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ライナーノーツ - red rabbit,black cat/doubleeleven undercurrent

今回も過去のブログから引っ張ってきた記事を加筆修正してお届けです。
doubleeleven undercurrentの2008年制作のCD「red rabbit,black cat」です。


red rabbit,black cat

doubleeleven undercurrentの2枚目のCD。

crimson

前作bitter,sweet and bitterのままのイメージで聴くと「え?」となること間違いなしのデジタルロックに仕上がってます。

細かいシャッフルを基調としたドラムの上にスラップベースやノイズ、デジタルパーカッションとか。生音にはない打ち込みならではの音をたくさん使ってリズムを組みました。
さらにギターとピアノとシーケンスを追加して、結果、夏の真夜中、べとっとした感じを出してます。
曲の中に出てくるブレス(息継ぎ)はakariの歌を切り出して使ってます。

コーラスも多め。
akariのコーラスはもちろん、サビやAメロの追っかけでは自分も同じくらい歌って、その音を前に出しているのもあり、ハモリというよりツインボーカルみたくなってます。

歌詞は「決別」がテーマ。
いまはもう“どうでもよくなってしまった”相手に対して
「好きにして。この関係を終わりにするから。あなたがどう思おうと。」
という強烈なメッセージを投げているという(言われたくないですね)。
ある種の縛りを与えてきた相手からの解放を歌っているわけです。

アレンジにはだいぶ時間がかかりました。
歌パートだけでなく、全体的に鳴っている音のパート数も多かった分、非常に細かいところでの調整が大変でした。
特に歌はちょっとでも歌い出しが早いと一気にリズムがずれ、逆にジャストのタイミングで合わせてもかっちりしすぎてノリがなくなってしまうし。

当時、なかなかしんどかった1曲です。

サイコウノナツ

行くぜ!海水浴!!(イメージ)
というとても夏夏したdeucお得意のバンドロックスタイルの1曲です。

デモ作っている段階から曲の空気感が海!夏!青春!って感じでして、こりゃあ絶対いい感じになるわと仕上がりを楽しみにしていた曲です。

前作の「what is love??」をもう少しロックよりにした感じ。ギターも弾いててとても楽しかった。
シーケンスもうまい具合に音が変化していくんでそれも聴いててたのしいんじゃないかと。

詞は女の子視点で書いてます。
海に誘われて行くんだけど、その女子、実は「今日こそ決めちゃる(握りこぶし)」と固く決意しているという。
夏の魔力と言いましょうか海の魅力と言いましょうか。非日常の空気に流されて言うつもりのなかった想いをつい勢いで口にしてしまうことも、あるのかもしれません。

You are the one.

この曲は初のakariプロデュース。こんな曲歌ってみたいっていうリクエストがあって、そこをスタートにしてアイデアを練っていきました。

テーマは「ゆるし(許し・赦し)」です。
と言っても、そんな高尚なものではなく、何かつらいことがあってちょっと気持ちが下を向いてしまっても「そんな君自身でいいんだよ。」とありのままを丸ごと包んでくれる...そんなイメージで書いてみました。
言葉は多くないものの、その分、メッセージはやさしく深く突き刺さる感じです。

音について言うとややハウスっぽい感じです。ギターはない代わりに歌とコーラスが充実しています。akari本人もするっと飾らずに歌えていたと言うし。
それと僕のコーラスもものすごいがんばってます。ギター弾かないぶん、ここで存在感をアピール。通常パートでも2種のハモリ×3テイクの計6声も歌っています。


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