あの虹を架けたのは【NiziUリアル縄跳びダンスプロジェクト 後日譚】
皆さんはご存知だろうか?
「NiziU」という話題のアイドルグループを。
そしてそのNiziUを応援したいがためにダブルダッチシーンから、一つのムーブメントを起こした団体をご存知だろうか?
―――――その名も、ダブルダッチマン。
そう、私たちのことである。
…という語り口から始めたはいいものの、どこかで限界がきそうなので、普通に書きます。
こんにちわ、こんばんわ、巡です。
NiziU×ダブルダッチ企画「リアル縄跳びダンス」が、無事成功に終わり、多くの人から良い反応をいただきました。本当にありがとうございました。
ご協力いただいた全ての皆さまには、感謝しきれません…
実際に企画をやってみて、最も強く感じたこと。
それは、
ダブルダッチと世の中の接点はまだまだ作れる!
ダブルダッチはもっと多くの人たちに楽しんでもらえる!
ということ。
であれば、この企画の一部始終や得られた視点を、ダブルダッチャーに伝えない訳にはいかない… と思い、リアル縄跳びダンスプロジェクトが生まれてから世に放たれるまでの5日間の過程をお届けすることにしました。
頭の中で映像化しながら、読んでいただけると幸いです。苦悩と至福を行き来しながらも、“虹”がかかるまでの5日間のストーリーです。
6/26 ”雨”の予感
6月26日。自分にとっては待ちに待った日。
お察しのとおり、日韓合同オーディション番組「Niziプロジェクト」の最終結果の発表だったのだ。
ワクワクしながら朝リビングへ向かい、いつも通り情報番組「スッキリ」をつける。
そこに映し出されたのは、努力の結果、見事アイドルとなった輝かしい人々の姿。そして、新しいアイドルグループ名は「NiziU」。
そこに込められた思いに感心しながら、うらやましくかつ微笑ましくみていると、なんと新曲のダンスをレッスンしてくれるという。
期待に胸を膨らませレッスンをみていた次の瞬間、世界的プロデューサー「パク・ジニョン」が口にしたのは、「縄跳びダンス」という言葉―――。
な、縄跳び?!
▲NizuU新曲『Make you happy』内には、縄跳びをモチーフにしたダンスの演出がある
まさか大好きなオーディション番組の中で、自分が大好きなダブルダッチの根幹ともいえる縄跳びという言葉を聞くとは思わず、驚きとともに、その瞬間、4つのことが一気に頭をよぎった。
■NiziUも縄跳びも好きな者として、何かNiziUを応援する取り組みにできないか。
■SNSを見ていると、NiziU好きのダブルダッチャーはものすごく多そう。みんなに楽しんでもらえる機会を提供出来そうだ。
■たくさんのNiziU好きのダブルダッチャーがその思いを表現することによる熱量は、NiziUファンの心も掴み、さらなるダブルダッチへの応援をいただけそう。
■6月30日にリリースされる、NizuUデビュー曲『Make you happy』の公開に合わせて、ダブルダッチでなかなか真似できない本当の縄跳びダンスを作ったら、世の中しいてはメディアに対しても惹きがありそう。
要するに、
一つのパフォーマンス映像を通して、ダブルダッチャーもNiziU好きも、それ以外の人たちも"happy"にできるのでは??
と。これがまさに「リアル縄跳びダンスプロジェクト」の誕生だった。
そこから数分後、ダブルダッチマンのLINEグループに手を伸ばし「やらないか!?」と相談。
すると、心優しいダブルダッチマンメンバーもプロジェクトに共感し、物凄い勢いで実現するための様々なアイデアが行きかった。
それと共に、自分の手もスピードがあがっていった。30分程度で全体企画イメージや進め方が決定。本業は? もちろんそっちのけである。
▲本業そっちのけで巡が制作した資料。誤字・脱字も多いが、それだけこの企画はスピード感をもって進行された
この段階で、企画リリースの目標となる日程が決まる。6月30日。新曲『Make you happy』がリリースされる日である。ここで、この企画を世に出したい――。
タイムリミットは、3日。
数時間後にはSNSを通して協力依頼をリリースし、いよいよ口火が切られた。
6/27 雨上がりまで
かつてないスピード感をもって進んだ企画。そのまま日付を超え、27日土曜日の深夜となる。
参加者の募集には非常に多くの反応をいただき、この時点で十分な人数が集まっていた。”協力者を募る”という第一関門をクリアし安心をしていたのだが、それでも見切り発車でスタートしたこの企画、まだまだ解決しなければならない課題は山積だった。
■どのように縄跳びダンスをダブルダッチパフォーマンスとして昇華するか
■そもそもリモート撮影映像を組み合わせる前提なため、映像演出を先に考えないといけない
という、根本的な2点さえも解決できていなかった。
…土日で撮影を各個人にしてもらうことを考えると、全国のメンバー50人超に理解してもらうためのデモ動画が、土曜日午前中――あと数時間後には必要である。
作らねば。そこから『Make you happy』のダンス映像と、あらゆるリモート映像作品、ダブルダッチのパフォーマンス動画を行ったり来たりする。
様々な映像を見る中で、改めて目的やそもそもの狙いに立ち返り、”見ている人が応援したくなるほど、演者自体がhappyなパフォーマンス”というコンセプトを定めてから、具体的に映像演出とパフォーマンスの動きをワード内にまとめていき、全員へ共有。
起きてからは早かった。午前中にデモ動画撮影。動画とともに改めて説明用の資料を共有し、各チームへ撮影を依頼。
▲何があっても本家へのリスペクトは欠かせない(中央:巡)
コロナの影響で、ダブルダッチの中でいろんな人とコミュニケーションをとることが、減っていたからか、撮影自体も心なしかとても楽しかった。
▲撮影指導にも熱が入る
そして、送られてくるダブルダッチ現役組の映像をみて、その技術力や表現力に感動した。たくさんの知恵とスキルを、本当にありがとうございました。
▲リスペクトを込めてアレンジするチームも
そんなこんなで、企画は大成功を収め… と言うにはまだ早い。
続々と映像が集まる中で、もう一つ立ちはだかるのはそう、「映像編集」という壁である。
(最悪のところ、ダブルダッチマンメンバーでやってしまおうとか思っていたのは内緒だが…)何せ集まってくる映像のクオリティが想像以上に高いため、これはちゃんと編集しないともったいない!と判断。
だが、それは「すぐに企画趣旨を理解してもらい、集めた数々の動画をたった数時間でうまくまとめ上げてもらう」という、非常に不躾なお願いをすることに他ならない。
そんな無茶が可能なのか。若干の諦めムードの中、そんな我々の無茶を聞いてくださる方が現れた。ZEOさんという方だ。
ダブルダッチチーム「KINILA」としてプロジェクト参加もしてくれていたこともあり、即座に連絡をとり協力を依頼。
説明時間はものの20分程度。たったそれだけで企画意図と演出イメージを把握していただいたのは、ZEOさんの理解力とスキルと優しさのおかげであった。
集まった映像の数々をZEOさんへ共有しきった後、5時間もない中での編集バトルがスタートする。かなり短い時間の中、進捗報告としてZEOさんから送られてきた映像をチェックする。見切り発車で駆け抜けた数日間の疲労が、かつてないhappyに昇華された。とにかく、めっちゃ良かったのである。
胸の高鳴りと、何としてでも世に広めなければいけないという使命感―。高揚感のせいで浅い眠りすらもままならない編集部一同は、送られてくる映像でさらに期待で胸が高まった。
6/30 虹の架け橋
ついに6月30日。新曲『Make you happy』の配信日を迎える。
どのように投稿するかなどをメンバー全員の知見をもとに、様々検証。
地道な議論がLINEで数時間以上繰り広げられており(どんな議論をしていたかは後述にて)、ついに完成した動画をリリース。
達成感に浸るのも束の間、初速の反応は比較的良かったものの、大きな動きは見えない。特にダブルダッチャー以外の反応が弱かったのだ。
ダブルダッチャーに楽しんでもらえていること自体はとても嬉しかったし、メディアに取り上げてもらえたことは期待以上の結果であった。しかし、本心を言えばもっと反応されると思っていた。
あれ失敗かな… と、いろいろ悪い考えが頭を通り過ぎるも、誰かの目に止まって欲しいと祈りながら、拡散協力の依頼をするなどで地道に広めていった。
そのまま夕方になり、もうこれ以上は厳しいと思っていた。
しかしそこで、編集部リーダー・もえさんの一言である。
「ちょっと悔しいんで、自分投稿してみますね!」
なんと数分後、その投稿に火がつき、見たことないスピードでいいねとRT、再生回数が高まっていった。結果的には700RT強、2000いいね、すべての媒体の総再生回数はなんと10万回以上になった。
数字ももちろんだが、この投稿には世界各国のNiziUファンから、とても嬉しい声が届いた。単なる数字だけではなく、ダブルダッチャー、NiziUファン、あらゆる人をhappyにするムーブメントになったのだ。
最後に
この期間、何度『Make you happy』を聴いたか分からない。メンバーの1人は聴きすぎて夢にまで登場したという。しかし最後には文字通り、happyな虹が掛かった。
改めてこの企画にご協力頂いたすべての方々へ、そしてダブルダッチャーを1つにまとめるきっかけをくれたNizuUへ、感謝の気持ちを伝えたい。
ダブルダッチLOVERとして、普段とは違う切り口で、ダブルダッチを知らない人にダブルダッチを知ってもらったり、楽しんでもらうコンテンツを届けられたことは本当に嬉しい。
そして何よりも引退したダブルダッチャーの新しいダブルダッチとの関わり方をつくり、ダブルダッチに関わる人々を少しでも増やせたことが幸せだった。
これからもこのような新しい切り口で、ダブルダッチの可能性を広げていくことの必要性と自信を確認できたと、編集部一同感じております。
本当にありがとうございました。
新しいメンバーで運用が始まり早1か月。ダブルダッチマンでは、これからもワクワクする企画を、皆さまと一緒に作っていけたらと考えております。これからもダブルダッチマンの活動に、ご支援とご協力、どうぞよろしくお願いいたします。
以上、だらだらと書き連ねた、”虹が掛かるまで”のお話でした。
(↓↓↓ この後にも記事は続きます! ↓↓↓)
執筆:MEGURI
編集:MOE / YAMADAI
撮影:YAMADAI
▼ダブルダッチマンサポーター
おかもん、ガスト、jumprope_aya_jp、まーくん、田中祐輝、盛山凌、すぎやまみつき、Fat man 肘 Crew、ほか匿名5名
番外編 ―リアル縄跳びダンスプロジェクトで学んだこと
この取り組みから得られた学びや企画のポイントを、ダブルダッチマンらしくダブルダッチのパフォーマンスにもリンクさせつつ、まとめてみました。
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