【観戦日記】VALORANT FIRST STRIKE JAPAN Powered by RAGE Day1
昨日、VALORANT FIRST STRIKE JAPAN Powered by RAGE Day1が終了しました。本記事は結果のネタバレ、主観による見解を含みます。
(注意:アドバイス・指摘をしていただける際はお嬢様言葉で頼みますわよ!メンタルが豆腐なので!)
1.BlackBird Ignis vs Crazy Raccoon
注目試合の一つ、BBIvsCRからDay1はスタートしました。1MAP目はCRピックのスプリット。まず構成から。
構成で注目したい点はサイファー・キルジョイをCRが抜いたことでした。これが勝負の決め手の1つだったと思います。このマップにおけるサイファー・キルジョイの有能な点はベント流れをスキルで警戒できる点が挙げられます。
そして世界的に見ればピックが増加傾向にあるレイズをneth選手がピックしたのも印象的ですね。nethファンボとしてはやはりnethといえばレイズの名手なので嬉しかったです。
前半は両者引かずの6対6。前半戦は攻めが強い構成といえるCRのペースだったと言えるかもしれません。rion選手が要所で締めている印象が強かったですね。このシーンもメインからミッドに進行して完全に押さえています。
そしてBBIの攻め、これが前述の構成差が大きく出たポイントです。このCRの構成は【ベント流れが怖い】わけです。この時①素直にAでベントを見る②スロープを取る③CT側引き目配置をする等の選択肢が考えられます。
ただスプリットというマップが守りやすい構造になっているという前提とセージがいるということを考えるとリテイクの難易度は高いと考えられます。そのためスロープを取ってしまってメインをスクリーン等で、スロープからベントを流れるルートを見るのが安全かつメインも抑える事が可能なのでおいしい配置になると思います(ここは諸説)
しかし、ここで自由にさせないのがBBI。多くのラウンドでNeoking選手がスロープを早めに掌握させない動きをしています。これによってスロープからメインをオペレーターで置いたり、ベント流れをスロープから警戒したり等がしにくい状況になっていました。(popogachi選手がブーストでオペ置いてた1ラウンドも心理的に効いていたかもしれないですね)
つまり常にCRはAサイトの情報が後手に回っていたといえるかもしれません。結果としてCRピックマップにもかかわらずスプリットはBBIの勝利となりました。両セージのアシスト数が非常に多いことが気になるんですが、セージのスキルにおけるアシスト条件ってなんなんでしょうね…?
すっごい小話なんですけどVSはスプリットキルジョイ採用なんですよね。VSリスペクトを感じるBBIがなぜサイファーなのかは少し気になるポイントです。
そして2MAP目はヘイブン。ちょっと意外なピックでしたね。理由としてはヘイブンはサイトが3つあることで各所を守る人員が少なくなるため1on1の撃ち合いが増えやすい事が挙げれます。もちろん完全に引いてリテイクを重視することもできますが、毎回それだとサイト入りを自由にさせるのでやはり1on1は避けて通れない部分ではあると思います。
このマップはBBIの勝利で終わり、2MAP先取でBBIの勝利となりました。が、試合内容としてはCRが勝っていてもおかしくない内容だと思います。ただ、この試合で気になったのはCRの設置位置です。
この試合では、2回解除を無理やり通される場面がありました。もちろん、BBIのキルジョイロックダウンがうまいことやNeoking選手の判断が素晴らしいこともあるのですが、どちらもオープン設置であるため解除を見るには強いんですが、抜くには強いわけではないんですよね。ただこれは、アフターショックやショックボルトを警戒してスキルが当てられやすい(抜きやすい)ポジションを避けていた可能性は高いです。Bサイトの設置も角設置ではなくオープンにしていることが多かったと思います(一度アフショで飛ばされてましたしね)
ただサイトを掌握できているならそこまで設置をオープンにこだわらなくてもよかったんじゃないかな?と思ったりもします。しかし、これは結果論でもあるので、BBIが上手だったといえるかもしれません。ちなみにA設置はショートから解除音チラ見で解除してるかどうかわかる設置、そしてC設置はCT・ガレージ・ロングから全部見える設置だと思います。
ていうか今気づいたんですけどこれoitan先取の強制解除配信でも音聞こえなくない…?WoWWoW。ミスを上げるとしたらiNTRO選手がモク中にリコンいれなかったことですね。サイトリコンいれてもいるなーってくらいでロングから抜いたりはできないので…
2.REJECT vs SCARZ
この試合は正直試合内容というよりはメンタル・リズムって大事だと感じた試合でした。1MAP目SZに大きなトラブルがおきます。
ryota選手がpickミスをしてしまいソーヴァを選択してしまいます(注:責める意図はまったくないです)。本来ここでルールブックでは
エージェント選択開始後、両チームが同時にピックを行い、プレイヤーはエージェントの選択にⅩ秒与えられます。この間にプレイヤーが誤ったエージェントを選択してしまった場合には、当該プレイヤーは、選択時間の終了前に大会オフィシャルに対し、本来選びたかったエージェントを伝えなければなりません。この場合、エージェント選択プロセスは、誤選択が起きたところまで再度同じピックを行い、その後、当該プレイヤーが正しいエージェントを選択します。プレイヤーが大会オフィシャルへ伝えたのが選択時間終了後になった場合は、ピックを再度行うことは認められず、そのままプレイすることが求められます。
という処理が規定されており、再選択を申告すればよかったはずですがSak選手がそのままレイナを選択し、ゲームが開始してしまいます。ルール上、ピック中はコーチが会話に参加することが可能です。そのためSZはルールの確認不足orパニックだったのかもしれません(想像の域をでませんが)。
これらは、後学のためにも記載しておきます。
各チーム少なくとも1名のコーチが、各試合のエージェント及びマップの選択中、タイムアウト中、ハーフタイム中及びマップとマップのインターバル中、ロビーの音声対話システムへ接続し、プレイヤーらと会話することが認められます。
SZはいわゆるKR構成でこれまでも戦ってきたことからも、情報戦を有利にすすめることで勝利を収めてきたチームと言えると思います。またRCは日本でも有数の破壊力の持ったチームでもあります。
慣れない構成から歯車が狂いアセントでは大敗を喫してしまいます。特にレイナは守りで無理なポジションを取れることが強みの一つであるにも関わらずBサイト中にSak選手がいることからも不慣れな構成だということが伺えるかもしれません。
そして2MAP目のバインド。これは印象の話なのですが、RCというチームはリズムに乗せると止まらないタイプのチームだと初期の頃から感じていて昨日はアセントのリズムのままバインドに臨むことができているように感じました。
これも印象ですが、SZがバインドでもそのRCのリズムに乗ってしまっているように感じたのが気になりました。
この2つは結果的に負けてしまいますが、SZはRCがシャワーを厚く見ていることは把握した上で人数かけて取りに行っています。
2度目はドローン・インセンディアリーを使用して有利にシャワーコントロールを狙っています。しかし、この状態自体が撃ち合いをRC側に強いられているように感じます。小規模戦はデュエリストの得意な土俵であり、相手の得意なリズムで事を進めてしまった印象を受けました。
詰まるところSZの強みであるマクロのコントロール、情報戦ではなく撃ち合いというRCの強みを押し付けられた試合だったと思います。
そして今日は
1試合目:Sengoku Gaming vs Absolute JUPITER(16:00~)
2試合目:DetonatioN Gaming vs FAV gaming (19:30~)
が予定されています。
JUPはオフラインでの勝利を収められるのか、SGはリベンジを果たせるのか注目です。