓地から回収するか≪物読み≫で次を引いてくることで対処する。
そもそも、このヒストリック・パウパーの環境では、除去をたくさん積むのはリスクが大きい。
カルドーサレッドやセレズニアオーラに対して有効でないからだ。
環境に存在する除去の枚数が少なくなっているのでクリーチャーの枚数が少なくてもグリクシス親和は勝ち切ることが出来てしまう。
グリクシス親和は、低速デッキの中では環境最強のアーキだったと思う。


今回、復権したアーキとしてはセレズニアオーラが顕著だった。
1マナ呪禁のインパクトはやはり大きかった。
このカード以外の部分に大きな変化は無いものの、動きが本当にスムーズになった。


今回、自分が一番負かされた回数の多いアーキがブラッドバーンだった。
≪こそこそサクサク≫を採用したロングゲームを見据えた構成や、≪夜の衝突≫まで採用したバーンに振り切った型まで色々とあったが、いずれも非常に強力だった。
その理由はひとえに上記の≪目標の強奪≫の登場にあると思う。
マッドネスを多用するこのデッキにおいて「土地でないカードを捨てた場合」の追加ダメージは事実上、無条件に等しい。
2ターン目に≪こそこそサクサク≫を捨てて、そのまま戦場に戻したり、≪癇しゃく≫や≪血管の施し≫をマッドネスして5点ダメージを飛ばしたりとこの環境で出来る動きとしてはあまりに強すぎた。


今回、頻繁に見たのがこのうさぎ。
詳しいことは次回以降のnoteで書こうと思っている。
土地とこのカードだけで構成されたデッキでも十分勝てるデッキになるのは驚き。
≪しつこい請願者≫が禁止になっていることを考えるとこのカードも危ないかもしれない。


「頭蓋槌」


インポート用のデッキリストは上記のnoteを参照ください

成績:7勝3敗

負けた相手はティムールストーム、セレズニアオーラ等。
相性うんぬんよりも色事故などのこちら側の動きが原因で負けることが多かった。
≪頭蓋槌≫をキャストするために≪黄金犬≫をサクらなければならない状況が頻出。ある意味≪黄金犬≫は役立ったわけだが、そんなことをしていては結局勝てない。
≪実験統合機≫を強く使うためにももう少し土地を増やしたほうがいいかもしれない。


3種の赤単


カルドーサレッド

インポート用のデッキリストは上記のnoteを参照ください

成績:12勝3敗

負けた相手は、白単ライフゲイン、白単継位兎、黒赤ネズミの群棲。
途中でデッキの構成を変えた。

Out
2 巻き添え被害
In
2 火柱

≪巻き添え被害≫がやたら初手に入ってきて邪魔くさかった。
リーサル用に採用してみたが、さすがに追加コストありで3点は力不足を感じた。
≪火柱≫は≪こそこそサクサク≫や≪月皇の古参兵≫を後腐れなく処理できるのが嬉しい。
デッキの性質上、単体除去に対して非常に強いが相手がこちら同様、横並びしてくるデッキだと辛い。
飛び道具である火力が本家パウパーより弱いのがひびいた形だ。
当たった≪ネズミの群棲≫デッキに採用されていた≪密告≫がこちらにぶっ刺さってしまった。

≪継位兎≫がキツいのは言うまでもないだろう。
最初の1匹を除去できればだいぶ違うのだが…そういう時に限って除去を引けず。


赤単バーン

インポート用のデッキリストは上記のnoteを参照ください

成績:11勝4敗

負けた相手は、赤白アーティファクト、ブラッドバーン、ティムールストーム、赤緑ブリッツ。
このデッキもイベント途中でカードを入れ替えた。

Out
4 焦熱の衝動
In
4 塔の点火

カルドーサレッドよりもロングゲームになりやすいデッキなので≪こそこそサクサク≫対策は必要。≪焦熱の衝動≫に代わって追放できる≪塔の点火≫を採用した。

飛行クロックが多く、ライフゲインも多用してくるブラッドバーンは天敵。
除去も多いため、≪ケッシグの炎吹き≫も生き残れずライフレースが厳しくなってしまった。
ただ、白単や白黒のライフゲインデッキに対しては除去コンとして振舞うことで戦える。
実際、白系のライフゲインデッキには3~4回当たったものの全勝している。
ブラッドバーンの様に、こちらのライフを詰めながらライフゲインされるのがキツい。

ティムールストームとブリッツに負けたのは、こちらの動きが下振れたのが原因。
除去だらけのデッキなのになんで1枚も引かないのか。
(ティムールストームは、スペルのコスト軽減が出来る2種のゴブリンさえ除去できれば速度でこちらが負けることはまずない相手)


赤単ブリッツ

インポート用のデッキリストは上記のnoteを参照ください

成績:13勝2敗

負けた相手は、ブラッドバーン、白単アグロ。
対ブラッドバーン戦では、こちらのクリーチャーをすべて除去されてしまい、攻め手が無く負け。
対白単アグロ戦は、マナスクリューでこちらがもたついてる間に押し切られた形。

緑系のアグロやセレズニアオーラ等の除去をソーサリータイミングで行うデッキに対しては滅法強かった。
セレズニアオーラとは4~5回当たったが全ての試合で勝つことが出来た。


「天上の鎧」


緑白呪禁オーラ

インポート用のデッキリストは上記のnoteを参照ください

成績:10勝5敗

負けた相手は、セレズニアオーラ、白黒毒性、白単アグロ、黒赤頭蓋槌など。
イベント途中でデッキの内容を変えた。

Out
4 次元の撹乱
In
4 犬の陰影

≪次元の撹乱≫は、≪頭蓋槌≫の装備能力を使えなくさせたりといった点で優位なのだが、≪頭蓋槌≫の使用率が思ったほど高くないことを鑑みるとインスタントタイミングでキャストできる≪犬の陰影≫の方が使いやすいと考えて入れ替えた。
赤単ブリッツの項でソーサリータイミングの除去に依存しているセレズニアオーラは勝ちやすいと書いたが、このカードを採用することで逆に赤単ブリッツを使う相手をシャクることも出来た。
セレズニアオーラとは山ほど当たったが≪犬の陰影≫を使っている人とは出会わなかった。
このカードは強いよ。みんな使おう。

総評で書いた通り、≪林間隠れの斥候≫の加入で大幅に勝ちやすくなった。
パイオニア・マスターズでコモン落ちした≪無鉄砲≫の存在も大きかった。
これまで回避能力をどのオーラで付与するか迷ったが、今は≪無鉄砲≫が頭一つ抜けて優秀。これを入れておけば間違いない。

逆に微妙だと感じたのが≪アヴァシンの巡礼者≫。
呪禁クリーチャーを展開するのに≪ジャングル生まれの開拓者≫に依存していたころは2ターン目に3マナ出すことの価値が大きかったが、今は≪林間隠れの斥候≫がいる。
マナ加速要員を入れるなら自身がエンチャントでもある≪卓絶した特使≫の方が優秀だったか。

相手が隙を見せた瞬間に、こいつに≪祖先の仮面≫を付けてアタック!でゲームが決まることもある。
この芸当も回避能力を持たない≪アヴァシンの巡礼者≫にはできない。


白青呪禁オーラ

インポート用のデッキリストは上記のnoteを参照ください

成績:13勝2敗

負けた相手は、セレズニアオーラと赤単アグロ。
このデッキも構成を少し変えた。

Out
2 次元の撹乱
2 声も出せない
In
4 犬の陰影

やはり、インスタントタイミングでキャストできるのは大きい。
そもそもこの環境で起動型能力が強力なクリーチャーは≪熱錬金術師≫くらいしかいない。
いざという時に族霊鎧にもなる≪犬の陰影≫の方が総合力で≪次元の撹乱≫を上回りそう。

今回、思い切って4枚採用した≪慈愛の祖霊≫の使い勝手がとても良かった。
イベント開始前は、緑単にやたら多い3/3に対して2/3というサイズが不安点だったが、その緑単自体がかなり数を減らしていた印象。
逆に赤系のデッキに対して2/3のサイズと絆魂が刺さっていたと思う。
1マナ2点火力ばっかり入れてる人が多すぎる。
裏面の≪祖霊の抱擁≫も活躍した。2マナ以下で絆魂を付与できるオーラはヒストリック・パウパーにおいてはこのカードだけだ。


白単オーラ

インポート用のデッキリストは上記のnoteを参照ください

成績:8勝2敗

負けた相手は2つとも白単ライフゲイン。
デッキ構成はイベント中に以下の様に変えた。

Out
2 聖なる猫
1 大玄関 // 優雅なる円形広間
4 次元の撹乱
In
3 装甲アルマジロ
4 犬の陰影

1マナでタフ4、さらに護法1。地上アグロ全般に刺さる。
これで地上を止めて空から殴るって寸法。
チャンプ要員になりがちだった≪聖なる猫≫に代わって採用してみた。
稀に起動型能力も使う。オーラが付いているとパワー修正がえぐいことになる。これで決まった試合も1回だけある。

≪大玄関 // 優雅なる円形広間≫は何とも評価しがたい。
クリーチャーとクリーチャーの強化手段を1枚で兼ねてくれるコモンとしては稀有なカードではあるのだが…。
活躍してくれた試合もあるけど、ちょっと地味な印象をぬぐえない。
何かこのデッキに合う強力なコモンが現れたらこのカードから抜けていくことになりそう。


「こそこそサクサク」


青黒親和

インポート用のデッキリストは上記のnoteを参照ください

成績:14勝1敗

負けた相手は、セレズニアオーラ。
この負けた試合が15戦目でそれまでは14連勝だった。

とにかく強力だったのが≪刷新された使い魔≫と≪こそこそサクサク≫、そして今回から使用可能となった≪物読み≫。
カードを引く手段と捨てる手段が豊富なので≪こそこそサクサク≫を墓地から戦場に出すのは容易。
≪物読み≫の2ドローから≪こそこそサクサク≫を戦場に戻す動きが気持ち良すぎた。
グリクシス親和と違い、赤が入ってないので≪頭蓋槌≫は入れられないが≪当世≫、≪台所のインプ≫、≪マイトストーンの稼働力≫が戦力を埋めてくれたし、2色に抑えたことで安定力も得られた。
概ね、構築に不満なしと言った所。


ブラッドバーン

インポート用のデッキリストは上記のnoteを参照ください

成績:12勝3敗

負けた相手は、セレズニアオーラに2回、ブラッドバーンに1回。

本家パウパーでも現在、大活躍のアーキタイプ。
ヒストリック・パウパーには≪稲妻≫、≪稲妻の連鎖≫が無いもののそれ以外のパーツはほぼ揃っている。
今回のMWMでも使用者が非常に多かったし、順当に強い。


「のたうつ蛹」


赤緑エルドラージ

インポート用のデッキリストは上記のnoteを参照ください

成績:12勝3敗

負けた相手は、セレズニアオーラ、ジャンドランプ、黒赤頭蓋槌。

今回、セレズニアオーラでない緑系のデッキを本当に見なかった。
イベントを300戦以上回して≪のたうつ蛹≫を使われたことが1~2回しかなかったのは驚きでしかない。(相手が偶然引かなかっただけかもしれないが)
≪薮打ち≫も今回の緑にとって大きな強化だと思っていた。
でも、このカードも使っている対戦相手に全く出会わなかった。
マナスクリュー、色事故を防止してくれて除去にもなる万能カードなのになぁ。

このデッキも普通に強かったし緑の使用率はもっと高くても良かったんじゃないか。


赤緑パワーストーン・ランプ

インポート用のデッキリストは上記のnoteを参照ください

成績:11勝4敗

負けた相手は、セレズニアオーラ、グリクシス親和など。

結論から言うと、このデッキはパワー不足と言わざるを得ない。
≪採掘爆発≫、≪アルゴスの日和見主義者≫
パワーストーンを生成するこの2種のカードの使用感が本当に悪かった。

勝率自体は悪くないのだが、MWMにはおそらくマッチング補正があって採用率の低いカードが多く使われているデッキは、同じ特徴を持った(言い方が悪いが)有象無象のデッキとマッチングしやすくなっていると思われる。
そういうデッキ相手に勝っているからそれなりの勝率が出ているだけなんじゃないかという。

実際、負けた試合である対グリクシス親和などでの負け方があまりにも一方的だった。
こちらが≪大渦の巨人≫から≪大狸≫をめくって喜んでる間に相手は、

物読み物読み!使い魔使い魔!処罰者処罰者!

てな具合に展開してくるんだから敵いっこないのだ。
このデッキに限らず、低速デッキ同士の戦いではグリクシス親和に敵うデッキは無いだろう。
グリクシス親和に勝つには、グリクシス親和より速いデッキを使うしかない。


5色版図

インポート用のデッキリストは上記のnoteを参照ください

成績:10勝5敗

負けた相手は、ブラッドバーン、セレズニアオーラ、グリクシス親和、カルドーサレッドなど。

赤緑パワーストーンと同様、このデッキが勝ち越しているのはマッチング補正の恩恵を受けているからだろう。
Tierの高いデッキ相手では、速度の速いブラッドバーン、カルドーサレッドに負けているし、当然グリクシス親和にも敵わない。

クリーチャーのサイズが大きく、到達持ちだらけの構成なので青単忍者に対しては強かった。
≪メリアの先導≫は、さすがに連打出来れば相性差のあるマッチアップでも勝たせてくれるくらいのカードパワーはあった。

良い点を挙げるとするならこれくらいだろうか。


まとめ

記事が長くなってきたので、ここで一旦切ります。

残りのデッキの結果と感想は次のnoteにて。
それでは。

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