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90 - 「作られた世界」
バスキア
ジミヘン
カート・コベイン
殺せるもんなら二度殺せ
(”Die Young”)
90(*89はこちら)
Chantrapas(シャントラパ/以下”C”): UFOの話は各所で加速してるよね。
Johnny Cash(ジョニー・キャッシュ/以下”JC”): ずっとそうだった人が現実に引っ張られてきてるのかな。向き合わなきゃいけなくなっちゃった。
C: ふん。
JC: 本来……ぶっ飛んでる領域に意識があって、ある種「特殊性」みたいなのがそれぞれの知識の拡大を促してた。それは一つの奇想天外な着眼点みたいなものであって、自分しか持ってなかったものから引っ張り出しているわけだけど、そこと現実の接点が急に加速的に増えていったから……。
C: うん。
JC: 「私はこうだよ」というのを出していっても良くなったとも言えるし、出さないと駄目になってきたとも言える。本来は内緒でよかった。
C: 内緒?
JC: 本来はね。
C: まあそうか。
JC: チャクラでさえみんなぼんやりしていたんだから。そういうモノ……今まで「第三世界」みたいに扱われていたものが、必然性の領域に自然と入って来ている気はするけど。
C: うん。
JC: そこに辿り着くためには……結局は「現実との接点」というのが重要だからね。今何に注目すべきかとかは人それぞれだけど、いきなりそこ「だけ」になると……よくあるただのスピみたいになっちゃう。
C: そうね。
JC: あれはやっぱり面白くない。文章としても、世界観としても。チープなんだね。
C: デザインとしても。
JC: そう。
C: そういうので欲しいと思う本一冊もないからね。
JC: 表紙でね。ふふふ。陰謀論丸出しの本は絶対に買わないとか、それも同じ事だよね。言ってる事は一緒なんだろうけど……はははは。
C: ちょっと似てる話。「人間=木、指紋=年輪」。
メモ:人間=木、指紋=年輪
JC: うん。
C: シンプルなところで、ふと思ってみたり。
JC: NHKの超進化論の動画(『植物たちには「おしゃべり」をする能力が!?』)とかね。わかってた事でしょう? わかってた事を科学が追いかけて行くから……科学は絶対に先行しないんだ、という事だよ。
C: ファンタジー的な想像力だけというわけではない、というのは面白いよね。ジリジリとリセットの形が示されている。次のメモは……「ハンターが狩られ、バンクマンが破産する」。
メモ:ハンターが狩られ、バンクマンが破産する
C: この出来過ぎた話どうなのよ。
JC: そうね。アメリカの現状だと思うよ。
C: シナリオでそんなの書いたらはねられそうなくらいの名前。いいの? あ、それくらいの方がいいのか。
JC: それっくらい。
C: ちゃんとイメージさせるからいいのか。
JC: アメリカ独特の……「喜劇性」というか。
C: うん。
JC: 本当に物事の進め方が大衆的だなぁと思う。せめぎ合ってても、表現がそれしか思い付かない人達なんだろうね。日本人にはまったく理解出来ない。日本人で良かったとすら……ははは!
C: 次はファッションの話題。
JC: 服?
メモ:ラブロフのバスキアTシャツ、イヴァンカのドレス
C: 最近は、BTSユンギのフラットアースTシャツでしょう?
JC: おん。
C: で、ラブロフのバスキアTシャツとアップルウォッチ。
![](https://assets.st-note.com/img/1670075210650-5bttNk4vJz.jpg?width=1200)
JC: あれ面白かった。アップルウォッチは意外。
C: でで、最新はイヴァンカのドレスですね。『泥棒成金』(ヒッチコック、1955年)のグレース・ケリーをサンプリングしてたみたい。それってダイアナもやってるって。
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![](https://assets.st-note.com/img/1670074179206-njSduiRver.jpg?width=1200)
JC: あぁ。だから……芸能人は死んでない。
C: 史実的にはどっちも車で追突したということになってるね。
JC: うん。暗号的には面白いよね。Tシャツが……バスキアであるという事に何か意味があるとすると、「バスキアも生きてるんじゃない?」って。
C: ははは! そこね!
JC: バスキア死んでないかも的な……。
C: まさかまさかのグッドニュースじゃないのよ。
JC: グッドニュース。すぐそう思った。ジョン・レノン的な、ケネディ、プレスリー的なそういう繋がり? って。一連の流れの中でわざわざバスキアを着てる。
C: うぅん……面白い。
JC: バスキアは不思議なところがあるでしょう。混血で、時代の寵児であり、あまりにも若く死んで……アメリカが作り出しそうなイマジネーションの象徴。
C: カート・コバーン的な。
JC: そうそう。カート的だよね。「じゃあカート・コバーンも生きてるの?」となってくる。
C: なってくる。
JC: ジミヘンだって生きてんじゃね?
C: うん。
JC: 「じゃあ表舞台って何?」となるよ。ホログラムではない「作られた世界」がある。
C: うん。
JC: 実際いっぱいあるんだろうね。まあ……バスキアの影響力は凄いよ。
C: 縛ってると言えば縛ってるね。
JC: 丸出しの人いっぱいいる。パッと影響受けた時は解放されるんだけど、あまりにも好きだと縛られていくからね。
C: そもそも何でTシャツ見たかというと、あれスペイン語のツイートだったのかな? 翻訳すると<最新のiPhone、アップルウォッチ、バスキアのTシャツ……めっちゃ西側!>みたいな感じだったはず。
JC: うぅん、そういう事ではない。
C: それじゃないのは確か。
JC: どの結論に達したいんだろう?
C: ツッコミだよ。「めっちゃ西側やん!」って。つまんない。そういうのが「面白い」と思ってるのは日本だけじゃないみたい。それが「鋭い」と思ってるのは。
JC: 鋭いと、それこそがよく世界が見えてると思ってると……思ってる事自体が、もう、かなりヤバいよ。そのヤバさね。
C: うん。
JC: 日本人はまさにそれの集合体になりつつあるけど。褒めたりディスったり。ははは。
C: 次の話題に合ってる。次は「言葉の問題」。
JC: うん。
メモ:言葉の問題①
(つづく)
2022年11月25日 doubles studioにて録音
ダブルス・ストゥディオ
Johnny Cash (thinker/artist) & Chantrapas (designer/curator)
#doubles_studio_talk でトーク部分を一覧表示できます。