一般社団法人Dots to Codeを設立しました
Dots to Codeの成り立ち
任意団体としての歩み
昨年の8月、代表の石戸谷由梨(お茶の水女子大学)、副代表の小玉淑乃(筑波大学)、副代表の北澤梓(立教大学)の学生3人で任意団体「Dots to Code運営委員会」を立ち上げました。
この団体は、女性やノンバイナリーの学生や社会人がSTEM分野で楽しさを見出し、自信を持ち、一歩を踏み出せる場を提供することを目的としています。最初は小さな団体でしたが、私たちが開催したハッカソンは、日本で最大規模の、女性とノンバイナリーを対象としたイベントとなり、最終的に200人を超える方々にご参加いただきました。
そしてこの度2024年6月に、代表理事を石戸谷が、理事を小玉、北澤、中川友梨(芝浦工業大学)が務め、一般社団法人「Dots to Code」を設立しました。
なぜDots to Codeを始めたのか
このプロジェクトを始めた理由は、代表の石戸谷自身の経験に遡ります。大学2年生のとき、私は初めてハッカソンに参加しました。それまで、自分のITスキルに対して強い疑念を抱き、ハッカソンに参加する資格は自分にはないと思い込んでいました。しかし、思い切って参加してみた結果、自分のアイデアを形にする楽しさや、それが生み出す可能性に感動しました。この経験は、私のキャリアや人生の視野を大きく広げたのです。
女性が特にテクノロジー分野において、自信や楽しさを見出すきっかけを持つことが難しい現状が、今の世の中にはあります。STEM分野におけるジェンダーバイアスにより、テクノロジーが自分に無縁なものだと感じてしまったり、インポスター症候群に悩んだりして、自ら機会を逃している女性たちが多くいるのです。こうした現状に対し、私は深い悲しみとともに強い使命感を感じました。Dots to Codeを通じて、こうした殻を破り、新たな可能性を見出す体験を提供したいという思いでこのプロジェクトを始めました。
初開催にあたり
今年の3月29日に、210名の参加者と10社以上のスポンサーの協力を得て、東京ドームシティ シアターGロッソでピッチイベントを実現しました。
イベントの詳細・スケジュール
ハッカソン自体は3月1日のキックオフから開発期間がスタートし、その間、株式会社Progate様が提供する講座や、池奥裕太さん(当時、京都大学大学院に所属)が開発したDots to Codeオリジナル講座を実施し、技術面でのサポートを行いました。また、3月29日のピッチイベント登壇者を選定するため、徳田椋子さん(当時、お茶の水女子大学大学院に所属)を中心に、オンラインで最終報告会を実施しました。
イベント全体を通して、運営体制の不備など、様々な課題も判明しましたが、多くの方々から好評の声をいただきました。非常に大きな成果を感じています。
そしてこの度、継続的にDots to Codeを開催するため、一般社団法人Dots to Codeを設立いたしました。次回は、来年度の夏開催を計画しております。引き続き多くの方に機会を提供するため、スポンサーをしてくださる企業の皆様、運営の中心メンバーとして入ってくださる方を大募集しておりますので、お気軽にdotstocode@gmail.comまでご連絡いただけると幸いです。
参加者の概要
今回のイベントでは、参加者の約6割が学生で、残りの4割近くが社会人でした。居住地に関しては、関東からの参加者が多かったものの、交通費や宿泊費の補助を行ったことで、全国各地からご参加いただけました。
学生の中では、学部2年生の応募が最も多く、その大半が理系専攻でした。社会人に関しては、ほとんどがエンジニアの方々でした。
参加者の声
イベントの満足度は非常に高く、多くの温かいご意見をいただきました。中には、参加者の方がDots to Codeについて個人ブログに投稿してくださった例もあります。
もっと早くハッカソン出ておけばよかった【初ハッカソン体験談】【Dots to Code】(@y6310様のQiitaより)
Dots to Codeというハッカソンに参加した(超越様のnoteより)
Dots to Code というハッカソンでブチ上がってきました(micchie様のnoteより)
Dots to Codeに参加してきました(K3Tunnel開発チーム様のブログにて)
スポンサー企業の皆様
Dots to Codeの成功には、多くの方々のサポートが欠かせませんでした。特にスポンサー企業の皆様からの金銭的支援により、参加者の交通費や宿泊費の補助を実施できたことに心から感謝しています。誠にありがとうございました。
我々のVision・Mission・Value
私たちが目指すのは、女性やノンバイナリーの方々が自分の力を信じ、テクノロジーの世界で自信を持って活躍できる社会です。これからもDots to Codeを通して、より多くの人々に新たな一歩を踏み出す勇気を届けていきたいと思います。
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