
ヒストリック・パウパーのデッキを組もう 「天上の鎧」
どうも。Doukenです。
月末のMWMがヒストリック・パウパーと言う事で、このフォーマットに関する記事を書いています。
今回は、この環境において最強格のオーラである≪天上の鎧≫を使ったデッキを紹介したいと思います。
①緑白呪禁オーラ

(デッキリストは英語表記です。MTGアリーナでインポートする際は、言語を英語に切り替えてください)

「パイオニア・マスターズ」において、ついにMTGアリーナ初となる1マナの呪禁持ちクリーチャーが登場した。
これまで、このアーキタイプは3マナの≪ジャングル生まれの開拓者≫が生成する呪禁持ちトークンにオーラを貼っていたので、どうしても動きがもっさりしがちでアグロに押し切られる事も多かった。
≪林間隠れの斥候≫の加入はこのデッキにとって大きなアップデートと言える。
神々との融和

これも「パイオニア・マスターズ」で追加されたカード。
呪禁クリーチャーとオーラの両方を探せるカードなので採用してみた。
残りのカードは墓地に落ちるので、≪歩哨の目≫がめくれたのなら脱出で戦場に戻すことが出来る。
≪ヘリオッドの巡礼者≫との優劣の判断は難しい。
自分は3マナ渋滞を嫌ってこっちを優先した。
しげ樹の牙

序盤の相討ち要員。エンチャントとしてカウントされるのもgood。
これで何とかアグロの攻めをけん制したい。
相手が赤単などのファッティを除去できない色ならオーラを貼る先として使ってもいい。
≪天上の鎧≫が付与してくれる先制攻撃と接死は相性が良い。
天上の鎧

このデッキのキーカード。
デッキ全体をエンチャントに寄せれば、+5/+5くらいの修正が付くのはザラ。
さらに先制攻撃まで付いてしまう。これが本当に偉い。
このカードが登場する以前から緑白呪禁オーラは環境に存在していて、代わりに使われていたのは≪祖先の仮面≫だった。
2020年頃のヒストリック・パウパーは今よりもカードプールが狭く、このデッキの占有率がかなり高かったこともあり、呪禁オーラ対策に接死を付与するインスタント≪焼印刃≫を採用しているデッキが時々いた。
呪禁クリーチャーにオールインするデッキなので、≪焼印刃≫1枚に負かされることがあったのだ。
先制攻撃を付与してくれる≪天上の鎧≫ならば接死に怯えることも無い。
え?
≪忌まわしい迫力≫や≪不死性の提供≫で破壊不能と接死を同時に得られたらどうするのかって?
今このデッキをそこまでしてメタる人いないだろうから大丈夫だよ!(多分)
無鉄砲

「パイオニア・マスターズ」にてコモン落ちしたカード。
紙のパウパーでは使えないカードの内の1枚。
墓地に落ちた時の誘発で1ドローさせてくれるので、呪禁を持たないクリーチャーにも貼りやすい。
≪天上の鎧≫でバカでかくなっているクリーチャーが既にいる場合は、このカードを引ければ勝利が近い。
祖先の仮面

5枚目以降の≪天上の鎧≫として入っている。
3マナと重めな上に、自身をカウントしない為、よりピーキーなカードとなっている。
忘れてはならないのが、このカードは対戦相手がコントロールするエンチャントもカウントするという事。
その為、ミラーマッチではこのカードをより多く引いた方が勝つことになる。
次元の撹乱

エンチャント・カウントできる除去として採用。
≪ケッシグの炎吹き≫のような誘発型能力を持つクリーチャーに対して有効でないのだが、≪未達への旅≫はヒストリック・パウパーでは使えないので仕方がない。
3マナを許容できるなら≪画面の中への幽閉≫などが採用できるが…。
従者の献身

アグロだらけのこの環境において絆魂を付与するオーラは重要。
3マナは重いけれど、≪魂の絆≫は使えないのでこのカードで妥協するしかない。
≪ヘリオッドの巡礼者≫を採用していたころは2枚だったが、≪神々との融和≫と入れ替えたため3枚に増やさざるを得なかった。
1ターン目に林間隠れの斥候をキャストしたい
なので、このリストでは森を多めに採っている。
色事故を防ぐために以下のカードを4枚採用した。

≪藪打ち≫はゲーム後半には除去にもなるユーティリティープレイヤー。
特にこのデッキでは絆魂持ちのファッティをコントロールしている場合には大量のライフゲインも出来てしまうのがおいしい。
②白青呪禁オーラ


ヒストリック・パウパーの呪禁クリーチャー、もう一人の雄≪サイバの暗号術士≫。
むしろ、このカードが機械兵団の進軍で登場して以来、ヒストリック・パウパーの呪禁オーラと言えば緑白ではなく白青だった。
よりコストの軽い≪林間隠れの斥候≫が収録された今、このカードを使うメリットは何だろう。
それは、賛助で他のクリーチャーにインスタントタイミングで呪禁を付与できる点だろう。
他のクリーチャーにオーラを貼った後にこれを引いてきても役割を持てるのだ。
その良さを活かすため、このリストは呪禁を持たないクリーチャーにオーラを貼って戦うサブプランを太めにしてある。
異世界の凝視
とは言え、≪サイバの暗号術士≫を引けるなら引いておきたい。
デッキを掘る手段としてこのカードを採用した。

カードアドバンテージを失うリスクは、≪聖なる猫≫、≪ランタンを携える者≫、≪歩哨の目≫、≪慈愛の祖霊≫、≪綿密な分析≫などの墓地からアクションが取れるカードを満載することでカバーする。
当世

前項で挙げた墓地から使うことが出来るカードが手札に来てしまったときはこのカードで墓地に送ることが出来る。
デッキを掘り進めることで≪サイバの暗号術士≫にたどり着く手段ともなる。
裏面≪ベクターの滑空者≫も2/3飛行と優秀。
A-ランタンを携える者

ヒストリック・パウパーには、アルケミーの調整で紙とは効果が違うカードが一部存在する。
≪ランタンを携える者≫もそのうちの一枚。
左が元々の能力で、右が調整後の能力となっている。降霊コストが1マナ軽くなっていることが分かる。(裏面≪ランタンの持ち上げ≫の効果は変わっていない)
この調整でかなり使いやすいカードとなっている。
表はただの1/1飛行である点は変わらないので墓地に送りたいカード筆頭である。

絆魂クリーチャー2種

どちらもカルドーサレッドからしたら嫌な相手だろう。
以前の記事でも書いたが、≪稲妻≫が無いヒストリック・パウパーの赤単はタフ3に苦戦しがち。≪慈愛の祖霊≫の2/3絆魂はかなり嫌なスタッツしてると思う。
ファッティを除去できない相手なら、これに≪天上の鎧≫を付けてやるだけでゲームが決まる事も。
≪慈愛の祖霊≫の裏面は、≪従者の献身≫の代わりになる。

セジーリの防護

「パイオニア・マスターズ」でコモンとして収録。
パウパーでは使えないカードのうちの一枚。
呪禁を持たないクリーチャーにオーラを貼って戦う際、5枚目以降の≪サイバの暗号術士≫として除去を弾く役割を担える。
裏面が土地であるスペルランドなのでマナスクリューの防止も期待できる。
③白単オーラ


≪林間隠れの斥候≫に、≪無鉄砲≫と≪従者の献身≫と≪天上の鎧≫を付けてアタック。
≪サイバの暗号術士≫に、≪ランタンの持ち上げ≫と≪祖霊の抱擁≫と≪天上の鎧≫を付けてアタック。
何だか…まどろっこしくないか?
≪癒し手の鷹≫に≪天上の鎧≫付ければ同じことできるじゃん。
そうすれば単色でデッキ組めるし。
マナ基盤が弱いヒストリック・パウパーでは単色でデッキを組むメリットは普通のフォーマットより大きいし。
相手の除去は≪ケイラメトラの恩恵≫と≪セジーリの防護≫で弾けばいいよ。
その方が手っ取り早い!
という思想で組まれたデッキ。
まばゆい神盾

1マナでタフネスを+3できる点を評価して採用。
なんだかんだ言ってこの環境の除去の大半はサイズに依存したもの。
赤の火力然り、緑の格闘然り。
白の≪貴族の不面目≫や、黒の≪ダブリエルの萎縮≫、≪胆汁病≫などもそうだ。
序盤にタフネスを4以上にする事で場持ちがよくなり≪ケイラメトラの恩恵≫を構える余裕が出来るころまで生き残る可能性が高くなる。
恋に落ちた騎士

このデッキでは本体よりも出来事が重要。
出来事呪文≪獣との婚約≫が生成する王族・役割・トークンは、エンチャントしているクリーチャーに+1/+1修整と護法(1)を与えるオーラだ。
護法(1)は、使っている側は当てにならないと思うが、使われる側からすると厄介な効果だ。
特に赤単の様な速度が売りのデッキにはキツい。
追加コストを支払えてもゲームプランにかなりの影響が出てしまうし、複数枚の火力を使って除去することが困難になる。
このデッキにとって怖いのは≪絶息≫のようなサイズを無視できる除去だが、そういうカードは相応に重い。
護法用の1マナを用意するのにもたついている間に勝負が決する場合もあるだろう。
相対的な除去耐性で、相手の除去を間に合わなくさせてテンポ勝ちを狙っていくのがこのデッキを回すコツだ。
大玄関 // 優雅なる円形広間

≪大玄関≫が生成するクリーチャー・トークンは、エンチャントでもある。
2マナでエンチャント・カウントを2増やしてくれる点を評価して採用してみた。
実際に、MWMでデッキを回してみて感触を確かめたい。
ダメそうなら≪神憑く相棒≫に入れ替えるつもり。
まとめ
以上になります。
呪禁オーラ・デッキはBO1のヒストリック・パウパー、職工から消えることは無いでしょうね。
サイドボード出来るなら≪自白勧告≫のような効果的な対策が取れますが…。

メインから入れると今度はカルドーサレッドにひき殺されるだろうしなぁ。
次回は、≪こそこそサクサク≫を用いたヒストリック・パウパーのデッキを取り上げたいと思います。
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