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第2回 新しいものをつくるって面白いじゃん

ラジオとかもそうだけど、立ち上げる感覚って全部似てるなって思ってて。

I:JOHNさんはここ最近で「radio.dd」というInstagramのアカウントも作ってらっしゃいましたよね。見てます「radio.dd」。リアルタイムではないんですが。

J:今はリアルタイムでも視聴者数200人を超えるし、アーカイブ含めると1000人以上の方が見てくれているね。DMやコメントなんかの反応も徐々に増えてきてるから、もうちょっといろんな需要があるんじゃないかなって模索しています。

I:「radio.dd」は、みんなが「あったらいいな」って思ってたものが出てきてくれたっていう感じですよね。

J:「radio.dd」は、本当に遊び心からスタートだった。笑
去年末に、インストラクターの講師で大阪に行ってて、ユウヤ(Social FAM)と来年やりたいこと何かある?って話題になって、僕がラジオやりたいんだよね。って言ったことがきっかけかな。
それでちょっとやってみますかって行きの車でみんな寝ている中、2人で録音もせずに運転しながらラジオごっこをずっとやっててさ。「あれ、これいけるな」って。笑
それで忘年会とか新年会でいつも一緒に飲んでるみんなに相談したら「絶対やったほうがいいですよ」って話になって。それであのアカウントができたんだよね。

I:なるほど。

J:関東ってOBが多いし、みんな仲良いからね。毎週のように飲んで、一緒にいて、その中でいろいろなことを共有できるのは本当に楽しいよ。楽しいことが基本好きだから。
周りからは毎週一緒にいて、そんなに話すことある?って言われるくらいだもんね。けど他愛もないことから、ちょっと真面目な話までいろんな話をするの。それをいろんな地方の人たちとも共有できたらいいなって。みんなで何か1つの事が出来てるって幸せだなって思う。
その1つのツールに「radio.dd」がなっていったら嬉しいかな。ラジオとかもそうだけど、立ち上げる感覚って全部似てるなって思ってて。なんか新しいものをつくるって面白いじゃん?

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I:はい、僕も好きです。

J:なんか閃いた時の感覚ってあるじゃん。「あ!これおもしろい!」みたいな。それで誰かが喜んでくれてハッピーになってくれたら僕自身すごく嬉しいし、そこできっかけが生まれて、何かに繋がっていく事もすごくいい事だと思う。
Instagramでやった理由も、地方の人たちだったり、普段話せない人との情報共有ってところもあるので、このアカウントを関西の SHIMO・KAZMA(OVER THUMPZ)なんかに投げようかなと思っています。そうすればいろんな地域の話を1つのアカウントでどんどん聞いていける。それがまた誰かの何かのきっかけになったらいいなって思う。

ダブルダッチのイベントも1つ1つがすごく楽しく感じられたり、深みを味わえたりと、いろんな視点で見えているのかなって

I:どんどん大きくなっていくと思うので、東京にいない人からすると、ダブルダッチシーンのホットな聞きたい話が聞ける貴重な機会ですよね。 少し話は変わりますが、ナイトは最初OVER THUMPZが主催ですよね? どういう経緯でJOHNさんが引き継ぐことになったんですか?

J:そうだね。Double Dutch Nightは今も一緒にやらせてもらっている感じなんだけど、もともとOVER THUMPZがやっていたイベントで、あれも突然ふられた話だったよ。ワンスタ(One Stylers)ってチームで Delight SOUTHのゲストに出演した後の打ち上げの最中に「JOHNやりなよ」みたいな。その時まだ22~23歳の時だよ(笑)?

I:めっちゃ怖いですね。ものすごいプレッシャー(笑)。

J:ずっとOVER THUMPZがやってて、すごい大好きなイベントだったからさ。今じゃ考えられないよね。

I:メンタルがやられちゃいそうですね (笑)。

J:今思うと、自分自身よく引き受けたなって思うもん。
けど最初は一回断ったの。でも家に帰って冷静に考えてこれはチャンスだなって思って。すぐ電話して「やらせてください」って言ったの。あの決断のおかげで今はイベントとかをいろいろやらせてもらっているし、イベントをつくるのが好きなんだなって思うようになった。それにイベントを作る事に抵抗がなくなったり、その経験のおかげでダブルダッチシーン全体が見えるようになったりしたと思う。
今の大学生のプレイヤーって、ある程度「あるものの中」でやってるダブルダッチが多いと思っていて、僕らの世代ってまだイベントもそんなに多くなかったし、Delight JAPANも始まったばかりの年だったからね。
だからか大学生とかは「つくる」って作業を苦手としているのかなって思うし、あることが当たり前になっているのかなって思うよ。

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I:確かにそうかもしれませんね。

J:僕らはもっと「つくる」って作業が多いダブルダッチをしていたと思う。そのおかげでこうやって会社もやれるようにもなったと思うし、ダブルダッチのイベントも1つ1つがすごく楽しく感じられたり、深みを味わえたりと、いろんな視点で見えているのかなって思う。
イベントがあって当たり前って事はないと思うんだよね。今の大学生はあって当たり前になってるから、足が遠くなってる人もいるのかなって。もっといろいろ見たら楽しみ方も違うのかなって思う。
せっかくイベントがあるんだからみんなで楽しもうよ。って。そうすれば見える景色も変わってくるよ。ってすごい思うかな。

1つ1つジャンルにわけたトレーニング方法が必要だと思う

い:僕もまだギリギリ創成期の間に育った年代なのかなと思うんですが、僕はマイナーだからダブルダッチをやろうと思ったんですね。JOHNさんがダブルダッチを始めたのはどうしてですか?

J:僕がダッチを始めた理由はかなりラフな感じだったね。体験に行ってかっこいいなーって、そのまま入っちゃった。
今乱縄に入る子はダブルダッチがしたくて日体に入る子もいるんだけど、そうじゃなくて本当たまたま行って、たまたま入って、そのまま続けて、あれ?4年間続いた。あれ?社会人になってかれこれ10年やってるぞ、という感じ。
だから昔からずっとやろうって決めてたわけじゃないんだよね。けどそれでもこうやって続けてるってことはすごい好きなんだなって思うよ。

I:そうなんですね。そうやって続けたダブルダッチにおける「0から1をつくる」という作業が、繋がって繋がって、今の会社になっているんですね。

J:そうだね。僕は本当に人の繋がりに恵まれているなって思う。ここでトレーニングしてる人も、レグを筆頭にダッチャーや、B-BOY、ダンサー、モデル、タレント、ウィンドサーファー、F1レーサーなど多ジャンルで来て頂いているし。

I:F1レーサーですか。めちゃくちゃ素人質問してもいいですか(笑)?

J:いいよいいよ。

I:F1のレーサーの方がされる体のメンテナンスをイメージしたことがなかったんですけれども、例えばどのようなメンテナンスを?

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J:基本的にどこの筋肉を使って、どこの関節を使って、どこを軸にしてやった方がいいのか、体の構造にあわせたトレーニングを作るんだけど。 車の運転ってアクセルとブレーキでGのかかり方が逆じゃない?しかもレーシンングカーともなると出るスピードも相当なものだから、そのぶん体にかかる負荷も大きい。アクセルとブレーキの繰り返しの中ですごい負荷がかかるみたいなんだよね。
それが毎コーナー続くなかでぶれない体幹を作らないといけない。じゃあどこにどれだけの力が必要なのか、その力はどんなトレーニングでつくのかを組み立てていく感じかな。

I:なるほど。ダッチャー特有のそういった特徴はあるものですか。

J:んーダッチってすごい特殊だと思っていて、やることがみんなバラバラじゃない?ダンス、アクロ、ターナー。簡単に分けても部類分けできて、そこにフロア、ステップとかいれてくるともういっぱいあるわけで。その中でも基本的には体の軸が必要だと思っていて、KEITA(REGSTYLE)なんかはむちゃくちゃ軸が強いよ。あの子はトレーニングしててもめちゃくちゃすごいパフォーマンスを発揮してくるし、軸はやっぱり必要だね。ダンスやっても、アクロやっててもブレない体は必要だと思う。その上で1つ1つジャンルにわけたトレーニング方法が必要だと思う。女の子の場合はトレーニングの目的が単純にスタイルアップだけでもいいと思うし。

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I:ステージに立つ以上、スタイルって大事ですよね。

J:うん大事。昔ジャッジの総評でもそういう話があがっていたくらいだからね。

I:スタイルってつくれるものですか?

J:うん。トレーニングの仕方でスタイルは作れるよ。くびれの位置をあげたり、ヒップをあげたりと。だからモデルさんはモデルさん用のトレーニングをやったりするし。その目的によって必要なトレーニングの仕方は全然違うかな。
パーソナルやってる子とフリートレーニングをやる子では全然結果が異なってくる。っていうのはそういうところもあると思う。

I:パーソナルとフリーとは?

J:フリーっていうとフィットネスジムに通ったりして自分でトレーニングするやつね。パーソナルは1対1で目的に合わせて細かくやっていくトレーニング。パーソナルで仕事をしていると絶対フリーよりパーソナルのほうがいいなって思う。パーソナルだとやり方や筋肉の使い方まで細かく見てくれるので、効果も変わってくるかな。
特にそれが競技においてだと、もっと変わってくる。動きに適したトレーニングの仕方って絶対あるから。それは大切だと思うな。

※2018年4月14日の記事です。


(第3回へつづく)


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