SUMMER SONIC 2024 TOKYOの日記
はじめてサマソニ(東京会場)へ行ってきた。備忘を兼ねて日記を書く。
今回行ったライブ
・8/17(土) SUMMER SONIC 2024 TOKYO@ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ(千葉)
持って行ったもの
去年ラブシャに参戦した時の日記を参考にして、追加したり、除いたりした。
①スマートフォン
②モバイルバッテリー
③ウェットティッシュ
・自分の手だけでなく、飲食エリアの机が汚れていたので拭くのに使った。
④45リットルのゴミ袋
・サマソニ(東京会場)はレジャーシートの使用と持ち込みが禁止されている。ただ幕張メッセの床等に座ることがあるかなと思い、レジャーシート代わりに持って行った。
・結果的に使わなかったが、帰りに汚れたTシャツやタオルを入れたり、降雨時はバッグを入れて雨避けに使えたりするので次回行くことがあれば持って行こうと思う。
⑤汗拭きシート・冷タオル
⑥日焼け止め
⑦帽子
⑧タオル
⑨長袖の上着かアームウォーマー
⑩着替えのTシャツ等
⑪サコッシュ等小さめのバッグ
・クロークに荷物を預ける前提で持って行ったが、サマソニは会場が広くてクロークに預けても気軽に取り出せそうになく結局使わなかった。
⑫500mlのペットボトル×4本・ペットボトルホルダー
・1本は凍らせて持って行った。
・会場でも500mlのペットボトルを1本買ったので、合計で2.5リットル分の水とポカリを飲んだ。
⑬現金・クレジットカード等
・利用した店舗は全部電子決済可能で、現金は使わなかった。
⑭ジップロック
・使用済みの汗拭きシート等、ゴミをすぐに捨てられないときに一旦ジップロックにしまった。
⑮日傘
・東京会場でも大阪会場でも熱中症対策の一環として、折り畳み式の日傘の持ち込みと使用は許可されている。
・ただし場所や時間帯によって使えない場合があるので、よくHPを確認すること。日傘を使用しないよう、係員に注意されている人を何度か見掛けた。
⑯ミニ扇風機
・室内にいても人が多いと暑くなってくるので、持って行って良かった。
⑰防災ポーチ
・この日記に書いた防災ポーチを持って行った。
・遠出する際は持ち歩くようにしているが、特にこの日は前日に台風が来たり、地震が続いていたりしたので持って行くことにした。
⑱本
⑲耳栓
・行き帰りの電車用。
タイムスケジュール
12:00 会場到着
12:30 昼ごはん
13:00 RIIZE
14:00 imase
14:40 STEPHEN SANCHEZ
15:00 ZOZOマリンスタジアムへ移動
16:05 ONEREPUBLIC
17:40 星野源
18:45 FIJI BLUE
19:25 Tempalay
最近の気持ち
最近、殆ど音楽を聴かなくなってしまった。ライブの感想日記にこんなことを書くのはどうかと思うが、無音が一番集中できる。
ラジオを付けたり、音楽をかけたりしながら勉強や仕事をする人は少なくないと思う。やろうと思えばできなくはないけれど、集中力が落ちるからあまり聴かなくなってしまった。
人間の寿命は有限なので、音楽を聴いたり、ライブへ行ったり、本を読んだりする時間も有限だ。もし100歳まで生きられるとしても、視力や体力は衰えてゆくから必ずしも100歳までライブに行けるわけではない。
私はTempalayが好きなので、可能な限り行けるライブには行きたいし、空いた時間には曲を聴きたいと思っていた。
最近、「それで良いのか?」というような気持ちが強まっている。
8月7日(水)にNIKO NIKO TAN TANの『喜劇』リリースパーティーがあった。綾斗さんが出演されるので今までの私だったら絶対に行っていただろうが行かなかった。
8月10日(土)に岩手県久慈市で行われた、ひかるさんや綾斗さんの弾き語りライブにも行かなかった。
行けなかった、行きたくなかったわけではない。どちらかと言うと熱しやすく冷めやすいタイプなので、(悲しいけれど)単純に飽きたのか?とも思ったが、そういうのとも違う感じがする。
AAAMYYYちゃんと駿さんは8月9日(金)に開催されたODD Foot Worksのビルボードライブへ行ったので久し振りに観る感じはしなかった。
でもTempalayのライブは、6月23日(日)のNIKO NIKO TAN TANとのツーマンツアー以来だったので、かなり久し振りに感じられた。
昔の私だったら、待ちに待ったライブだと受け止めていた気がする。楽しみにしていたことには違いないのだけれど、この日はそこまでの感慨が得られなかった。何故だ!
今度試験を受ける予定があって、全力で楽しめないというのはあるかもしれない。でも過去に何度も試験勉強中にライブへ行ったことはあるけれど、この日のように高揚感が少ないことはなかった。
先日、映画『ブルーピリオド』を観た。天才肌の世田介が主人公の八虎に対して「本質を何もわかってない」と言うシーンが印象的だった。
絵を描くことって、「なぜ」の積み重ねなのだと感じた。大前提として技術や知識を学ぶことも必要だろうが、「なぜ」「どうして」と自分を深掘りしてゆく、自分と向き合ってゆくことが同じくらい重要なのだと思った。
子どもの頃からどうでもいいようなことでも悩むタイプだったが、noteに日記を書き始めてから、悩み、自分に向き合ってゆくしんどさのようなものを強く実感している。
それは八虎のように本気で藝大を目指すような人が感じるしんどさとは比べ物にならないだろうが、少しだけ共感できた。
自分と向き合うことって、やらなくても生きていけることだ。
例えば「人生で何を成し遂げたいのか」「どうやって生きていきたいのか」「今の生活のままで良いのか」「自分にとって大切なものは何か」と考えなくても生きていける。
今と同じように仕事をして、来年も同じように暮らしてゆく。
「普通」「平穏」「日常」は、それはそれで尊ぶべき素晴らしいものだ。否定したいわけじゃないし、私も平穏無事なのが望ましいと思っている。
でも、(言い方悪くなってしまうが)別に考えなくても生きていけることに真剣に向き合っている人の方が魅力的だ。
平々凡々な会社員の私からすると、「自分に向き合う」ことって、それこそ八虎のような芸術分野の人とか、哲学者や思想家に限られた行為のように感じる。
それに一介のサラリーマンが「人生とは」なんて言い出したら「何、高尚ぶってるの」と馬鹿にされるか、胡散臭がられるかのような風潮が日本にはある。私の被害妄想かもしれないけれど……。
日々の生活にいっぱいいっぱいだと「現実の生活に精一杯で、そんなこと考えてられないわ」って言いたくなる人もいるだろう。でも寝る前の数秒の間にちょっと考えることはできるから、試していないだけだと思う。
この主張は「本を読めない」と言って読まない人に似ている。私の好きな作家さんはレジに並んでいる間にも電子書籍を読んでいるそうだから、「読めない」のではなく「読まない」だけなのだ。自分にも言い聞かせたい。
まだ『ブルーピリオド』の原作漫画を読めていなくて、世田介がどういう文脈で「本質を何もわかってない」と言ったのか細かいやり取りは忘れてしまったが、その「本質」に辿り着くには考えたり、自分に向き合ったりする時間が必要不可欠なのではないかと思った。
本を書いたり、絵を描いたり、音楽を作ったりする人は、必然的にその時間が多い気がする。
私はわがままなので、他人の提示した答えだけでは満足できない。
「ゲーテ 名言」で調べたら、「うまく使えば、時間はいつも十分にある」と出てきた。この言葉にしても、自分の中で十分に咀嚼して「そうだ」と思えない限り、自分のもの(栄養?身?)にすることができない。
例えば、レジで順番を待っている間や、歯を磨いている間などの隙間時間にTOEICの勉強をして500点から700点にスコアが上がったという経験があって始めてゲーテの言葉が飲み込める。血肉になる。
「本質」は、小石のようにたくさん転がっている。でも自分にとっての本質は、自分の中を採掘してゆかなければ見付からない。
無数の本や、絵画や音楽は、その採掘の助けになる。ゲーテに「うまく使えば、時間はいつも十分にある」と言われたときは「ふーん」としか思えなくても、振り返って「そういうことだったのか」と分かる日が来る(かもしれない)。
私の感じる「それで良いのか?」は、ここ掘れワンワンと言った合図なのかもしれない。Googleで検索しても、誰かに聞いても分かるわけがないから、レジを待つ間にでも考えてゆこう。
しかし行けたならリリースパーティーも、久慈のライブも行けば良かったと少し後悔する。難しい。
ライブの感想(Tempalay)
うろ覚えのセットリスト。
〇リハ
01.Q
02.今世紀最大の夢
〇本番
01.JOE
02.NEHAN
03.EDEN
04.ああ迷路
05.Festival
06.Booorn!!
07.大東京万博
08.新世代
本当は最後に『そなちね』を演奏する予定だったようだ。とにかく「時間がない!」という感じで、綾斗さんによるメンバー紹介があまりにも一瞬で面白かった。
確か「ドラム夏樹」と言いながら、泉さんの方を向いているといったようにあわあわしていた。
その後ちゃんと夏樹さんの方を向いたものの、続けて「ベース榎、パーカッション松井、シンセOCHAN、シンセAAAMYYY、綾斗です」と一息に駆け抜けるような、今まで観たライブの中で最も早いメンバー紹介であった。
最後に『新世代』を演奏するか、『そなちね』を演奏するかは綾斗さんが観客に質問されていた。「エモいのと、ぶち上がるのとどっちが良い?」というような質問だったと記憶している。
観客の声は半々くらいに感じたが、『新世代』に決まった。
『そなちね』は殆どのライブで聴けるから、『新世代』を聴くことができて良かったかもしれない。でも、海辺で『そなちね』を聴くなんてなかなか経験できないから、やっぱり『そなちね』も聴きたかった……。
限られた時間の中、たくさんの曲を演奏しようとしてくれた気持ちがうれしい。
サマソニには6つもステージがある。私は、MARINE STAGE、BEACH STAGE、MOUNTAIN STAGE、SONIC STAGEでライブを観ることができた。
タイムテーブルが発表されたときは、夏が大の苦手なので「一番暑そうなBEACH STAGEかよ……」と思ったものの、BEACH STAGEの環境が一番良かった。
もしTempalayの出演が太陽の出ている時間帯だったら、呪っていたかもしれない。19時台でも暑いは暑かったしな……。
この前、Xのトレンドに「夏の終わり」という言葉が入っていた。その言葉で検索してみると「もう夏も終わりだな……」と言ったような投稿が散見された。
夏が無理すぎる私は「せめて最高気温が30度を下回ってから言え」と憤慨したものだ。
でも清少納言の気持ちは分からないでもない。「夏は夜」。確かに。暑いのに心地よい風が吹くと気持ち良い。Xに「夏も終わりだな」ってポストしたくなる気持ちも分かる。でも暑いのに変わりはない。だから、夏は無理。
演奏された曲の中で最も『大東京万博』が良かった。MVに影響を受けていることは否めないが、この曲は異国を感じさせる。
歌詞の言葉遣いは日本っぽいのだけれど(日本語だから当たり前か)、私の知る日本とは異なる印象を受ける。二胡が中国の楽器であることも関係しているのだろうか?
『大東京万博』の終盤のドラムの音が好きで(バスドラム?)、いつもその音に集中する。ステージの真横に海があるから、海から何か召喚されそうだな……と、妄想してしまった。何か引き寄せられそう。海坊主とか。
もうちょっと後ろの方で観れば良かったなとも思った。ステージに近すぎるとステージしか見えない。もう少し後ろに立って、空の色とステージを一緒に眺めれば良かった。そうしたらもっと『大東京万博』の異国感を全身で受け止められた気がする。
近いと近いで皆さんの表情や手の動きが見えて良いんだけど……両方味わえたら良いのに。
Tempalayのステージが終わった後は、そのまま駅に向かった。
スタッフの方が「出口は右側です」と言っているのが聞こえたので右の道に進んだら、街灯のない道に入り込んでしまった。サマソニに来た他のファンの方はいないし、暗いし、ライブの余韻に浸る気持ちは雲散霧消した。
その時点で道を引き返せば良かったのだけれど、Google MAPで検索したら直進すれば駅に辿り着けそうだったので指示に従った。
フェスから帰る時って、「SUMMER SONIC 2024」とか書かれたゲートをくぐり抜けて「ああ、良い一日だったな」って気持ちになれるのに、変な道を選んでしまったせいで普通の道路を通って駅に辿り着いた。なんで!?
次からは元来た道を戻るように出口まで向かおうと反省した。ホラーが好きなので「出口は右側です」と言ったスタッフさんが怪異だったのではないかと妄想してしまう。
やはり『大東京万博』のドラムの音がこの世ならざるものを呼び寄せてしまったのだな。おばけはいるぞ(星野源さんの『異世界混合大舞踏会(feat.おばけ)』良かった)。