真メガテンⅤへのお気持ち表明

いろいろ言いたいことがあったのでnoteをしたためてみる。

まずは公式サイトにて概要を熟知するべし。

以下、強烈なネタバレ。なお、いわゆるニュートラルルートを踏破した状態で書いている。

覚悟はよろしいか。

【率直な感想】

豪華にはなった!過去作の要素を入れ込んできてニヤリとする部分もまあある!
…しかして4と4Fを超えたかというと微妙。ある部分ではかなーーーりの大減点をせざるを得ない。

【システム】

  • ここがいい
    ・全般的には遊びやすくなってはいる。
    ・セーブポイントと邪教の館とお店と回復の泉が常にひとところにあるので便利。
    ・レベルアップ用のアイテムとかお香がかなり頻繁に手に入る。途中から参入してくれるアイテム回収のお供がかなり優秀で、歩いてるだけでどんどんアイテムが溜まっていく。
    …ただし、落ちてるアイテムがだいぶ多いせいか、敵からの経験値やらお金やらはだいぶ渋め。御霊セットのDLCがないと相当厳しいぞこのゲーム。
    ・合体システムは健在。仲間用のお香があったり、写し身合体で強い悪魔から特技を持ってこれるので、極端な話、
        ・スライム
     ・ピクシー
     ・オンモラキ
     とかでパーティ組んでも、お香で能力値上げて、耐性さえしっかりしておけばかなり行けるんじゃないの。攻撃は貫通攻撃1つ、あとは属性無効化、くらいとか。
    ・プレスターンバトルも健在。いかに弱点を少なくし、得意属性を増やして敵のターンを奪うかの頭脳戦は今回もだいぶ頭をひねる。
    主人公の防御相性を写し身で設定できるようになったので、周辺の敵やボスに合わせて切り替えていく必要がある。
    …あるのだが…。

  • ここがダメ
    ・主人公のスキルはマップに点在するマガツカというモンスターハウスを潰すことで覚醒させていくが、このマガツカが往々にして行きにくいところにばっかりあったりする。
    おまけに、御櫃なる成長ポイントを消費する必要があるが、これがまた手に入りにくい!マップ上においてある御櫃はかなり行きにくい場所にあるし、御霊DLCつかっても10ずつくらいしか手に入らないし、高い効果の特技は当然高い。
    正直、DLC使わないで進めようとすると、特技の欄が全部開くか、悪魔のストックが全開放されるが怪しいレベルなんじゃないのかいコレ。 
    ・マップ!!!!!!
    正直な話アクション要素はいらねーんですよ!!!!!!!
    ともかく。今回、オープンワールド要素を入れ込みたかったのか、起伏に富んだ広大なマップを走り回る羽目になる。…起伏に富んだ。物は言いようだ。直截に言ってしまうならば、無駄に凹凸の多くてわかりにくいマップをえんえん迷い続ける羽目になるんだよ!ああいうのは、あとあとなんかのスキルで壁をよじ登れたり空を飛べたりするようになってストレスなく進行できるようになるのを前提に作られるんであって、最初から最後まで1段ジャンプだけしかできないのにやるもんじゃないの!!!!!!いや、やりたいことはわからないではないのよ?崩壊した東京をシームレスにぐりぐり走り回らせたかったんでしょ?そこまでは○。だからってありえないほど高い山とかセッティングする必要はないでしょ!!!!!!!
    マップの要素に宝箱とか、お店の主人の依頼での店員探しとかあるけど、総じて行き方がわからない場所においてあったりする。いまだに3割位の宝箱への到達の仕方がわからない。
    周辺マップの機能も申し訳程度に付いてるけど、色が全部同じ土の色で、かえってわかりにくくするだけになってる。
    真4形式で必要十分、というか理想形だったのにどうしてこうなった。

【シナリオ】

  • ここがいい
    ・過去作の要素を引っ張ってきてうまいこと特殊合体している、そのチャレンジ精神は認めようじゃないか。
    ・ベースとして、真3のボルテクス界をベースにしたであろう魔界ダアト。ダアトの名前はセフィロトの図では隠されし「知識」を表すセフィラーの名として表現されるが、セフィロトといえば真2の魔界がモチーフとしている図だ。
    ・従来の真シリーズよりは描かれている感のある学園生活。このあたりはペルソナの要素が入ってるかな。
    ・悪魔と対抗する組織ベテル。この組織っぽいのはデビルサバイバー、それも2あたりから持ってきてるか?
    ・今回はロウ・ニュートラル・カオスの3陣営とことを構えることになるが、ニュートラル陣営の八雲ショウヘイはもう、そのまんま葛葉ライドウ。
    ・OPでも語られるが、極まったロウもカオスの行く先がどうなるか、というのを描いたのは新機軸。極まったロウであるアブディエルは、神の権威を守るために強大な力を欲した=力にてすべてを決しようとしたし、ツクヨミは「多様性を守る!」とか言ってるが、その一方で「天津神がすべてを統一するのだ」とも言っている。欺瞞!そして八雲ショウヘイは神も悪魔もすべて滅ぼそうとする、ある意味これまでのプレイヤーの写し身だ。それらすべてをどうやって乗り越えるかが真のニュートラルルートの肝となる箇所ではなかったか。

  • ここがダメ
    …上では最大限良いところを探して書いたけど…全部薄い!!!!!!!
    ペルソナとかだとだいぶ濃いシナリオが読めるし、真4とかFとかだと、いろいろ足りてないながらも神話要素を盛り盛りにして、それなりに読めるものが出てきてたはずなんだけど。
    ・過去作の要素を持ってくるのはいい、持ってきてアレンジするのはいいんだけど小ネタにしかなってない!!!!
    ・サブキャラとのカラミが薄い!とくに敦田兄妹!
     ・兄:いつのまにか首相に取り込まれてるし、いつのまにか戦う羽目になってる
     ・妹:どこで病気設定とか出てきた。夢の中のコンス設定とかどこで出てきた。
     タオとか太宰とかはわりとドラマを積み重ねてる印象があるだけに、この二人は唐突に設定が湧きでてくるという印象しかない。 
    ・途中でぽつぽつ出ては思わせぶりなことを言って去っていった悟劫、というか阿弥陀如来!!!いきなり最後の最後に出てきて「私はアミターバ」言われても納得できるか!!!!!!道中でもう少し只者ではない感を出してほしかった!!!
    ・事象ルシファーのやりたかったことはわからんでもないのよ。曼荼羅のループの中でぐるぐる回り続ける運命から逃れたかったし、人類を解放したかったし、なんでしょう。とはいえ、真ニュートラルルートの最後が物悲しすぎて。世界を作り変えて神も悪魔もいない世界で主人公は平和に学生してます…というのを、世界をそのように作り変えた張本人は一人だけ真実を知ったまま見てなきゃいけないっていう…。しかもナレーションが「神も悪魔もいないけどやってけるのかい?」と煽る調子だし…。聞けば他のルートでもナレーション=サンが煽ってくるらしいので。

 こんなところだろうか。評価するべきところは当然多いんだけど、それと同じくらい評価できないことも多い。とくに移動の要素がいくらなんでもなので、周回するとしても程よく時間をおいてからだと思う。…ウィザードリィの新作が来ちゃってることもあるし。


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