見出し画像

トランプ新政権、関税の影響追跡(準備6:日本からの輸入トップ20商品と関税率)

関税率は、HSコード毎(関税コード)に細かく規定されており、現時点での実関税率を正確に知るには、8桁のHSコードで調べる必要がある。
2023年におけるアメリカの日本からの輸入額(関税評価額)は1,513億ドルであったが、その中のトップ20の商品をHSコード8桁単位でみてみると自動車関連が20項目中6項目をしめており、日本にとってやはり最重要商品であることが改めてわかる。自動車関連の関税率は2.5%であるが、これが10%になる、さらにカナダ、メキシコで生産している日本車にも25%の関税がかかってくると非常に大きな影響が出てくる。
自動車以外のトップ20の商品は、リチウムイオン電池の3.4%以外は関税がゼロであり、ここに新たに関税が付加されると大きな影響が出てくると思われる。

2023年、アメリカの日本からの輸入額(百万ドル)、8桁HSコード毎トップ20と関税率

【注記】
データの引用元は、ITC (U.S. International Trade Commission)。
輸出額は、ITC データベースの輸出合計 (Exports: Total)。
輸入額は、後日、関税率などを算定すること等もあり、一般輸入額 (Imports: General)ではなく、消費用輸入額 (Imports: Consumption)の関税評価額(Customs Value)を引用している。