ジェスドロは意味ない?1000体やって検証してみた
ジェスドロとはなんぞや状態だった私ですが、class101というオンラインレッスンアプリの講座を見て、ジェスドロを始めてみることにしました。1000体描いたら新境地に行けるらしいので挑戦。
ここから100日どころか、結局休み休みで150日くらいかかりました…。
200体までまったく意味がわかってない
最初のジェスドロ。まさにジェスドロなにそれー状態です。
クロッキー未満ジェスドロもどきみたいになっている。流れを理解せずに詳細を追いすぎの教科書みたいな絵だな…。
これはまぁまぁいい感じですが、まぐれですね。気持の盛り上がりによるエモさがあったと思います。
この辺までまったくなにやってるかわかってないし、試行錯誤もしていない。ただ一生懸命簡略化しようとして描いてるだけ。
試行錯誤を始める
あまりに上達しないのでこの本を読む。
本を読み、ジェスドロは出力ではなく入力をいじるという説のもと、モデルから受ける印象(「かわいい」「おとぼけ」など)を字にして描いてみた。字にしてみて初めて、まず、モデルから受ける印象部分がぼんやりとしていたことに気づく。今までぼんやりと入力したものをぼんやりと出力して描いていた。そらあかんやろと思う。
この辺からラインオブジェスチャー(アクション)を蛍光ペンで先にひき始める。仮説→実践→検証のサイクルを始める。
かなりいい感じの描線が描けた気がするが、またも好きなモデルさんだったため、エモによるまぐれ。私はしなやかな筋肉を持つ人が好きなのだなーと思います。
この辺から「こう描きたい」が生まれ始める。
栗田唯さんは、ご自身も書き手だからだと思いますがすごく描きやすいポーズをとってくださる。誇張がしやすく、感情もわかりやすく、シルエットも美しくて、絵がうまくなったような錯角を覚える。(笑)
この辺原稿しまくっているので筆が乗っている。これもエモの高まりによるまぐれ。このまぐれを意識的に出していく訓練だと思った。
この辺から好きなモデルさんと描くのが苦手な方が顕著になり始める。セルゲイさんはテーマがはっきりしてるので大好き。描くのにストレスをかけたくないので申し訳ないですが苦手な方は飛ばすことにしました。
この辺で以前のジェスドロと比べて全然上達していない気がして愕然とする。
最初から形をとろうとするのをやめる
行き詰まり感を感じて「はじめてのジェスチャードローイング 着衣とビッグシェイプ」をぼちぼち読む。
なにができてないか検証し、ラウンド(回り込み)ができていない気がしたので、描きはじめは円柱で描くことにする。そもそもクロッキーでも回り込みを意識してと度々言われていた。これがあとからきちんと効果が出てくる。
本を読んだことによりビッグシェイプという概念を知る。これもあとから効果があった。
だるさ、倦怠感を曲線で表そうとしている。
ジェスドロの最中に考えるべきことをすぐ忘れてしまうため、いちいち基礎からやることにした。この方法は私にあってる。
PDCAが回りだす
上手い人のジェスドロを見て、比較して、
筋肉のつながりができていない→次の日は意識する
線と線がつながっていない→次の日はつなげる
など、やっとPDCAを回せるようになってきた。わけわからんとやる時期をやっと卒業する。
この辺からすごく楽しくなっている。
服のシワもラインオブジェスチャーを表現していることにやっと気が付く。
線の強弱や入り抜きも一本一本を線として見ていたらつかめない。流れとまとまりが必要だということをなんとなく体感的に理解する。
結果・ジェスドロ意味ありすぎ
だいぶ絵ウマなったわ。ホンマ。
ジェスドロは、腕から下のテクニックを鍛えるというより、描くときの脳の考え方・構造そのものを変えるという感じでした。脳を変え、描く前にしっかり見るトレーニングをすることにより、描く前にしっかり表現したい絵を考えてから描く習慣がつき
絵はうまくまなったと感じています。しかし、ちゃんと考えて試さないと何体やっても同じ、ジェスドロなんて意味ない!!になる可能性はありそうだと思いました。
また、印象を表現することに関してかなりエモの高まり頼み・まぐれでたまにできるみたいな感じだったのですが、ジェスドロを学ぶことによりこれからは意識的・作為的にエモさを出せるようになりそうだなと思いました。
ジェスドロ意味ありすぎ。できればみんなこのことに気が付かずにいてほしいと思ったくらいです。笑