エイプ・リル・リール
歯軋りの激しい猿が去る三月を巻き戻す。
あの子の鋸でギコギコとバラバラに切断した四月の四肢。
何度も何度も来る日も来る日も四月の四肢を切断して細切れにして行った。
のに、まだ7日だなんて。
でも、神様なら世界だって創ってみせる。
けど、神様だって世界を救ってみせない7日間。
一週間。
それでも
祈るように、願うように、
浴槽に浮かべたり沈めたり火を点けたり何度も何度も来る日も来る日も
だらしなく蘇って来る四月の四肢を切断して細切れにしてる。
毎日。
それなのに終わってくれない。
犬の形をして冷たい手で追って来る冬が春色に染まってゆく、
猫背も気にならないほどの寒さで痙攣する冬の白い息になりたかった。
灰色の脳細胞を急がせた所で謎を解けないなら、
This is a pen.ぐらいの単純な言葉だけで覆って世界の輪郭を描きたい。
狭い部屋に白い線を引いて、それだけが世界です、と。
ロケットには犬とレコード。
巻き戻されてく映画にだけ居る幽霊。
呪いをかけたよ
さっきキミに
気付いててももう遅い
まばたきの瞬間だった。
リルラリルハ散ルハルリヲ
春の突風で風車を廻せ。
病んだ、
止んだ、
病んだ、
肺
廃
High!!!!!!!!!!!