アニメ「安達としまむら」2周目感想

ふと見返したくなって2周目視聴しました。ただ初見時にも感想ツイートしたのをまたやるのはちょっと……と考えていたら、noteがあるじゃない、と気付いちゃいました。天才ですね。
書き方は普段のアニメ感想ツイに準じているので常体です。そして非常に散らかっています。何日かに亘って見ながら書いたのでテンションもバラバラ。

ここからが一番大事なことですが、この感想を読んで得をする人の存在を想像できません。なので読まずに他のサイトへ遷移することを強くオススメします。もしアニメあだしまの一般的な評価・感想が知りたいならnoteでもtwitterでも検索した方がいいと思いますね。

1話

1周目の時点でも思っていたけどこの話が一番難しいかもしれん。まだ安達・しまむら両名の為人について踏み込んだ描写がほとんどないからね。
ただ日野・永藤と一緒にいるしまむらを見たときの安達、そのシーンの初見時のピンと来るものが正解なのは後から分かった。

2話

百合エンジンかかってきた~~~~!!!
重苦しいリアルな心情描写のイメージが強いけど、百合としても見所たっぷりのアニメだったね。
キトアカの演技もさすが。百合声(?)もさすが。安達・桃・乃愛のせいでウンスもフラワーに内心ぞっこんなイメージしか持てねえ!
けど実は碓氷咲月のときの演技がトップレベルに好きなんよな。ゴリゴリにヘテロなので見るとイメージ変わるかも?

3話

「安達としまむらのめっちゃフケ飛んでる子」っていう呼称を思い出してワロタ。
「こんなにも見事な逃げ足」←3歳秋のセイウンスカイかな?
安達に共感できるから見るのが楽しいんだけど、百合成分が強いときはさすがにそうはならないね。でもやらかしたと思って急に現れなくなったり、独占欲からすごく子供っぽい行動を取ったり、そういう所には多分に思い当たる節があって……自身の普段の行動を反省する。

4話

この辺はまだお互い探り合う感じこそあっても苦闘してるわけではなく、繊細で上質な百合アニメ。
初見時に一番乗れたのがこの辺だと記憶しているけど、この後の展開を知っているから「これ全部ジャブなんだよな~」で済ませられちゃう怖さ。
しかししまむらのような人間関係観を持つ人ってどれくらいいるんだろうか。一見人当たりがいいのに素行は良くないところとか見ても、リアルで会ったことないタイプの人なんよな。(安達みたいな面倒臭い人も自分以外に思い当たらないが……)

5話

メトロノーム回だーーーーーーーーーーーーー~~~~~~~~~~~~~~
この回は安達もしまむらも可愛さ満点。そして見ててじれったい安達、でも何か言いたいアピールしながら聞き待ちしてしまうの本当にわかるよ……これ相手に気遣わせるからよくないよね……と、ここまでは初見時と多分全く同じ感想。
安達が意を決してしまむらを誘ったときの、しまむらの独白、こっちの印象が強くなった。踏み込んだ関係を持つのに苦しさを覚えるしまむらがよりによって究極の好意を向けられた、それを確信しかけたときの思考。百合がテーマになることでよりシリアスさを増すのはしまむらの方なんだなって思った。だから安達、揺れてる場合じゃないですよ。
ちなみにさっきカッコウの許嫁1話見てたからもう脳内キトアカまみれじゃ。

6話

すんばらし~~~~~~~~~~~~~~百合最強
細かいところに考えを及ばせるよりはみんな可愛すぎワロタ!となるのが正しい回か。リアルに姉なだけあってしまむらのお姉ちゃん力は魅力的だわね。同じみっくボイスでもいかにも妹マインドな三玖とはまた違う味わいが。

7話

安達の突き抜けた好意がしまむらを動かしていく、そんな綺麗なお話の流れだったのに急に安達がしまむらの胸を想像し始めて終わった。でもまだ作品の雰囲気がおかしくならない範囲でやってるな。もう少し"やりすぎる"アニメだと安達は股間の辺りに手をやって息を上がらせていたと思う。安達はリアルに色っぽい声出しそうで嫌だな。
友チョコと濁して交換しようとしないところがまた安達らしい。とりあえず自分の中だけで納得させるっていう手段がなくて、とにかく気持ちを共有したがるストレートさは尊敬する。高校生はそれくらいでいいんだよ。いいのか?

8話

交友を深めているはずなのに逆に挙動不審になっていく安達、これにはいつも同情的に見ている京染も困惑。
今の関係の先にあるのが恋愛だからこそ近づいていくにつれてやりづらくなるっつーことなんでしょうな。
五等分1期の前科もあってあだしまも作画いろいろ突っつかれてたけど、この辺は結構安定して可愛く描けている。そして横顔の描き方が好き。好きっていうか参考になる。あんま得意じゃないからまた練習しなきゃなー。

9話

実在性たけ~~改めて見ると思った以上に地元の電車だ。せっかく近場なんだし舞台探訪したいところ。それどころか名駅の前にあったモニュメントは今もうなくなっちゃったらしいし、駅自体もリニア関連の工事で変わるところが出てくるから早めに行っておかなければ;
この辺もしまむらの為人を踏まえて見ると1周目より理解が進む。樽見の登場がどういう役割を果たすのかって初見だとボンヤリした把握しかできなかったし。

10話

本番の始まり。ここからの3回が目的で一から見直してる。
安達が急に"肉薄"してきたのよ……あれだけベタベタくっついておきながら「そこまで自分を必要としているとは思わない」と言って、離れ離れになる覚悟をしちゃってるところ。
他人が自分を必要としてくれているだろう、なんて憶測を持つのは根拠のない説を信じるようなもの。まして他の人と仲良くしているのを見たら、「自分なんかよりその人と仲良くした方がいいですよね、今まで独占しちゃってすみません、どうぞこれからは楽しくお過ごしください」くらいに思って立ち去る方が浅い傷で済む。
こういう人間関係のインシデントを前提に、完全に殻に閉じこもっていた結果が安達の性格形成で、踏み込まず受け流すような関わり方へシフトした結果がしまむらの性格形成、ということなのかも。メタいことを言うと同じ人が書いたキャラなので、同じところに根があってなんら不思議じゃない。
しかししまむらはサンチョたちと話していても樽見と話していても安達のことを考えていた。安達としまむら、お互いが思っているよりずっと相性がいいのに……

11話

傑作。アニメ・安達としまむらの存在意義。
「しまむらが笑っていた。大して知りもしない相手に。それが、私に向けられるものと差を見つけられなくて―――」
「私としまむらの間に、劇的な何かとか、特別とか、そんなものは一片も生まれていなかったのだろうか」
「私としまむらは似ていない。体育館で出会ったのだって、私は孤独である故に。」
作品についての感想を述べるよりも、安達のモノローグを繰り返し噛みしめる方がずっといい。

でもこの回を見てなお、安達がしまむらを信じて突き抜けたように、自分が他人を信じられるかというとやっぱり難しいと思う。しまむらもまた特殊な考え方を持つから安達を受け入れられている。でも現実の人間はどうか?
そんなことを考えている間に訪れるラストの「独占欲みたいなの強い方だよね」と、後に続く言葉の語調に反してまったく笑っていないしまむらの表情。これが切れ味鋭すぎる。しまむら的思考の人にも刺さるんだろうが、それ以上に安達的思考の人にとって辛い本音。
それでも、後者は「どんな形でも、誰かに大事に思われるのは悪い気はしないよ」を信じて、生きていくしかないんだろうな。多分。

12話

1周目よりもしまむらの独白がより頭に入ってくる。やっぱり2周以上してこその作品だわ。それこそ期間を開けて3周目、4周目とするたびにどんどん味わいが増してくるかも?くらいの奥の深さ。
このアニメは自分の中では特化型に分類されていたけど、バランスよく抜け目ない作りという評価に変わった。内容の衝撃度が高すぎてそこに印象持って行かれてただけで、万人受け……とまでは行かないにしても比較的他人に薦めやすい。まず百合が理解できない、とかじゃなければイケそう。

この回もアバンから飛ばしてて、印象に残った台詞も安達の「見えないものに触れるような力はないし、目の前で起きていないことに関与は出来ない。そんな私が怖いのは、しまむらが私といない間に知らないものに変わって行くこと」。強い独占欲は自分が大事にされるに値しないという評価の裏返し。だから今の自分に優しい人に変わって欲しくない。

11話で一旦の解決を見た安達の葛藤、その裏で深刻化してきたしまむらの迷いも今はポジティヴに捉えて決着を迎えた。でもこの先の内容はめちゃくちゃ気になるね。2期やるのかわからん状態で原作に手を出すのが一番アレなんだけど、続きはやりません!っていうワケないからいつまでも原作に手を出せない。


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