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“食べられる”は当たり前じゃない

♯ドッグフードにできること

私は1日3回の食事で“いただきます”と声に出します。
時には心の中で唱え、1秒に満たない一拍を置くこともあります。命を分けてくれる動植物への畏敬の念と、雨風にもへこたれず自然界と問答をしながら食を生み出してくれる生産者への感謝。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、私にとってこの“いただきます”は、「今日も食べモノが巡ってきた!」幸運に対するルーティーンだと考えているからこそ欠かせないのです。

ここ半年の朝食は内臓脂肪を落とすためショウガ紅茶だけにし、昼と夜の2回はバランスよくしっかりという食生活。皆さんも年齢に比例した回数の食事をしてきたと思いますが、私は51歳の現在までに累計で5万回以上の食事をしてきた計算になります。そんな気の遠くなる回数を支える膨大な量の食材が、お金を出せば手に入る今の豊かな環境には感謝しかありません。もちろん、家庭菜園すらしない私は、これからも生産者を頼りにして一生買い続けていくことでしょう。

そんな私たちの食を支える全国の生産者が、出口の見えない死活問題に直面しています。今こそ、消費者が「生産者を支え返す」チャンスだと思うのです。そこで弊社では2021年度の1年間、全国の生産者が作った食材をドッグフードとして価値づけし、愛犬が食べ支えることで生産者の手元にお金が届く《♯ドッグフードにできること》というキャンペーンを展開することにしました。

生産者を正しく理解する

そもそも、外食や観光産業を支えるスタートは食材の生産者。にも関わらず、行政からの時短要請や業務休止を受け入れた外食・観光産業には協力金があっても、生産者には支給されません。さらに、そうした生産現場の窮地を伝える報道がほとんどないことにも違和感を持っています。
もちろん農畜水産という一次産業は特殊ですから、元々耐性と柔軟性が求められる事業であることは重々承知しています。自然相手の仕事であるがゆえ、天候や病害による生育不良はどんなに対策をとっても未然には防げません。たとえうまく収穫までこぎ着けても、流通規格や出荷制限・相場変動などで思っていた収入にならないことは日常です。数か月の短期では成果が出ないからこそ、補助金や助成金という形で中長期的な支援が必要なことも。そんな出口となる外食産業の時短・休業要請に未来が見えない中、今までとは違うカタチで深刻な事態になりかねないと危惧しています。影響が中長期的であるがゆえに、一次生産者が従来抱えていた後継者や事業継続問題はより深刻化。将来も国産食材でごはんが食べられるよう、一次生産者の経済を確実に、そして持続的に回すことができる新たな一手を今打たなければなりません。

♯ドットわんにできること

ドットわんが採用する原材料のほとんどが産地直接買い付けです。本来高い品質を維持するために行ってきたことですが、この仕組みによって中間業者を通さず生産者に直接お金を支払うことは私たちにしかできないこと。この強みを生かし寄付ではなく事業として取り組めば、一次生産者がアテにできる持続可能な取り組みになると考えたのです。私たちはすでに、生産者の経済を回す一助として昨年度比で2倍の食材を仕入れ、商品開発を加速する計画に着手しています。

全国のワンコ1000万頭が食べ支えるインパクト!

生産者の顔が見える国産食材をチョイスしてワンコに与えるとどうなるでしょうか?そう!食事品質が向上しワンコが健康になるのでいいことしかありません。また愛犬が食料自給率向上に一役買っていることを知れば、社会はもっと犬たちに注目し期待するようになるはずです。犬事業に従事するすべての方が行動を起こし、ワンコを愛する飼い主の皆さんが意識して食べ支える…それらすべてが一次生産者を勇気づけることになるのです。

「犬の存在はこんなにも心強い。今よりもっと犬とうまく共生できる社会を目指そう!」これがより良い未来を実現する≪ ♯ドッグフードにできること ≫なのです。

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■自然食ドッグフード「ドットわん」■
直販サイトはこちら
https://www.dotwan.jp/

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