64 - Back to basic!
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(久しぶりの再開。挨拶と近況報告を終えて)
Chantrapas(シャントラパ/以下”C”): いつもの感じになってきたね。そろそろ録る?
Johnny Cash(ジョニー・キャッシュ/以下”JC”): そうね。
C: ではここから。どうぞ。
JC: 一旦その……地域性とか家族とか元々あったもの、自然にあった共同体意識みたいなのをすごく個別化していって、個人主義にしていってと。で、それぞれは乖離してるのに、コロナが来てバッ! て急に全体主義にすると、孤立したままの全体主義が生まれるのね。
C: すごいことだね。
JC: これがすごいんですよ……。
C: 漫画喫茶みたいな。ああいう構造の建物のような世界になった。
JC: そうね。そうそうそう。インターネットもそうでしょう。個人個人で情報を好き好きに得て、でも「実はグーグルで情報を統制してました」とか言われても……じゃあ「そこ」って何? と。すごいおぼろげな何の解釈も出来ないゾーンが出来ただけであって……そこって全然プラットフォームとは言えないよね。
C: うん。
JC: そういうのが社会的に表面化してきてる。ね? 情報過多に耐えられる脳の処理が出来る人は、それこそ楽しんででも出来るかもしれないけど……出来なかったらシャットアウトしかないからね。
C: むう……。そう、安全無事を願って、これあげる。
JC: なんだこれ。あれ、お守り。ははははは!
C: 「エイリアンDJお守り」。
JC: すごいね。かっこいい。中が気になる、LSDとか……。
C: ははははは。
JC: 意外と近道。瞑想も面白いよね。
C: 最近忙しいだろうから、誘っていいのかも分からないし。とりあえず応援でお守りを。Dave Frommさんのグッズ。(※The Dave Fromm Show|interfm)アリ(・モリズミ)さんとデイブさん面白いよ。
JC: あのお二人ね。うん、色々やることがね。
C: この間にゲスト回を。夢ちゃんが再登場してくたのと、あと青ばらさんの連載も始まったよ。
JC: 懸命にやってる間に!
C: 青ばらさんはYouTubeの過去配信の文字起こしなんだけどね。熱心に見てたのをね、ちゃんと振り返ってみようかと思って。いつも「次次次」すぎて、
JC: うん。
C: 赤レンガの事話してる回とかあらためて聞いてみたら、「あぁ赤煉瓦に興味持ってた!」と思うくらいポーンと忘れてた。
JC: あぁ~。そうなんじゃない。
C: 良かった。今なお新鮮。ちゃんと残しておかないといけない話題まで放ってたよ。それで依頼したら「私のでよければどれでも自由に!」って快諾してくれた。
JC: 赤レンガ……ね。どっかの白壁が剥がれたとか言って。
C: あぁ。「陰謀論者が今度は江戸時代なかったって言い出した」みたいなの書いてる人いた。
JC: あぁ……。
C: あーあと思って。白けるから目に入れるなと思うんだけど。どっかで見ちゃった。
JC: 白けるよねぁ……そこはいいじゃん、と思うけど。もうちょっと各自で色んな想像をしてみないとね。江戸時代ないって、面白いっちゃ面白いんだよ。それでいいんじゃない? そういうのもあるな、なるほどねって。
C: 考えてみると面白いことだよね。「結局どこから来たんだろう?」って。われらはね。
JC: そこだよね。結局第一次大戦後の、大正とか……残ってる日本の写真を見ると不自然な所がいっぱいあるっていうだけでも面白いよ。今のみんなが知ってる「江戸時代」みたいな建物が残ってるけど、後ろにタルタリアみたいなのがドーン! と建ってて、「連れて来られた」みたいな人達が街中に溢れてる。今の「習ってきた歴史」からすればどう考えても不自然だろうっていうね。
C: ね。よくある話だけど、例えば北海道は昔大陸と繋がってて、アイヌと言われる人達はロシア系だとか。本当かは知らないよ?
JC: うん。
C: いくらあったっていいじゃん。それをすぐ「陰謀論者がまたなんか言い始めた」って……。白けるなぁ。本当に白ける人達。
JC: 陰謀論と言えばなんとかなっちゃう。
C: 映画でもいいよ。『スパイ・ソルゲ』(篠田正浩監督、2003年)とか。CGで当時の上海の街並みを再現してるよね。普通に旅行雑誌……『TRANSIT』とか開いても載ってる、それこそタルタリアの。
JC: うん。
C: たまねぎ屋根のでっかい建物が写った白黒写真にある風景がカラーで再現されてる。あれよく出来てるよ。
JC: うん。
C: 一個そういうの見るだけでもね。全然もっと高度な文明が……。
JC: と思うけどね。結構な衝撃だと思う。
C: 「へぇ、でっかいな」だけでも文明の違いが分かる。いちいち面白い方が楽しいだろうに……もうそういうのは面倒で嫌なのかもね。
JC: そりゃあこれだけ世の中がバタバタしてる時にそんなこと言われても面倒くさいという気持ちもわかるよ。ははは。
C: だからこそ今入れていかないといけなくない?
JC: そうそうそう。
C: ゴミ掃除が進んで行ってるんでしょう?
JC: そうなってたらいいんだけどね。
C: 表面上はさ。元首相がいることで抑えられてた人達がさ、
JC: うん。
C: 一人また一人と司法の場に出て来てる。
JC: 行かなきゃいけなくなったからね。
C: 例えるなら……赤字の年に隠してた赤字を出すでしょう。企業は。
JC: あぁ。
C: 普段出せないのをね。赤字のインフレ、不祥事のインフレ……で結果全部「普通」みたいな。
JC: あぁあぁ。
C: 陰謀論もインフレでいいよ。ははは。いちいち突っ込む必要もいちいち白ける必要も全然ない。
JC: うんうん。
C: 本当に残念だな、そういう人達は……。まあ残念と言うと期待してるみたいだから、別に残念ではないけど。そういう常識サイドからの情報過多に対して白けてしまう気持ちと闘ってるというのはある。
JC: わかる気する。なんか白けさせるよね。
C: そういう意味でちょっと見直してみようかなというのが赤レンガだったりね。
JC: バック・トゥ・タルタリア。
C: ベーシックだね。ふふふ。
(つづく)
2022年7月28日 doubles studioにて録音
ダブルス・ストゥディオ
Johnny Cash (thinker/artist) & Chantrapas (designer/curator)
#doubles_studio_talk でトーク部分を一覧で表示出来ます。
ゲスト回はマガジン一覧から。
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