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2020年京都市長選挙② 雑感:変わらないという不自然

京都市長選挙(2月2日投票)の記事をアップした後の反応を踏まえての雑感です。3分以下で読めますので、私と同じ「普通の無党派」の方の投票の参考に気軽に読んでいただければ幸いです。

↓ 前回の記事


前回発信した記事には実際に候補者の方からも反応がありました。アクセス数も伸び、今回の選挙では多くの有権者の方が誰に投票するか迷い、まとめサイトを閲覧しているのだなと感じました。巻き込まれたついでにもう一本、「事業再生家の視点で見た選挙」について書くことにしました。

今回の選挙のもう一つの対立構造

告示後のSNSの動きを見てみると
・SNS上でオープンに政策論争をする新人2候補
・SNSアカウントに質問したら即ブロックの現職候補 

という光景が目に止まります。

ファクトと政策で戦おうとする新人に対し、現職候補の主張は「共産党市長はダメだから、対立候補には入れるな」です。

現職候補は過去の「京都アニメーションの事件を巡る不適切な発言」や「災害時の対応」等の不祥事を警戒してか、ネットでの発信もあまりしていません。
これは、「令和と昭和のリーダーの戦い」だなと私は思いました。

図5

いかがでしょうか?
「あ、うちの会社のトップは、もろ昭和かもしれない・・・」そう思われた方、その会社はいずれ再生案件になるかもしれませんw 

昭和のやり方が「良い悪い」ではなく、時代の変化に応じてリーダー像は自然と変わります。

天気が日々変わるように、自然は常に変化します。
「働き方改革」のように、時代とともに価値観も変わります。

日本人は、その変化を当たり前と認識し、上手に適応してきました。
上方の商人たちの格言に「娘が生まれたら赤飯を炊け」があります。定期的に娘婿を当主とし、組織に「外の血」を入れることで「家名」を守るという知恵を示したものです。

ビジネスでは「日本人は変化が苦手」と言われることがあります。本当にそうか?と私は思います。変わらない方が不自然なんじゃないの?と。だって日本の商人たちは変化に適応してきたよねと。

「変わらない不自然」を続けると、
会社の場合は顧客と従業員が離れ、再生案件になります。そして、一度傾いた組織を立て直すのは容易ではありません。(再生に関わったせいで私は毛が薄くなりましたw)

傾いた会社の社員にインタビューすると「俺の責任じゃない。社長のせいだ。」と言う人がいます。社長だけで経営は出来ません。「みんなが無自覚」「何も行動しないでおこう」のうちに会社は傾いていきます。

改めて選挙の構図を見てみる

京都市長選挙の構図が12年前と同じなのは、私には不自然に映ります。
大阪や名古屋では、選挙の構図はこの12年で大きく変わりました。
組織票と呼ばれる公明党や共産党も既に党員の方の高齢化が進み、国政選挙での得票数、機関紙購読数も減っています。「高齢者に優しい社会」以前に、若い住民が減れば、インフラさえ維持できませんし、高齢者を守ることもできません。財政の悪化した地方では、災害後にインフラ復旧を断念するケースも出てきています。

今必要なのは、組織票・政党等の閉じた「昭和」の議論ではなく、現役世代、それも無党派の方を軸にしたオープンで建設的な政策の議論だと思います。少しでも、ご自身の町に関心を持っていただければ幸いです。

今回、激戦が報じられているためか、京都市の状況をまとめた他の記事やNHKのまとめもあります。是非、ご参考の上、投票で意志を示していただければと思います。

追伸:この記事アップ後に、京都新聞での門川候補陣営の驚きの広告を確認しました。中立の立場で行こうと考えていましたが、このやり方にはさすがに反対です。フェアな争いではなくなってしまいます。
https://matome.naver.jp/odai/2158001048202759001

候補者の政策まとめ ↓

なぜ京都の財政が悪化しているのか ↓
・学生、高齢者が多く税金収入が少ない上、働き盛り層が減っている
・高齢者が多いため福祉のコストがかかる
・同規模の政令市より公務員数が多い

更に政治記者っぽい方の専門的な記事も
https://note.com/shitasan/n/n6537d9f6e50d


各候補者のSNSアカウント
村山祥栄
https://twitter.com/sho9722483

門川大作
https://twitter.com/miraikyoto2020

福山和人
https://twitter.com/kaz_fukuyama



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