社内制度の話「書籍購入制度」
普段働いていると福利厚生や社内の制度ってあって当たり前のものになっていると思います。
それは制度が文化として馴染んだということなので、制度を作る側としては非常に嬉しい状態です。
ただ、一つ一つの制度にはその裏に結構いろんな思いがあったりするので、その辺を社内制度の話として書いていこうと思います。
書籍購入制度の概要
この記事で語るのは、よくある制度の書籍購入制度。
こんなよくある制度一つにも割と考えてるんだよ?ってことをお伝えしたく、一発目のテーマにしました。
dottのWEBサイトには
業務に必要な書籍は社員は制限なし、インターン生は月1万円まで会社で購入補助します。書物の新しいページを1ページ、1ページ読むごとに、あなたはより豊かに、より強く、より高くなっていきます。どんどん読みましょう。
と説明されています。
具体的には総務向けにslackのオープンチャンネルでamazonのリンクを送るとそれで購入されるという流れです。
dottは在宅勤務も多いので発送先は自由にしています。
制度の狙い
表の狙いは、まあ、そのまんまです。
スキルアップ・勉強に役立つ書籍の費用なんて惜しまないからバンバン買って、バンバン勉強してね、と。
裏の狙いの肝は上に書いた
オープンチャンネルでamazonのリンクを送る
っていうところなんです。
dottはチームというものを重視しています。
さらに在宅勤務が多かったりするのでリモートでのコミュニケーションについては常に何をすればより良くなるかを考えています。
その時に書籍購入制度をただ書籍自由に買って良いよ!で終わらせるのはもったいないな、と。
オープンチャンネルで購入依頼することで、誰が何に興味があるのかが控えめにですがシェアされます。
自分が興味を持っていた本を先に購入している人もいるかもしれません。
何かのタイミングでその本を買ったということ自体がコミュニケーションのキッカケになると良いな、というのが裏の狙いです。
デメリットはなんだろう?
多分、上に書いた誰が何に興味があるのかがシェアされるって部分が嫌だと思う人もいると思います。
プレッシャー感じるからそれは嫌だ、という感じで。
ただ、その辺は理解した上での制度なんです。
dottの社内制度は一つ一つに(別に気付いてもらう必要はないけど)メッセージがあります。
シェアというのはdottとして、大事にしたい文化。
基本的にdottの社内制度は未来に入ってくる誰かは考えていなくて、今いる人がさらに働きやすくなるためにはどうすれば良いかを考えています。
働きやすくなるは、もっと言ってしまうとdottで働きやすくなるということ。
そのためにはdottが何を大事にする会社なのかを会社側からは常に伝える必要があります。
日常的な対話もそうですが、一つ一つの制度にもdottが何を大事にする会社なのかというメッセージを込めているつもりです。
そのため、社内制度は今いるメンバー向けに作っていますが、結果的に将来入社してくる人がdottを検討する時に見てもらえると自分がdottに馴染むかどうかを考えるヒントにもなると思っています。
制度の発展
dottはプロトタイプを作って、検証して完成品(プロダクト)を作っていくスタイルの会社です。
なので、社内制度・福利厚生もプロトタイピングしながら作っていくスタイル。
もちろん書籍購入制度も発展させることを考えています。
具体的には感想文奨励制度とか。
別に強制はしないんですが、感想文を会社ブログに書いたらamazonギフト券あげるよ、って感じです。
これもより情報のシェアを加速するため。
さらにはシェアの範囲を社内だけでなく、社外まで広げるため。
ただし、重要なのは強制はしないというところ。
「こっちに行きたいんだよね」と方向を指し示すだけで、首に縄つけて引っ張ることはしないのがとても大事だと思っています。
今後の社内制度の話について
今回はすっごいありふれた書籍購入制度について話しました。
と言うと他の制度は独自性が高くて、素晴らしくて、誰も真似できない制度って思われるかもしれないですが、割と全部普通です。
でも、普通の制度にも色々思いは詰めているつもりなので、多分しばらく普通の制度の話が続きます。
読みたい人がいるかどうかは分かりませんが、お付き合いください。
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