存在しない現実
私は、私の人生を諦めてしまっていて、だから、子どもたちには自分のようにはなって欲しくないと思っている。自分を誇れる、自分を大切にできる、自己肯定感の高い人になって欲しい。
私の母も、どこかのタイミングで自分のための人生は捨てたのだと思う。あんなに支配的で不機嫌でいつもイライラしていたのは、自分で自分を諦めてしまっていたからなのかもしれない。
私は、今、ホントに何もしたくない。だけど、子どもたちには、今の私のようにはなって欲しくない。ってことは、私自身、今の自分ではいたくない、ってことだ。私はホントは、どうなっていたかったのか?
そんなことを考えてると、誰かのせいにしたくなる。ここではないどこかに、ありもしない現実を探してしまう。あの時、選ばなかった道を歩いている私を妄想して、今日もまた一日が終わる。