114 - 用語集⑥「Water (Ob)Server」/⑦「石油は絶対になくならない
114(*113はこちら)
Chantrapas(シャントラパ/以下”C”): さて、用語集。去年やり残したメモという感じ。
Johnny Cash(ジョニー・キャッシュ/以下”JC”): うん。
C: まずは「ウォーター・オブザーバー」。
doubles studio用語集⑥「Water (Ob)Server」
JC: オブザーバーね。
C: 「水は監視役」という素敵な話。
JC: 人間を監視してる。
C: うん。
JC: 水は言ってみたら知的生命体。
C: うん。
JC: 天蓋の外からやって来た唯一の存在、というビジョンだよね。うん、めちゃくちゃ面白いと思う。
C: 循環してる?
JC: してるんだろうな。子供の頃、普通に考えておかしいと思ったもんね。汚くなっていきます、なってます……それって、汚くなり続ける「循環」と考えれば、もうとっくに水なんて使えない物になってるはずなんだよね。まあまあ結構美しい姿を保ってますよ。
C: うん。
JC: 地球のこの循環「だけ」とは到底思えないよね。上から入ってきて、下から抜けてる。例えばそういう話も全然良いと思う。良いというか、理に適ってる。全てが全てじゃなくて、循環してる部分もある、という話ね。
C: うん。
JC: どっちか、ということはないでしょう。新旧もあると思う。そこまで単純に考えるのも……例えば、海水が実は山の地下水脈を上って、雨水とか川とかと一緒に流れていく。所謂火山みたいな仕組みだよね。そいういうので流れてきてるんだ、それで循環してるんだ、というのも一部だろうと思う。全てではない。それも、ある。
C: うん。
JC: 「それもある」という認識も大事だよね。たまに普通にその辺を歩いていて、小さい川でも海の匂いがする時あるよ。
C: あるね。
JC: あれは多分潮の満ち引きで、大潮の時とか普通に上がって来るんだと思う。高い所でもね。その可能性も充分ある。ぶわっとなった時に貝塚とかが出来てもおかしくない。それくらいの循環は平気で起こってる。水そのものの話から飛んじゃったけど。
C: いいですよ。循環してる部分と、交換してる部分がある。
JC: そうそう。
C: 交換している部分は失っていく?
JC: 失ってるとは言えないんじゃない? ここにいる以上「得てる」としか言えない。「受けてる」でもいいけど。
C: 忘れていくでしょう?
JC: うん。
C: わたしの中では「忘れていく」事が水の循環とダブルイメージになってる。
JC: うんうん。
C: 忘れるってことは、自分の中の水が入れ替わってる。
JC: 水で流す、ってやつね。
C: さっぱり覚えてない事だってある。
JC: ふふふ。
C: だけど、いつまでも覚えてる事あるよね。些細な事でも。
JC: うん。
C: だから、どういうバランスかは分からないけど、循環も交換も「ある」ということを、もっと広げて地球単位で見てみたら……。不思議なほど忘れ去られる出来事というのが、メディア的な事もあるけどね、そういうのも超えて忘れ去られていく……「歴史」だよね。
JC: うんうん。
C: 歴史に残るものと歴史から消えていくもの。
JC: なるほどね。
C: そういうのと同じ構造なんじゃないかな、と想像してみたりするんだけど。
JC: うん。
C: そういう意味でウォーターはオブザーバー。人類の歴史を水は見てるよ、というね。
JC: 見てる。見られてる。その……「水を大切にしよう」とか、ざっくりだけど、下手するとこれもインチキ環境問題に簡単に入り込んでしまうネタの一つだから。
C: うん。
JC: そこでもっと重要なのが、水はもっとハイレベルであるという認識だよね。
C: うん。
JC: 本来はそこが基礎。水質汚染とか、水が枯渇してるとか、その時点でもうインチキだと認識しないと気付かない事が山盛りある。資源にしろ食糧にしろ同じ手法でやってくる。水だって一時やってきたわけでしょう? 水は無理ですよ。資源も恐らく無理。手前味噌は出来ても、嘘をつき切れるほどそこまで科学は進歩してない。
C: ふん。
JC: 水はどこから来て、どこへ行くのか……それこそ地球が丸いのか平たいのかと同じくらい面白い話で。
C: うん。
JC: それを利用する世界を見抜く目というのが重要だと思う。いずれみんなで水の話出来ればいいなぁ。はははは。
C: その時は来る?
JC: 来ないとね……。
C: このまま次へ。ほとんど繋がってる話なんだけど。
JC: うん。
doubles studio用語集⑦「海水からの電気/石油は絶対になくならない(金も)」
C: 「海水からの電気/石油は絶対になくならない」。
JC: めっちゃ繋がってる。ははは。
C: カッコ金も。
JC: そうね。金は地球の血液だ、という。
C: ほぉん。
JC: だから無くなるわけない、というのを読んだ事があるね。だからずっと金脈は流れ続けている。まあ……ゴールドって無くならないんだろうね。
C: 生まれ続けてる?
JC: だろうなぁ。
C: 何かが金に変わってる? 環境中で?
JC: うん……砂金だって不思議じゃない? 溶けだして、流れ出て、とか言ったって、循環の感覚で言えば表出しているだけであって。もっと中には普通にあるのかもしれないな。石油とかもそうなんだろうな。
C: 急な場所から急に出てくる。
JC: 産出国というのは政治上決められているけど、掘るトコ掘ればどこででも出るんだろうな。水なり資源なりをコントロールするために色んな理由をつけているだけで、実際は枯渇とかは無いんだろうな……無いんだろうな! はははは!
C: ははは。
JC: まあ石油という液体だった物が、今こう世界の中心になってる「天然ガス」という言葉になったのは面白いなと思う。
C: おぉ。
JC: 気化してる。エネルギーがね? それだけでも結構なすり替えなんだよ。いつの間にガスの話になってるの。エネルギーが「気化するモノ」として元々ある……それを延長線上に繋げて考えていくと、大気・エーテルにもエネルギーがあるよ、という事に近づくのは近づく。
C: うん。
JC: 蓋の位置が変わっていってる。どこをリミットにするか。近づけば近づく程、認識が薄いと凄い隔たりを感じる。先がちゃんと見えてればパンパンに膨らんでいっている情報のコントロールが見えるんだけど、手前にいるとそれがコントロールであるという事に一切気付かずに、言葉とか感覚とか理念の中でジャッジするから、近いものほど見えない。
C: うぅん。
JC: 凄く重要な事。石油とか石炭というのは今のみんなの生活には馴染まないわけだよ。離れていても充電出来る時代が来て、ワイヤレスで情報が入って来る……そうしたら、エネルギーで何が使われているかと言ったら、気化しているエネルギーがまだ一番「近い」わけだよ。
C: うん。
JC: だから天然ガスに切り替わる。情報というのはね。そういうのはささやかだけど人の価値観を変えて行く根本的な事。重たくてドロドロとした臭いイメージじゃなくて、放出して飛んで来そうなモノがパイプを通って各国に配られているイメージの方が、今の人にはリアルになる。
C: そうね。大切な話になりました。
JC: 結構重要な事。
(つづく)
2023年3月8日 doubles studioにて録音
ダブルス・ストゥディオ
Johnny Cash (thinker/artist) & Chantrapas (designer/curator)
#doubles_studio_talkでトーク部分を一覧表示できます。
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