58 - そこそこぶっとび回

「こまるなあ」チャーリイはいった。「気のいいお爺さんだけど、こうやたらに寝こまれたんじゃ、ジュディスと結婚できなくなっちまう」彼がキング氏をベンチに横たえ、カラーをゆるめ、腕を上下させているうちに、人工呼吸がはじまった。
「ここはどこじゃ？」ぽっかり目をあけたキング氏がきく。
（『クレイジー二人旅』）

58（＊57はこちら）

Johnny Cash（ジョニー・キャッシュ／以下”JC”）: すごい。準備。

Chantrapas（シャントラパ／以下”C”）: 今日は「バンドメンバー募集」みたいな、ちぎれるメモ。ははは。クジにしてもいいし見て選んでもいいし。どうしましょ？

JC: そうね……「投入堂」。

C: これからいきますか。

メモ：投入堂

JC: マッドフラッド系では当たり前になってきてる。作れないじゃんこれ、ってやつだよね。石作り、タルタリアとかじゃないもので。5、6年前かな、建築をやってる人が「あれ無理だね」って。神が投げ入れたとしか思えない、ということだったかな。それを妙に覚えていた。

C: 窪みに投げ入れたみたいに建物がある。ヨーロッパにもある。こっちは周りが溶けて浸食してきているような。 

オストログ修道院｜Instagram @balkanstreets_

JC: そうそう。あれは掘ってて、中にあり得ない建築物がある感じ。