#2 ダブルダッチをやっててよかった
KEITA
1993年11月8日生まれ。日本体育大学ダブルダッチサークル「乱縄」出身。現在プロダブルダッチチームREGSTYLEにて活動中。チームとしてDOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにて、個人としてはDOUBLE DUTCH ONE’Sにて、2017・2018年を連覇しており、現在のダブルダッチシーンを牽引中。
(※2018年4月2日の記事です)
K⇒KEITA
I⇒イケポン
別に何をされたとか、何を言われたとかではないんですけど、勝手に影響を受けていた感じです。
K:ダッチを始めたきっかけを辿っていくとなるとやっぱ町田さんっすね。でも6~7年ダブルダッチをやっている中で、要所要所影響を受けてきた人はいっぱいいるんですよね。
I:一番最初に出てくるのは誰なんだろ?
K:最初に影響を受けたといえばTakumAさん(REGSTYLE) になるのかな。TakumAさんは2つ年上で乱縄の主将だったんです。おれが2年、TakumAさんが4年の時にめちゃくちゃ仲良くなって、毎日のようにTakumAさんの家に行っていましたね。別に何をされたとか、何を言われたとかではないんですけど、勝手に影響を受けていた感じです。町田さんとも基本的にずーっと一緒にいたんですけど。何かあれば怒ってくれたし、アドバイスもらったり、一緒に遊んだり。
I:怒られることもあったんだ。
K:怒られてましたね。派手に怒られたことはないっすけど。
I:そうなんだ。
K:あ、乱縄は関係ないんですけど、日体のスキー実習の時にホテルの壁壊して怒られたことはありましたね(笑)。部屋の壁にこんなデカイ穴空いちゃったんですよ。課外実習の夜って暇じゃないですか。他の部屋のやつらがゴーグルだけ付けて全裸でおれらの部屋に入ってきたんですよ。負けてらんねーって思って、一回外に出て全裸になって。ホテルの部屋って入り口の幅狭いじゃないですか?
体を突っ張らせて登ろうと思ったらドゥーーン!って穴あいちゃって(笑)。大爆笑だったんですけど、後々考えたらこれ隠せねえなって。色々はめ込んだりしてみたんですけどダメで、先生にゴリゴリ怒られましたね(笑)。なので日体大のスキー実習では、何年か前にホテルの壁を壊した不届き者がいるってことが語り継がれてるらしいです(笑)。歴史に名を刻めたかな。
I:派手に怒られた?
K:うーんちょい怒られっすね(笑)。
I:それ、あっちは派手に怒ってるつもりだけど、KEITAは気づいてないだけでは(笑)。
K:ですかね。だったらおれ相当アホっすね(笑)。
I:学生の時にずっと一緒にいてくれた先輩には影響受けるよねやっぱり。
K:そうっすね。TakumAさん、町田さんが筆頭で。おれ一緒にいる人が先輩っていう記憶しかなくて、後輩と一緒にいる時間がなかったですね。先輩たちにはだいぶ世話になりました。卒業してからですけど、KO-JIさん(YUTTY KINGDOM.) にもかなり影響受けてるし。
そこから抜け出したら確実に上手くなってるんで。学生もそれに気づけばもっと上手くなる
I:卒業してから一緒にいる人はかなり変わってきた?深井さん(Who is Respected? TMY) の名前が挙がってくるのかな、と思ってたよ。
K:深井さんはもっと後ですね。昨シーズン、ワンズ(DOUBLE DUTCH ONE’S)でいきなりポンポンって勝ち上がっていけたんですけど、その半年くらい前から深井さん・SHIGEさん(Who is Respected?)と一緒に練習するようになりました。そっからフリーロープに対する感覚もどんどん変わってきて、勝てるようになりましたね。
I:どんなふうに感覚が変わってきたの?
K:それが、わかんないんすよね。あんまり細かいことはおれもよくわかってないっす。一緒に練習しはじめてから、感覚的にイケるなって思えました。ソロバトルやフリースタイルに関しては、二人の影響はかなり大きいですね。やっぱあの二人はそこに関して抜けた存在です。それを間近で見ながら練習してたんで、上手くなる一番の近道を勝手に歩いてたなって思います。
I:上手い人の近くにいることが一番の近道。
K:一番いいっすね。上手い人の前だと、自分最初は何もできないんですけどね。ビビっちゃって。
I:それもすごい意外。
K:全然何もできないです。でもそこから抜け出したら確実に上手くなってるんで。学生もそれに気づけばもっと上手くなるのになーって。
I:KEITAの場合は、そういう人が近くにいる環境だったのはすごく大きいよね。
K:まあ関西には関西に上手いやつがいるし、日体では深井さん、KO-YAさん(REGSTYLE)、DAICHIさん(YUTTY KINGDOM.)、おれも練習してるし、一緒に練習させてくださいって1~2年生の頃から言ってりゃ確実に上手くなりますからね。
I:そんな子はあまりいないんだ?
K:いないっすね。ちょこちょこたまーにいますけど。
I:まあそこに踏み込むのは怖いよね(笑)。
K:でもそこに一歩踏み込んできたやつは絶対に上手くなりますね。
こういう形でまた出会えたからストリートカルチャーっておもしろいなって
I:うんうん。僕にとってはHKRさん(alttype)がそういう先輩だったな。
K:あーそうですよね。おれですらHKRさんに影響受けてたくらいですし。
I:HKRさん最初むっちゃ怖かったんだよな。大学1年生の時、人生初のレッツプレイ(LET’S PLAY DOUBLE DUTCH)に行ったら、ドレッドヘアーの怖い人がいるんだよね。その日同じグループだったけどずっと避けてたね(笑)。高校の時からブレイキンをかじっててそれっぽい動きができたから、たまたま声をかけてもらえたんだけど。
K:あ、そうなんですね。習ってたんですか?
I:いや、一人で。「少年チャンプル」を録画して、畳でひたすらウィンドミル練習してたね。
K:やば(笑)。おれ高校の時の一番仲良かったナオヤってやつと、アクロバットとかを遊びでやってたんですよ。
その流れで、たまたまブレイクダンスやる?っていう話になって、B-BOY Katsu1のレッスンに一時期通ってたこともあるんですよね。
でもその時は全然ブレイキンにはハマらなくて。多分イメージしてたのがパワームーブじゃないですか。けどパワームーブなんてすぐできないんで、飽きちゃって。おれすげー飽きっぽいんです。基本なんでもすぐ飽きちゃうんですよね。長続きしない。で、ダッチやり始めたらまたカツさん(B-BOY Katsu1)と出会う。あっちはその時のことは覚えてなかったですけど。こういう形でまた出会えたからストリートカルチャーっておもしろいなって思いました。
I:僕も当時、Cool Crew Jr.を見て「自分もまわりたい!」って思ってたな。同年代にこんなすごいやつがいるのか、って。早く家帰ってウインドミルしたかったもんね。あの時テレビで見てた人たちと近いカルチャーにいれるのは感慨深いね。
K:そうですね。ダッチやっててよかったです。
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