第3話 世界大会に出れない
翔太:「上位3チームはこのあと世界大会の説明あるんで残ってください」って言われて集まったら、「まずおめでとうございます。集まった人たちにはNDDLに出場してもらおうと思うんですけど、最初に残念なお知らせがあります。このままでは狂は出場できません」って
モエ:え〜〜〜〜!!
翔太:「え!なんで!優勝したじゃん!!」って噛み付いたら「落ち着いて。実は理由がありまして、ダブルダッチの世界大会に出場する条件として、今年から女の子がいないといけないっていう条件が加わりました」と。
モエ:まさかの事実…。
翔太:「もし狂がNDDLに出たかったら、女の子を連れてきてください」って言われて。
モエ:そんな急に!?
翔太:世界大会のルールが変わったことが、現場に通じてなかったみたいでね。
俊輝:まあまあ、1回目の大会ってそんなもんよね。それがあるから今回もこうやって話をできているわけだし。
翔太:俺らが勝っていなかったら、そんなトラブルなかっただろうね。そもそも当時強かった乱縄は絶対女の子入っていたし、乱縄しかこれまで勝っていなかったから、想定していなかったんだろうなあ。
モエ:想定外だったわけですね
翔太:しかも3人で優勝するのも史上初だったから「こんなことある!?」って感じだった。
モエ:女の子はどうやって出会ったんですか?
翔太:実は最初つくね(後の360°)のカオリだったの。俺らの身体能力についてくる女の子じゃないといけなかったから。
俊輝:でもチームメイトに止められちゃってね、断られちゃったね。
翔太:「動けるかどうかより、モチベーションだ」って結論に達したの。これまで散々メンバーチェンジしてきたからモチベーションの大切さはわかっていて。で、当時一緒によく練習していた高校生の「つくおに」ってチームのMAYU(現Mrs.DOUBLE DUTCH)が思い浮かんだ。
俊輝:女子高生ダブルダッチチームってあったんですよ。懐かしいね。
翔太:MAYUのダブルダッチへの熱意がすごくて。実力どうこうにしても、熱意だけでいったら一番すごかったんよ。MAYUが9月30日が誕生日だったから、その日に世界大会行こうって誘ってみたんだった。
俊輝:よく覚えてんねそのエピソード!恥ずかしすぎるわ(笑)
翔太:MAYUはもちろん「行きたいです!!」って言ってくれて、2ヶ月くらい一緒に練習してでたの。
(小さなMAYUさんが出ている世界大会)
俊輝:いや〜〜ほんとに頑張ってくれたよね。ダブルスも跳んで、早回しもして。
翔太:全然経歴も違うし、当時は身体能力にはついていけないわけだから、そんな中でもどうやったらパフォーマンスとして成り立つものにできるかっていうのに、すごく頭を働かせたなあ。
俊輝:いきなりこのメンバーにJKが入るってやばいでしょ
モエ:まさかあの女の子がMAYUさんだと思っていなかったですよ!!
翔太:MAYUはミーハーな気持ちじゃなくて本気で行きたいって思ってくれていたから、一緒にでれて本当によかったね。
俊輝:世界大会が決まってから乱縄に受け入れてもらえるようになって、実力もあがったよね。ZOEとも仲良くなったし。やびっちとTOMOKOとか。楽しかったな〜。
(第4話へ続く)
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