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2024年使ったデッキの話(MtGパイオニア)
今年使ったデッキを振り返りつつ2024年を振り返るという100%自語り記事です。概ね時系列順。パイオニアの話しかしません。
ラクドスミッドレンジ
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・使ってた期間:1月前半
・主な結果:MOリーグ5-0 1回
新年早々、1/2に5-0しているため、(1/2から5-0している是非はともかく)今年はラクドスミッドレンジから始まった一年と言わざるを得ないです。
昨年末に《密輸人の回転翼機》が突如解禁され、同時に《大いなる創造者、カーン》・《地質鑑定士》が禁止に。愛機青単スピリットにとっては相性の良い二つのデッキが環境から姿を消した上で、様々なデッキから軽い飛行が出てくる可能性があるという二重苦状態の改訂で、青スピを回す気持ちがなくなってしまった時期。たまにはトップメタでも触るか~ぐらいの気持ちで回していたと思います。このリストには無いけど当時はラクドスでもコプター取ってるリストもそこそこありましたね。
慣れないゲームレンジのデッキな上、当時はトップメタだったこともありそこそこ対策もされてたし、何より練度不足でミラーが苦しい。年初の開封杯で1-2-1でドロップして使うのやめました。トップメタから逃げるな。
青単スピリット(カルロフ亭殺人事件期)
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・使ってた期間:1月中旬~3月上旬
・主な結果:MOリーグ5-0 2回
パイオニアを始めてからずっと使い続けているデッキです。様々なデッキがコプターを試した時期が一段落したり、新カードの《謎めいた外套》が強そうだったり、ラクドスミッドレンジに疲れたりして実家に帰還。それでもコプターはキツいためメインからコプターに触れる《帆凧の窃盗犯》を取ったりしている時期。
とにかく《謎めいた外套》が一枚でデッキなのが良く、苦手だったラクドスミッドレンジ対面がかなり改善されていたのが嬉しかったです。《迷路での迷子》も期待してたけどこっちは嘘カードだった。
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3月の開封杯プレミアムに向けて結構本腰を入れて調整していたが、どう調整してもイゼットフェニックスに勝ちません。全盛期はイゼットフェニックスに14枚サイドインする異常なサイドボードを組み上げ、己自身が《迷路での迷子》となっていました。
パイオニアのラクドス気がついたらメイン相性いい相手いなくなってた。
— ヤソ (@yaya3_) February 19, 2024
イゼフェニ対ラクドスって、こんなに一方的な相性じゃなくてむしろラクドスがやや有利だったような記憶があるんだけど気のせい?イゼフェニ側が得たものって手練ぐらいで大きく変わってないのに不思議。
— Masashiro Kuroda (@masashiro41236) February 25, 2024
間も悪く、せっかく相性改善が為されたラクドスミッドレンジはメタゲーム上の立ち位置が悪化しそもそも減少。イゼフェニ勝ち組ムードが漂う最悪のメタゲームに。
「イゼフェニに当たらなければ問題ない」と結論付け開封杯プレミアムに持ち込むも、初戦からイゼフェニ2連打という現実を突きつけられ青スピ引退を決意。
大会自体は同じコミュニティ、というか同じタイミングでマジックを始めたスーパーガンモさんが優勝していて良かったですね。良いイベントだったと思うのでまたやってほしいです。
5cニヴ=ミゼット再誕
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・使ってた期間:3月中旬~6月上旬
・主な結果:店舗予選抜け
元々好きなデッキで、去年もちょっと回したりしてたんですが、カルロフ亭殺人事件で《稲妻のらせん》《間の悪い爆発》《緊急の検死》《喝破》《魂探り》《花粉の分析》《クレンコの轟音砕き》と下環境のデッキとは思えない量のプレイアブルなカードを手に入れていて楽しそうだったので再び組んでみることに。
所属しているコミュニティ、TTTのんおえさんがずっと使い続けていたこともあり、リストを勝手に丸コピさせてもらい回してみるとこれが強い。デッキ自体の強度もさることながら、環境で台頭してきたラクドス吸血鬼にめっぽう強かったのが良かったです。
吉祥寺晴れる屋魂の洞窟争奪/5cニヴ=ミゼット再誕
— (Doubling) season (@D_SEASON_MTG) March 20, 2024
ラクドス吸血鬼 ◯
ロータスコンボ ×
発見◯
ラクドス吸血鬼 ◯
ID
SE:
ラクドス吸血鬼 ◯
ラクドス吸血鬼 ◯
ラクドス吸血鬼 ◯
時代が悪い
完全に時代のおかげとしか言えない店舗大会優勝も果たしたり。それでも青単スピリット以外で優勝するのが初だったのでかなり嬉しかったですね。
4月にはパイオニアの店舗予選シーズンがスタート。過去3回の予選ではファイナル出場→エリア抜けれず→店舗抜けれずと段々悔しい思いをさせられていたので、今回こそはリベンジを、の想いでした。
幸いにして「サンダー・ジャンクションの無法者」が出てもラクドス吸血鬼が減ることも無く、環境上の立ち位置は良いまま。2週目の4/28には(大プレミをかましつつも運がカバーし)店舗予選の権利を得ることが出来ました。
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しかし楽しい時間は長くは続かず、勢いのまま5/3には第14期パイオニア神挑戦者決定戦に挑むも2-4。(知り合いが神になり嬉しい神決ではありました。)そこからは出る大会出る大会2勝までしかできない負のループに入っていきます。5cニヴ=ミゼットはあまりに立ち位置が良すぎたのです。多くのプレイヤーがニヴを握り、多くのプレイヤーがニヴに対するサイドボードに枠を割き、多くのプレイヤーが対ニヴのプレイングを研究していました。流行前はイージーウィンの感さえあったイゼットフェニックスにはサイド後の二本を取られるようになりました。自分の稚拙なプレイングでは上がり切ったガードに太刀打ちできませんでした。
何よりキツかったのはミラーです。元々長引きがちだったミラーマッチですが、《古のヤギ角》の投入により無間地獄に。お互い40点のライフとぐちゃぐちゃの盤面を前にノータイムでカードを叩きつけ合いながら引き分けていいくようなゲームが増え、私のみならず全員が疲弊していたように見えました。そのピークがミント横浜プレミアム予選だったと思います。
デッキ分布
— ミント横浜店 (@mint_yokohama) May 12, 2024
※複数人使用
5Cニヴ 21(!?)
イゼフェニ 6
青白コン 6
ラクドス吸血鬼 6
ラクドスミッド 5
白単アグロ 5
アマリアコンボ 5
赤単ウィザード 4
ティムール独創力 2
ロータスコンボ 2
ニヴ=ミゼットデッキが脅威の使用率
毎週狩る側と狩られる側が目まぐるしく変わるメタゲームの様相です😎
76人中21人がニヴを握りSE進出は0人。もはや来週以降は減るだろとは思いつつ、自分も去る側になることにしました。トップメタから逃げるな。
最終的には置いてしまったデッキですが、店舗抜けさせてくれたデッキであること、んおえさんを始め沢山の人と意見交換しながらブラッシュアップしていく過程が刺激的で楽しかったことなど、今年一番感謝しているデッキではあります。青スピの調整はまあまあ孤独だったため…。
シバサキエンソウル(アゾリウスエンソウル)
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・使ってた期間:6月~7月
・主な結果:プレミアム予選決勝没
この時期はほぼ毎週東京MtGのデイリーに出ており、予選でも顔を合わせるTTTの面々と紙をシバく頻度もかなり高めでした。その日々の中で気になったのがTTTのシバサキさんが使用していた独自チューンのアゾリウスエンソウル、a.k.aシバサキエンソウルです。シバサキさんがこれを握り店舗予選を初日に抜けたり、プレミアム予選で決勝に進んだりしているし、動きを見ても安定性とパワーを兼ね備えているように見えました。《金属の叱責》という質のいい打消しが取れるのも好み。(似たレシピがMOで少し結果を出していたものの)それほど解明されていない、まだバレていないデッキであるところも良さそう。ということでMOで回してみると実際かなり感触が良い。吸血鬼にもイゼフェニにも微有利が取れそうだったため、本腰を入れて使ってみることにしました。TTTのメンバーのデッキに乗っかっていく精神が醸成されている。
プレミアム予選八王子フルコンプ@シバサキエンソウル
— (Doubling) season (@D_SEASON_MTG) June 15, 2024
アマリアコンボ ◯◯
ラクドス吸血鬼 ××
ラクドスゴブリン ◯×◯
イゼットエンソウル ◯◯
ディミーアミッドレンジ ◯◯
イゼットエンソウル ×◯◯
SE:
アマリアコンボ ×◯×
初めてのプレ予選SE嬉しいけど悔しい、、
MINT渋谷プレミアム予選@シバサキエンソウル
— (Doubling) season (@D_SEASON_MTG) June 30, 2024
bye
イゼットフェニックス ◯×◯
ラクドスヴァンプ ◯×◯
ラクドスゴブリン ××
イゼットエンソウル ◯×◯
緑単信心 ◯◯
1位抜け
SE
イゼットフェニックス ◯◯
ラクドスゴブリン ×◯×
ゴブリン最強!!
この途中に2回ほど何も得られなかったプレミアム予選を挟みつつも、これまでのシーズンでは達成できなかったプレミアム予選SE進出を2度。
課題感としてはアマリアコンボがかなりキツいという点。こちらの5/5をどうでもいいクリーチャーに止められている間にコンボが決まってしまうし、打消しを足したりしようにも構え続けるとクロックがライフゲインに追いつかず、いずれコンボを通されてしまいます。色々考えましたがしっくりくるプランが無く、《墓掘りの檻》《石の脳》などで直接的に妨害して殴り切る形を落としどころとしましたが、二本取るのはキツく体感勝率は2~3割というところ。
そうはいってもプレミアム予選で望外の成績を出してるわけだしベストチョイスではあるだろうと、エリア予選のデッキはシバサキエンソウルにロック。アマリアは体感6戦やって1戦当たるぐらいなので他に勝てば良いだろ!の精神を持つこととしました。結果は…
3-0からの0-3で夢だけ見て私の予選は終わりました
— (Doubling) season (@D_SEASON_MTG) July 21, 2024
抜けれず!
アマリアもきつかったけど、対吸血鬼勝率が6割ぐらいだったことの方が結果的にはキツかったですね。アマリアには確かに6戦中1戦ぐらいしか当たらなかったが、吸血鬼は3回ぐらい当たるため。
また、ゴルガリ吸血鬼・ボロス異形化・アゾリウスファルコン・アブザンパルヘリオン・ゴルガリ陰湿の根などの使用者少な目のデッキに負けたりもしており、練度不足・プラン不足・サイドボードをトップメタに大して尖らせすぎていたのでは?などの反省が残りました。気鋭のデッキでトップメタを狩ろうとしているのは自分だけではない。
デッキチョイスはあのタイミングの自分にとってはベスト寄りかと思ってるけど、違う可能性も見れる幅を持ててたら良かったなとは常に思いますね。
青単スピリット(ブル~ムバロウ~ダスクモーン期)
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・使ってた期間:8月~9月
・主な結果:晴れる屋吉祥寺店魂の洞窟争奪優勝(ただし参加者は8名)
ブル~ムバロウで登場した《マネドリ》に脳を焼かれ、急に引き締まった青単スピリットに帰還。《マネドリ》が本当に革命を起こしており、《至高の幻影》《霊廟の放浪者》のコピーになってクロックを早めるもよし、相手の強力なクリーチャーになって飛行差で刺しきるもよし。《鎖霊》《幽体の船乗り》をコピーせざるを得ない時でも全然カード。重いデッキには《不詳の安息地》コピーですら勝ち筋、と活躍の幅が広すぎて脳が焼けました。
あと、環境を定義しだしたアグロであるラクドス果敢に対しての相性が悪くない(良くも無い)ところも嬉しかった。赤いアグロにはいつも苦渋を飲まされていたため。
開封杯で初めてSE行けたり、争奪で優勝・準優勝したりと結構良い成績ではあったけど肝心のパイオニア神決定戦は3-3で奮わず。《マネドリ》は面白いものの青単スピリット自体に結構飽きていたのもあり、ダスクモーンで《永劫の好奇心》《除霊用掃除機》を試したりもするも、他に使いたいデッキがあったので終了。デカい大会がもっと沢山あったら握り続けてたかも。
ソウルシスターズ
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・使ってた期間:9月
・主な結果:MOパイオニアリーグ5-0
予選が終わったのでMOで様々なオリジナルデッキ(バニコーンマネドリエンソウル、イゼットマネドリ海賊、ディミーアマネドリ忍者など)を作って遊んでいたところ妙に強かったデッキ。アマリアも禁止になったしアマリアやるか、みたいな気持ちで組んだだけではある。
当時のトップメタラクドス果敢にほぼ100%勝つため、ラクドス果敢だらけのリーグだったからこそ強かったとも思いますが、オリジナルデッキ[要議論]で5-0するのが一つの目標だったので嬉しかったですね。真面目に調整して神決に持ち込む選択肢もありましたが、そこまで面白いデッキとは感じなかったので紙で組む前に辞めてしまいました。
黒抜き4c奇怪な具現
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・使ってた期間:10月
・主な結果:特になし
ダスクモーンのリストを見て具現やりたくて仕方なくなっていました。部屋との兼ね合いにはガッカリ(良調整)させられ、永劫サイクルもあんまり相性の良いカードが無かったものの、大主サイクルからは最高の匂い。値段もなかなか最高だった。
最初こそ「《ホーントウッドの大主》は革命!」と気持ちよくなっていたのですが、だんだんそのもっさり感、盤面に干渉しない3マナアクションっぷりが気になってきてしまう。2t《豆の木をのぼれ》→3t《ホーントウッドの大主》で勝てる相手はデーモンと青白コンしか居ない。体よく具現に繋いだとして6マナアクションの微妙なつよわさが愛しくも悲しかったりする。そんなことをしている間に世間は黒入り具現→具現無しズアーへどんどん推移していき、「ズアーやってみるか…でもズアーにしたところでもっさりは変わんなくね?」と《二の足踏みのノリン》と化し終了。テンポとバリューアクションを共存する繊細な動きが俺にはできなかっただけ説もある。
ディミーア忍者
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・使ってた期間:11月~12月
・主な結果:MOパイオニアリーグ5-0 5回
TTTディスコードサーバーでへいかさんがナシフの忍者デッキ配信を見せてくれて、見たところ何だかわからないが強そうだったのでMOで試すことに。9月にマネドリ忍者試してたし一応……ぐらいの軽い気持ちだったが2回目のリーグで5-0し、次の瞬間には魁渡と青黒の土地を求めて秋葉原を放浪していた。
まず驚いたのが立ち位置の良さ。黒単/ラクドスデーモンは8割勝てるし、イゼフェニにも有利、ラクドス果敢にも先手なら良し後手でもワンチャンとTier1への相性がかなり良い。Tier2以下だと大主ズアー、サクリファイス系、白単トークンあたりは不利がつくが、《悪夢滅ぼし、魁渡》のカードパワーが高いためそれ以外のデッキに対してはどうにかなりそう。見た目が弱そうなためガードも全然上がりそうにない(最重要)。完璧だ…….。
神決に向けMOでの調整を繰り返すと5-0を連発。最初疑問符だった《フェアリーの悪党》が最高のカードであることを理解していく。TTTディスコードで調整結果の共有と相談をしていたところシバサキさんも興味を示し忍者を回し始める。シバサキエンソウルの頃から細部で好みが全然違う我々なので、リストも結局全然違ったものの情報交換できること自体が有難い。スーパーガンモさん宅で神決に向けた研究会を行うなど珍しくしっかり準備して、かつてない盤石さで臨んだ神決。2-3ドロップ。どうして。しかし。
【#神決定戦】
— 晴れる屋メディア (@hareruya_Media) November 23, 2024
《悪夢滅ぼし、魁渡》の紋章が《変わり谷》を超絶強化!
忍者の圧倒的な速度と攻撃力が「神へのファストパス」を掴み取る!
『第16期パイオニア神挑戦者決定戦』 優勝は「ディミーア忍者」を使用したシバサキ ケンゴ!おめでとう! #mtgjp pic.twitter.com/3g2wChOllu
共に忍道を歩んだシバサキさんが神挑戦者に!今年一番熱くなった瞬間である。
彼は直前にコミュニティ内で降って沸いた《不浄な別室+祭儀室》採用のアイディアを見事モノにして使いこなして勝っていた。自分はちょっとだけ試したが使いこなす自信が無く、《永劫の好奇心》がやや弱いことに気づきつつもこれまでのリストに固執して負けたのでその差が出てしまったと思う。
あと魁渡がゴールデンタイガーでは無かったこと。そこら辺の話は本人のnoteの方が詳しいです。
まだまだ握り足りないぐらいのデッキだが、パイオニアのイベントが特にないという哀しみ。
全体振り返り
結果としてはエリア予選も抜けれなかったし、神決もパッとしなかったしでなんだかな~と言う感じではあります。しかし、去年までずっと青単スピリットたまに5色デブミッド(勝たない)みたいなデッキばっかり握ってきたことを考えると、いろんなデッキでそこそこの結果を出せるようになったことは嬉しいなと思います。トップメタからはわかりやすく逃げてましたが……。
来年こそはチャンピオンズカップ本選へ返り咲きたい!という想いですが、来年パイオニアの予選が無いみたいなので、腹括ってスタンやってみようと思います。ほぼパイオニアしかやっておらず、パイオニアが大好きなので悲しい限りですが……。
あとは極めて大事な事として、今年も楽しくMtG後に飲酒できる日々で良かったです。酒を飲みたくてMtGしているので、TTTの面々を始めとする皆様に感謝の限りです。来年もよろしくお願いします。
2024/12/22 追記
眠いがしっかりパイオニアを締めたくなったのでパイチャレ
— (Doubling) season (@D_SEASON_MTG) December 21, 2024
良いデッキを見つけたのに結果が残せなかったことが悔しく、諦めきれず6:45に目覚ましをかけてみました。結果……
Pioneer Challenge 32@Dimir Daemon Ninja
— (Doubling) season (@D_SEASON_MTG) December 22, 2024
Enigmatic Incarnation 2-0
Rakdos Daemon 2-0
Rakdos Daemon 2-0
Rakdos Daemon 2-1
Rakdos Prowess 1-2
Rakdos Prowess 1-2
SE:
Rakdos Daemon 2-1
Rakdos Prowess 2-1
Rakdos Daemon 2-1 pic.twitter.com/cAotN7Z4eW
初!パイオニアチャレンジ優勝しました!締まった!でもデーモン(Demon)のスペルを完全に間違えてしまった!締まりきらず!!来年こそは締まります!!