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HELP BARISTA =着想とリリースまで=
こんにちは。
押し出されるようにして始めた HELP BARISTA というサービスですが、
どんな商品やサービスでも、出しただけではダメで、そこからしっかり面倒をみていくことが大切なのだとおもいます。
という自戒を込めて
依頼を検討される方や、今後、同じようなサービスを始めることを検討されている方に向けて、今日は私個人がこのようなサービスをスタートさせることになった経緯と、前段階の経験、考えてきたことなどを書きます。
少し長いですが、良ければご覧ください☺︎
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私にとってコーヒーの仕事は、もともと自店の開業を目的にスタートした仕事です。
「ここまでできるようになったら辞めよう」と決めていたラインも明確にありました。
ひとりで開業して営業していくつもりだったので、
常に【ひとりになったとき】の想定で仕事をしていました。
メインで入っていた時間帯がワンオペレーションだったので都合も良く、オープンから2番手のスタッフが来るまではどんなに忙しくてもひとり、という状況でした。
混むときは並んでしまうし、朝は急いでいる方が多いため、どうやって速く美味しく出すか、来てよかった、寄ってよかったと思ってもらえるか、1年目はそのことばかり考えていたので、
「できるようになったら辞めようライン」にはわりとすぐに到達しました。
そしてそこから、違う楽しさを発見していくことになり、結果としてそのお店では3年以上働くことになりました。
その3年間も常に別の仕事と掛け持ちしていて、
コーヒーショップ と何か、という2足の草鞋スタイルで働き続けていました。
朝はバリスタの仕事、午後から夕方は調理の仕事、という期間が1番長かったです。
「1人でコーヒーも朝食も出す」という店の開業を想定していたためそういったプランになりましたが、結果的には働くお店に恵まれ、期待した以上の技術や考えかたのブラッシュアップを得ることができました。
他には短期の契約でしたが、企業内カフェのコンサルティングのお仕事もいただくことができ、これはコーヒーショップ で仕事ぶりを見てもらっていた常連さんからのご紹介だったので嬉しかったです。
活動の場所をポンポン移動することに抵抗がないこと、むしろ職場が2つ以上あることの相乗効果に目を向けるようになったのには理由がいくつかあるので、また別に書きます。
HELP BARISTA は、私のオリジナルのアイディアではありません。
オーストラリアにある "NEED A BARISTA" というマッチングサイトに着想を得たものです。
これはしっかりとした組織で、“NEED A BARISTA" 側が設けた基準をクリアしたバリスタが多数登録しています。
日本とは文化も需要も違いますから同じようにはできないにしろ、困りごとは同じ、その本質にはそこまで違いはないと考えていました。
そして
東京に来たばかりの頃よく利用していた【おてつだいネットワークス】というマッチングサイト。
これは特に業種に縛りはなく、2時間や3時間からのスポット勤務ができます。
軽作業や、飲食店、コンビニなどが多いですが
お店側はひとり採用ごとに3000円の手数料をおてつだいネットに支払い、時給や交通費などは別でワーカーに払います。
ここでもいろいろな仕事をしましたが、問題なくこなせれば9割は直接契約を持ちかけられます。お店側からすれば1回ごとに3000円上乗せして払うことになるのだから当然と言えば当然ですが、
たくさんの現場で仕事をするうちに、人は価値を知ってから払いたいのだな、と思うようになりました。
というのも、おてつだいネットワークスは、簡単に登録ができて働けてしまうため、採用側は採用した人の能力がよくわからないままに当日を迎えるということも多く、これは辛いだろうな、と思っていたんです。
できる人が来ても、そうできない人が来るとしても、
事前にわからない、という準備の出来なさにストレスを感じている場面を多くみてきました。ワーカーのアカウントページやレビューは見られるのですが、ここにも規定がないため情報の新鮮さや精度もまちまちでした。
だとしたら、どんな人で、どのくらいできるのか事前にわかるだけでも、現場のスタッフはだいぶ助けになるだろうな、と感じていました。
マッチングサイトのミスマッチを防ぐにはどうしたらいいのか、その頃から考えていました。
必要なときに、必要な人がほしい、というニーズを肌で感じていたのだと思います。
そこで、HELP BARISTA の依頼の際には、事前のメール問い合わせとオンライン面談を取り入れました。
要望があればスキルチェックにも応じますし、質問をいだだければ答えられる範囲のことは答えます。
精度の高いマッチングを成立させることが何よりお互いのためになります。
そしてここでお伝えしたいのは、質問をするということに気負いを感じて欲しくないなぁということです。
スキルチェックさせてください、って何だか失礼じゃないかな、と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はそう考えていません。
自分のお店やお客さんを大事にしていれば、スキルや人柄が気になるのは当然だからです。
でも、言いにくい心情も理解しているつもりですのであえてお伝えしました。
なかなか難しいですが、知りたいことを率直に訊くというのはおかしなことではなく、必要なことと捉えていますし
配慮とは、ききたいことを我慢することではなく
どう訊いたら相手が答えやすいのか、自分の知りたい情報が得られるのか、を考えることだと思っています。
私は、これよりもっと以前にも
現場を転々として仕事をしていた時期があり、どの現場でも変わらない大枠のニーズと、細かく知らないといけない現場ごとのニーズがあることは認識していました。
現場ごとのニーズは具体的には好みの部分も大きいので、1度きりの現場ならそこまで求められることはないのですが
【現場ごとのニーズは何かを探る】という行動が癖になると【初めての現場】に強くなりますし、これは個別対応ができるということにつながるので、お客さんにも応用できます。
この現場はこういう優先順位っぽいな、という予測をつけることができれば、必要なときに少しでも的を得た質問ができます。忙しい相手に手間をかけさせないことは大事なので、考えた質問をすること自体が相手を小さくたすけることになります。
相手がしてほしいことをする以上に、してほしくないことを確実にしない、という感じです。
特にまだよく知らない相手の場合は、できるアプローチが多くないので、大事にしています。
【相手の顔色をうかがう】というのはあまり良い言いかたではないかも知れませんが、観察していないとわからないようなことを(多くの場合は言葉にされていないことですが)すっと出してみると、予想が当たれば喜んでもらえるし、それ自体が相手の求めていたことではなかったとしても【こちらが相手をわかろうとしていること】が伝わるので関係は少しずつよくなることが多いです。
こういった話をひとにすると、
疲れないの?
と言われることもありますが、あまりそういうところで疲れは感じません。
むしろ楽しいかもしれないです。これは実際に役に立ててきた実感があるからだと思います。
そんなふうに考えて、働いてきました。
読んでいただきありがとうございます。
今回、COVID-19の影響を受けていろいろな既存のルールが変わるということに、悲観的にならずに対応できているのも、これまでのこういったたくさんの【ゲームチェンジ(ルールチェンジ)の経験】があるためかもしれません。
質問やお問い合わせはこちらに。
chieoikawa5@gmail.com
よろしくお願いいたします。
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