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「魔女の一撃」からの映画「月の満ち欠け」

12月初旬。
妹からラインがあった。

「今日”月の満ち欠け”行った。号泣した。Snow Manファンなら行くべし」

妹とは毎度見てよかった映画の情報のやり取りをしていて
映画を見た後お互い感想を述べあうのだが、

映画「月の満ち欠け」

正直私はそんなに乗り気じゃなかった。
どんな内容か知らなかったし、
目黒蓮さんが出るな~ぐらいの情報しかなかったから。

そして12月、なんだかんだ忙しくて映画に行く余裕がなかったので

「今忙しいから落ち着いたら行くわー。また感想送るね!」

と言って新年になってしまった。

私が12月に封切られた映画で見たいと思っていたのは
「Dr.コトー診療所」と「アバター The Way of Water」の二作品だったが
妹がよいと言うので「月の満ち欠け」も加えることにする。

私が映画に行くのは決まって1日の「映画の日」か水曜日だ。
水曜日って映画、お安く見られるのよね。
ひと昔前なら「レディースデイ」割引だったけど
今は多様性の時代になったからか、みんなが安く見られて
よい世の中になったもんだ。

そんな中の昨日火曜日。
時間が空いたので明日映画に行こうと思い立つ。
ウキウキしながらチケットを取る手筈をしようとネットを見る。
見るのは「月の満ち欠け」にしようと思っていた。
なぜなら3作品の中では一番早く封切られたので
いつ終わってもおかしくないからだ。
ポチっとして席を確保。
明日が楽しみだ。

~~~~~

一夜明けての今日。水曜日。
学校が始まって二日目の朝。
冬休みの間、のんびりな朝時間を過ごしていたので
早起きに慣れない。
わーっと飛び起きて、わーっと朝ごはんやお弁当の用意をし、
わーっと洗濯して・・・と思って洗濯ものが入ったカゴを
洗濯機の上から降ろそう、としたその時。


ピキッ!


本当にそんな音がした(ような気がした)。


痛い!
痛い!
痛いーーーー!!!


腰に鋭い痛みが走り、その場でかたまる。
中腰のまま動けない。
痛くてこれ以上かがめないし、立てない。
やってしまった。
魔女の一撃、ぎっくり腰だ。
息子1さんを妊娠中に初めてぎっくり腰をやってから
数年に一度繰り返す。
その日が今日やってきた。

お嬢と息子2さんがどうした、どうした、とやって来る。
この時点で二人が学校に出る時間まであと数分。
とにかく子供たちを学校に送り出さねば。

「いや、大丈夫だから。
私を捨て置けー!」

とまるで時代劇の散り際のようなセリフを言って
子供たちを送り出す。
(動けないので勝手に出ていってもらう)

子供たちを送り出して洗濯機の前にうずくまった私は考える。

映画、どうする?

いや、行く。
絶対に行く。
だってお金払っちゃったし。
次、いつ行けるかわからないし。
貧乏性の私。

しばらくじっとしていたら
痛みが少しひいてきた。
この隙に湿布を貼る。
鎮痛剤を飲む。

30分ほどすると鎮痛剤が効いてきたのか

なんか行けそうな気がする~

とよちよちながら歩けるようになったので
見に行きました。
(とは言え、映画館のフカフカしたイスが腰の痛みを誘ったけれども)

映画「月の満ち欠け」
(以下ネタバレあり)

聞いてないよ…

まず初めの感想がこれだった。
内容、知らなかったから。
知ってたらHSPの私。
感情をガードしていたのに。
ガードしてないと気持ちが引きずられてしまうのだ。

目黒蓮さん演じる大学生の”アキラ”と有村架純さん演じる人妻”瑠璃”は
許されぬ恋をしていた。

田中圭さん演じる瑠璃の夫、”正木”はDV男。
その夫から逃れようと逃げる途中に電車に轢かれ亡くなってしまうが
その記憶を持ったまま大泉洋さん演じる”小山内”の子供の”瑠璃”として
生まれ変わりをするのだ。

みんな覚えていないだけで、誰しもが誰かの生まれ変わり。

もし私が夫を亡くしていなかったら
この映画を別の見方をしていたのかもしれない。

でも。
私みたいな近しい人を亡くした人にとっては
もしも・・・って考えちゃうんじゃないかな?
私はそうだった。

例えば夫が友人の子供に生まれ変わったとしたら
どうだろう?
過去の記憶を持ったまま。
私たちのことを覚えているまま。

複雑だけど、どんな形であれ
夫が戻ってきてくれたら
やっぱり嬉しいよ。
また会えたらどんなに心震えることか。
今までそんなことはできない、と何度自分にいい聞かせただろう。

輪廻転生ってあるのかもしれない。
ないのかもしれない。

それはわからないけれど。

どこかで夫が生まれ変わっている、と考える方が素敵だ。

過去の記憶を失ってしまっていても
また夫と出会うことができたら
私はピンとくくるのかな?

そんな風に考えて、おそらく私は妹とは違う種類の涙を流した。

あまり心を開放しすぎると
HSPの私は通常の生活に戻るのに時間がかかるので
私はこのあたりで心を閉じる。

そしてもう一つ思ったこと。

めめー!!!
(目黒蓮さんのこと)
わー、そんなオトナな展開予想してなかったよー!!!
鍛えられた背筋を見てしまって
見てはいけないものを見てしまった気がするー!!!

お嬢も見に行きたいって言ってたけど
これ小学生に見せて大丈夫?(笑)

腰の痛みを一瞬忘れた😆


しかし家に帰ると、朝の魔女からの攻撃により、HPが限りなくゼロに近くなっているのを感じる。
腰が痛くて座ってようが立ってようが腰が楽な位置を探すのに一苦労。

あーあ、どこかにドラクエの上薬草かファイナルファンタジーのハイポーション売ってないかな。

しばし妄想をしていたが、思い直してリアル薬草かもしれないインドメタシン配合と書いてある冷たい湿布を腰に貼って、

ヒー!冷たいぃー!

と飛び上がると

ギャー!痛いー!

となって忙しい。

今日はもうなんにも考えず寝てしまおう。
どうか明日は回復しますように。












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