【車なし北海道周遊#6】しれとこ摩周号で網走へ。監獄博物館で開拓の歴史を知る
釧路駅を朝早くに出発。和商市場にもう一度寄りたかったけど、時間もないので諦め。その代わり、釧路駅構内で美味しそうなお弁当をGET! さよなら釧路。きっとまた来る!
釧路~網走は普通列車一両編成。倒木で進まない?
函館〜帯広や、帯広〜釧路のときに乗ったような特急列車をイメージしてたけど、「快速しれとこ摩周号」は普通列車の快速だった。笑
そりゃあそうか、特急って書いてないもんね。笑
一両編成で、座席はBOX型でした。お弁当を食べる用のテーブルがなかったんだけど、すいてたので、膝で食べながら車窓を臨む。ちゃんと湿原側の席をとったよ!昨日のノロッコ号と同じ景色だけど…
一時間くらい進んだところだったか、線路内で倒木があって、進まないor遅延するかもとアナウンスがあった。アナウンスと言っても一両なので、車掌さんが席に来てみんなに話す感じで。網走までしか行かない私は問題ないのだけど、「網走で乗り換えがある人は教えてください」って言ってた。そんな人いるのか? と思いきや、これが結構いた。旭川行きの特急に乗り換えるって言う人が! みんな行き先やらを喋り始めて、急な一体感。笑
旭川って北海道の各都市を繋ぐ役割なのかなと思っていたので、その旭川に出るのにわざわざ網走経由するんだ!と驚いたんだけど、この後「博物館 網走監獄」にいってその考えを改める。要は、大雪山に線路を引くってすごく難しいのだろう。
途中止まっていた時間もあったけど、ノロノロは進んでくれたので一安心。網走まで約3時間の予定なんだけど、途中でトイレ行きたくなってしまって…長めに停車しそうな駅で「トイレ行くのに降りていいか」と車掌さんに聞いたところ、なんと一両なのにトイレついてた!笑 びっくりした。長距離だもんね。
けっきょく30分くらいの遅延で到着。函館から始まったこの旅、ずいぶん北まで来てしまった!
流氷を見るための遊覧船の事故が起きたのも、網走付近。流氷はいつか冬に来た時にでも見てみたいけど、船に乗るのは少し怖い。
網走到着!早速、監獄へ向かおうとするも……
さぁ、網走に着いたので、ホテルに荷物を預けたらさっそく監獄へ向かう…つもりが、なかなか辿り付かなかった話。
ハプニング① 場所を間違える
「網走監獄」とだけ頭にインプットし、バスに10分くらい揺られ、「網走刑務所」で下車。
バス停から刑務所の入り口までそれなりに距離があって、「鏡橋」を渡って川を渡る。しかしかんさんとしていて人が誰もいない…
刑務所の前に着くと、門番のような方がいたので「あ、見学はどこからですか?」と聞くと、ん??というような表情をされる。
「ここは本当の刑務所なんです。博物館はあの山の向こうにあって」
現在も使われてる網走刑務所のほうに来ていた…😭
※間違える人多いらしいです
ハプニング② 山道が怖すぎる
気を取り直して軌道修正。また路線バスに乗って、「博物館 網走監獄」に向かう。雨&バスが来ない…となり、やっぱり最初からタクシーにすればよかったななどと思う。
バスで「博物館 網走監獄」に一番近い停留所で降りると、本当にすぐそこが山!!! 本当にここでいいのかと心配になった…バスの運転手さん、10分くらいですね~と言ってたので間違いはないはず。でもあまりに横がすぐ山なので、急に、ヒグマが出るんじゃないかとめっちゃ不安になる……(北海道、最近ヒグマが多いから、ちょこちょこ調べてた。知床のほうは多いらしいし、市街地にも降りてくるそうで)
同じバスから降りた男子高校生?二人組と、外国人観光客っぽい男性がいたので、彼らとはぐれないように後ろからくっついて行く。でもいまヒグマが出たら、脂肪多い女性から襲われるんだろうか…などと考える。笑
やっと着いた!!!! 着いたよ!!!(歓喜)
辿り着いた、博物館 網走監獄
「博物館 網走監獄」はもっと当時のままの感じかと思ってたんだけど、ちゃんとテーマパークぽい入り口というか、舗装がされていて安心感があった👏
一番の見どころはやっぱり「舎房および中央見張り台」なんだと思うけど、私は「監獄歴史館」が一番楽しかった。網走に監獄を作った理由とか、歴史が学べてなんだかすごい考えてしまった。。
そもそも、なんで網走に監獄を作ったか
監獄について、「重犯罪をおかした極悪人を閉じ込め、管理する」という意図しか考えたことがなかったのだけど…
北海道(蝦夷)の開拓が急務、じゃあ、囚人を使えばいい、という発想だったのだと知る。過酷にして死んでしまっても、囚人ならば問題ないと。
一番印象に残ったのは、網走〜旭川の道路の開拓のための労働に駆り出されたという話。網走〜旭川には大雪山っていうものすごい山があり、切り拓くのは本当に過酷な労働。囚人が逃げないように2人1組で足に鎖を繋がれて、食べるものもろくになく、毎日バタバタと死者が出たという。
https://www.kangoku.jp/kangoku_hiwa3.html
中央道路は「囚人道路」とも呼ばれているらしく、旭川~網走という長さ。現代なら、もちろん機械を使って道を作っていくのだろうけれど、当時の人力作業、とてつもなく過酷だったんだなと。
重犯罪者をおかした囚人なんだから仕方ない、という意見もあると思うけれど、当時の犯罪ってやっぱり貧困によってやむを得ずという部分もあったのかもしれないと思う。
帯広でも感じたけれど、私がいま大好きな北海道を旅できるのには、過去の多くの労働や犠牲の上なんだと痛感した。
帰る頃には大雨だったので、タクシーを呼んだ。この旅、雨はこの日まで一度も降ってなかったんだけど…網走という街、しかも網走監獄で初めて雨に降られたのは、すごく雰囲気に合っているような気がした。
お花の鉢が並んでいた、夜の網走川
夜はセイコーマートに買い出しに行こうと思って、散歩へ。釧路川で川に大感動したので、網走川も見てみよう!ということで川沿いを歩く。そしたら、網走川にかかる「新橋」っていう橋に、大量にお花の鉢が並んでいたの。
こんな感じで!橋の端から端まで全部!
網走は、山と海に囲まれた町だなあと。この山はさっき行った監獄のほうか? 方向的に違うか(わからない)
宿泊先情報
網走は、東横INNにしました。料金が安かった&駅前&「オホーツク」って名前に惹かれた。
網走駅前は全然栄えていないのだけれど、私は監獄にいければ満足だったので、駅前で良かったなと思う。繁華街は徒歩10分くらいのエリアにあるから、夜飲み歩きたい人とかはそっちのほうのホテルに滞在したほうが楽しいかも? 東横INNのフロントスタッフの方々、親切だった。
朝食も食べた気がするのだけど、覚えていないほどにフツーだったと思う。笑(毎日ホテル移動をして、もはや色々忘れている)